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第4章 破壊の女王

第26話 新しい街

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作戦が始まるまで残り1日、城ヶ崎陽翔はいつも通り放課後の裏で修行をしていた

「はぁ……はぁっ、やっぱり、連続で奥義を発動するのは体力と魔力の消費が尋常じゃないな、だが相手は海都より前から3(サード)なんだよな……」

 独り言を言っていると校舎の方から、桜華ちゃんと紫音がやってきた

「お兄ちゃん~ クッキー食べる??」

「ありがとう、少し休憩するか~」

 僕たちは、木の下でクッキーを食べ始めた。

「そういえば、桜華ちゃんの能力ってどういう能力なの??」

「えっと、私の能力は矢に特殊な能力を持たせる能力『attribute Allo』です!!」

 (アローって弓か、遠距離に特化してる能力か……)

 今まで近距離強い能力しか見てなかったから新鮮だな
「へー、能力ってどんなの??」

「自動追尾だったり、相手の魔力を減らすこともできます」

(まじか、結構なんでもありだな……)

「ただ、何かに特化しているわけではないので、そこまで威力が高くないです……」

 (まあ、これで強かったら、余裕で3(サード)だしな……)

「とりあえず、気になるから僕に撃ってみてよ」

 僕はそういい、立ち上がった

「ええ~ 危ないですよ……」

「大丈夫、最悪怪我しても保健室あるし」

 桜華ちゃんも立ち上がり、弓を何もない空間から取り出した。
 紫音が桜華ちゃんの隣へ行った。

「桜華ちゃんの弓矢は、僕のディザスターと同じ感じで、何もない空間から作れるんだね」

「は、はい!! それより紫音ちゃん、危ないよ……」

「大丈夫、最悪桜華ちゃんが私を守ってー」

 紫音は桜華ちゃんに抱きついた、桜華ちゃんは顔が赤くなった。

「ちょ、紫音っっ…… だからっ…… わかった、私が守るから!!」

(僕は何を見せられているのだろうか……)
(まあ仲がいいのはよく伝わってくるな……)

「まあ、早速やろう!!」

 念の為、僕は剣1本生成した

「いきますよ、まあ最初は威力増加から」

「うん!!」

 桜華ちゃんは魔力を矢に流した
 (きたか、これ斬ったらかっこええな~)

 前に弾丸斬ったこともあったしやるか
 そんなことを考えていると、矢が飛んできた

「きた、うおおおおって、ちょっっと早くね???」

 弾丸の3倍くらいの速さで弓矢が飛んできて、避けることで精一杯だった

「手加減するのは良くないかなって、思って……」

 (控えめなおとなしい子が、こんな強い能力が……)

 さすが海都の妹、納得の戦闘センスだ

「い、いやすごいな…… これなら、勝てるんじゃない??」

 僕は剣を消滅させ、桜華ちゃんのところへ行った。

「明日は、がんばろうね!!」

「はい!!」

 僕は紫音からタオルを受け取り、体を拭いた



 そして翌日、僕は学校へ向かった。
 学校に着くと全員揃っていた

「遅いぞ、陽翔」

「わるいな」

「まあ、いい早速配置につけ!!」

海都がそういうと、雫さんから紙を渡された。

(人間大砲じゃなくて、空中にテレポートして、理美さんに受け止めてもらう方法かよ……)

(まあ、人間大砲じゃないだけマシか……)

「ちょ、私は皆さんと違って能力ないんですよ!!」

晃さんが木にしがみついて、まるでセミのようにくっついていた

(こんな姿の晃さんは見たことないな)

「大丈夫だ晃、たぶん死なん、多分……」

「海都さん、多分てなんですか……」

 理美さんと雫さんに引っ張られ、戻ってきた。

「よし、じゃあ理美が先頭で海都、そのほかでやるよ」

「本当にやるのか……」

「いいから配置についてね~」





気がつくと、僕はビルの屋上で寝っ転がっていた
転移時の記憶は全くなかった、多分全員気を失っていた。

「陽翔くん起きたんだ~ めっちゃ早くついたね!!私は直前で目を覚ましたからわからないけど……」

(直前かよ…… 起きなかったらこれで全滅してたと思うと、計画性のかけらもないな……)

(もう、この人たちについてくのやめようかな??)

 東部以外の街を一目見たかったけど仕方ない

「とりあえず、全員起こして作戦開始とする」

 海都が石碑のような物を作った

「何これ」

「俺か雫の魔力を流すと範囲内の全員を学園へ戻す片道の転送装置だ」

(そんな物もあるのか、帰りも同じことしなくて良かった~)

「さっきのとは違うのね」

「場所が具体的に決まってる時は設置式、わからない時はさっきの石を使うんだ」

「へー」

「まあ、皆を起こすぞ」

 僕たちは気絶している人を全員起こし、ビルの階段を降りた。
 ビルの裏側の路地のところで、理美さんが話を始めた

「改めて今回の作戦は、あくまでロザリオの回収であって、無駄な戦闘はしないようにね。」

 全員が返事をし、階段を降りた

「いいか??陽翔、俺様が3(サード)の相手をする、余計なことはするな!!いいな!!」 

海都は僕に忠告してきた

「わかってるって!! お前はうるさいな!!」

「なんだと!!お前は戦闘したがるから言っとかんといけんだろ!!」

「海都だって、すぐ戦闘仕掛けるくせに人の事言いやがって!!」

僕達が喧嘩してると、雫さんが僕達の真ん中に来た

「あんた達、こんなとこで喧嘩なんてやめてね」

(やば、本気でキレてる……)

「「す、みません……」」

僕達は頭を下げた

「作戦前だからね、ほらついたよ」

僕達は地下への入口のようなところの前へついた

(ここがアジトの入口か……)

「晃はここで待機して情報捜索、残りのメンバーいくぞ!!」

僕達は覚悟を決め、地下へと続く道を進んだ。


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