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クリスマス編
しおりを挟む俺、星野護也は今日もいつも通り仕事に疲れて帰っています。
でも今日は辰支が俺の家で料理をしてくれるらしいからとても楽しみだ。
それに…今日はクリスマスイブだからプレゼントを用意している。
上機嫌でマンションに帰る。
ドアを開けてただいまと言おうとした途端にパンッという音がした。
びっくりしたが、辰支がクラッカーを持って笑顔で立っていた。
「おかえりなさい。あとメリークリスマス!です。」
呆気に取られていたが、ハッと我に返り、思わず笑ってしまう。
リビングへ行くと、辰支が作った沢山の料理があった。
料理はどれも絶品だった。
ご飯を食べながらの楽しいおしゃべりは凄く幸せだ。
今までも彼女とクリスマスは過ごしたが、連れ回されたりするだけで何もしてくれなかったことばかりだったな…
色々話していると、辰支は昔キリスト教を中心にしていた幼稚園に通っていたため、クリスマスは特別なものだと思っていたが、成長と共にそれは薄くなっていたらしい。
「今日は楽しい思い出が出来てとても嬉しいです。」
まるで無邪気な子供のような笑顔が可愛かった。
夕飯も食べ終え、買っていたケーキを食べた後、俺はクリスマスプレゼントを渡そうとプレゼントに手をかけた瞬間に、
「これ、よろしければどうぞ…」
と辰支が俺にプレゼントをくれた。
その光景に俺は驚いた。
いつも彼女からは何もなく、俺にプレゼントを買わせることばかりだったからだ。
嬉しすぎてニヤけそうになったが、どうにか堪えて、プレゼントを受け取り、開けて見ると、ブレスレットが入っていた。
聞けばそれは辰支の手作りのブレスレットだったようだ。
綺麗な青色の玉が間隔を空けながら着いていた。
嬉しすぎて俺は辰支を抱きしめた。
「もう、どれだけお前を好きにさせるんだよ…」
俺がそう言うと、
「大袈裟ですよ…」
と辰支が困りながら笑っているのがわかる。俺はしばらく抱きしめた後、俺からもプレゼントを渡した。
俺のは、実は同じくブレスレットだ。詳しく言うと、数珠だ。
最近辰支がずっとつけていた数珠が切れてしまったらしかったので、新しいのをあげることにしたため、これにした。
実は辰支の左腕はリストカットの跡があったため、それを隠す意味でもつけていたらしい。
だから変わりをあげることにした。
俺は買っただけだから呆れられるかと思ったが、辰支が嬉しそうにしてそれをつけていた。
「ありがとうございます。とても、とても嬉しいです!」
と言ってくれた。演技でもなく本当に嬉しそうにしていた。
それを見て、俺はホッとした。
お互いにプレゼントを渡した後、辰支が少しだけ甘えるように俺の肩に頭を傾けた。
「僕、もうクリスマスで良い思い出になることはないと思っていたので、本当に嬉しいです。ありがとうございます。」
甘えながらそう言われた俺は、辰支の頭を撫でて「俺も」とだけ答えた。
その後はその状態でしばらくゆっくりしていた。俺たちの今日のクリスマスはこれで終わりだ。
クリスマスだからといって何かしないといけない訳では無い。ただ、どんな日も自分がどう楽しく生きていくということが大事なんだと俺は思う。
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