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見えない殺意
雨の放課後
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授業を終えた放課後、フィオラは例の取り巻き令嬢たちに取り囲まれていた。
「バセッティ令嬢、皇女さまの席で授業をお受けになったそうですわね!」
「流石バセッティ令嬢ですわ!」
ワアワアと騒ぐ彼女たちに愛想笑いでなんとか応え、そっと教室を出た。
廊下の窓の向こうに、雨が降りだしていた。薄暗い廊下にひとりで立つと、まるで記憶の向こうのフィロニアになったような気分になる。
「フィロニア」
男子生徒の声に呼び止められ、フィオラは振り返った。
「リアム、どうしたの?雨が降るのに外へ出たの?」
声をかけてきたリアムは、授業に使う乗馬服姿だったが、ひどく濡れて、廊下にまで雫を垂らしていた。
「ああ、授業の途中で雨が降ってきて」
フィオラに渡されたハンカチもあっという間にぐっしょり濡れてしまう。
「早く寮に戻りましょう、着替えを用意させないと」
と、フィオラは義弟の手をひいた。それはとても生きているものとは思えない、冷たい手だった。
「こんなに冷えて、氷みたい!駄目じゃない、ちゃんと着替えを用意しなくては」
ぐいぐいと手を引いて歩くフィオラの後ろを、リアムは静かについてきた。
寮につくと、フィオラの侍女たちは驚いてリアムの従僕を呼びにいった。すぐに湯と着替えの用意がされるはずだ。
フィオラは上着を脱ぎ、濡れたシャツ一枚のリアムを見上げた。
「リアム、座って。暖かいお茶を淹れるわ」
そう言ってキッチンへ行こうとすると、先ほどとは逆に手をつかまれた。
「問題ない、ここにいてくれ」
その言いかたに、引っ掛かりを感じる。
「……ねえ、リアム。メアリグレース男爵令嬢は、あなたになにか、護符のようなものをくれなかった?」
護符?とリアムは首をかしげる。
「ああ、あれか。燃えて尽きてしまったけれど見たよ」
今度はフィオラが首を傾げる番だった。
フィオラが覚えのある魔方陣は、身に付けたりそれに直接描くことで効力を発揮するのだ。姿を失ってもなお、効果が続くものがあるとは……
「リアム、ちょっとごめんね」
そう言うとフィオラはやにわにリアムの濡れて張り付いているシャツをズボンから引き抜いた。
フィオラが背中、肩、腹と手を這わせて確認している間、リアムは少々擽ったそうにしながらもおとなしくされるがままになっていた。しかし、胸を見ようとフィオラがシャツを大きくめくりあげた瞬間、
「フィロニア」
ぐっ、と腕を引かれてフィオラはリアムに抱きしめられていた。冷えきった胸のなかで、リアムの早鐘のような鼓動だけがフィオラにはっきりと聞こえるほど強く。
フィオラは突然のことに、かあっと頬に血がのぼるのを感じた。すぐに侍女たちが戻ってくるこんな場所で、血の繋がらない義弟に抱き締められているということに、混乱したからだ。
だが、同時にリアムの変化にも気づいていた。
「私はフィロニアには、なれないわ」
ぐい、と胸を押して体を放し、フィオラはリアムから慎重に離れようとした。
「彼女は過去のひとよ。私は彼女の記憶をもっているけど、彼女の変わりにはなれないし、なるつもりもない」
それを聞いて、リアムはどこか痛めたように顔を歪めた。
「謝罪することも、かなわないのか」
ひくめたその声に、ええ、とフィオラは頷く。
「もう、彼女は居ないの」
とうとう膝を床についてしまったリアムに、フィオラは意を決して声をかけた。
「義弟を、リアムを返して…」
しかしそこへ、慌ててやってきた侍従たちが駆け寄ってきたために、話はそれより先できなかった。
ヨロヨロとたちあがり、侍従とともに浴室へ向かう手前で振りかえった彼は、フィオラの目をじっと見てから、
「カンタレラを見るんだ、禁呪の形跡について、書かれているはず。気をつけろ、あれは、もうヒトではない」
不吉な物言いに、フィオラの傍にいた侍女が不安そうにフィオラのそばに寄ってきた。
「義弟は機嫌がわるいみたい。心配いらないわ」
フィオラはそう、侍女たちに微笑みかけたのだった。
それから小一時間ほどのち、フィオラは応接室のソファにかけて、湯殿から戻ってきたリアムを見上げ、
「もう大丈夫かしら?」
と声をかけた。湯からあがり、落ち着いた様子のリアムは、ええ、とうなづいた。
「『彼』は眠ってるようです」
そう言うとフィオラのむかいのソファへ、どさりと体を投げ出した。
「『彼』が、あなたのところへ向かってくれてよかった」
フィオラはリアムのその言い方に口元だけで笑い、侍女たちに食事をもってくるよう合図した。
「禁呪、と言っていたわ。消える魔方陣があるみたい…カンタレラで探してみる」
はい、とソファに伏せたままのリアムが応える。
「ミア…メアリグレースは、禁呪だけではなく、外国から取り寄せた麻薬を使って、ここの生徒を従わせようとしています」
そう言うと、体を起こしてポケットから煙草のようなものを取り出した。
「これはグロアリエという植物の葉を燻製したものです。見た目は煙草と似ていますが、毒性が高く、吸ううちに判断力を奪い、生命維持に必要なあらゆる器官を鈍らせ、緩やかに自ら死へむかう。ルーカス皇太子の命を奪ったのもこれです」
そんな、とフィオラはリアムにむかってたちあがった。
「今はまだ、学校では見かけていません。ですがテイルズ男爵はすでに、王宮内の貴族にこれをばらまいているとみて間違いない」
ふわりと鼻に届いた匂いに、この匂い、とフィオラはリアムを見上げた。
「ええ、バセッティは煙草と思い込んで常用しています。あの夜会の日、僕もメアリグレースに渡されました……勿論あれから吸っていませんが……」
それを指し示したあと、リアムはふいに黙り込み、腕で顔を隠したまま動かなくなった。
フィオラが不安そうにリアムの方へ歩き出そうとしたとき、食事を持って侍女たちが入ってきた。
何事もなかったかのようにリアムは起き上がり、さりげなくグロアリエをハンカチに包んで、フィオラに渡した。
「これをメルヴィル皇女へ。けして油断はしないように」
小声で囁かれ、フィオラは眉をよせた。向かい合って座っている、『彼』はだれなのだろう。
「バセッティ令嬢、皇女さまの席で授業をお受けになったそうですわね!」
「流石バセッティ令嬢ですわ!」
ワアワアと騒ぐ彼女たちに愛想笑いでなんとか応え、そっと教室を出た。
廊下の窓の向こうに、雨が降りだしていた。薄暗い廊下にひとりで立つと、まるで記憶の向こうのフィロニアになったような気分になる。
「フィロニア」
男子生徒の声に呼び止められ、フィオラは振り返った。
「リアム、どうしたの?雨が降るのに外へ出たの?」
声をかけてきたリアムは、授業に使う乗馬服姿だったが、ひどく濡れて、廊下にまで雫を垂らしていた。
「ああ、授業の途中で雨が降ってきて」
フィオラに渡されたハンカチもあっという間にぐっしょり濡れてしまう。
「早く寮に戻りましょう、着替えを用意させないと」
と、フィオラは義弟の手をひいた。それはとても生きているものとは思えない、冷たい手だった。
「こんなに冷えて、氷みたい!駄目じゃない、ちゃんと着替えを用意しなくては」
ぐいぐいと手を引いて歩くフィオラの後ろを、リアムは静かについてきた。
寮につくと、フィオラの侍女たちは驚いてリアムの従僕を呼びにいった。すぐに湯と着替えの用意がされるはずだ。
フィオラは上着を脱ぎ、濡れたシャツ一枚のリアムを見上げた。
「リアム、座って。暖かいお茶を淹れるわ」
そう言ってキッチンへ行こうとすると、先ほどとは逆に手をつかまれた。
「問題ない、ここにいてくれ」
その言いかたに、引っ掛かりを感じる。
「……ねえ、リアム。メアリグレース男爵令嬢は、あなたになにか、護符のようなものをくれなかった?」
護符?とリアムは首をかしげる。
「ああ、あれか。燃えて尽きてしまったけれど見たよ」
今度はフィオラが首を傾げる番だった。
フィオラが覚えのある魔方陣は、身に付けたりそれに直接描くことで効力を発揮するのだ。姿を失ってもなお、効果が続くものがあるとは……
「リアム、ちょっとごめんね」
そう言うとフィオラはやにわにリアムの濡れて張り付いているシャツをズボンから引き抜いた。
フィオラが背中、肩、腹と手を這わせて確認している間、リアムは少々擽ったそうにしながらもおとなしくされるがままになっていた。しかし、胸を見ようとフィオラがシャツを大きくめくりあげた瞬間、
「フィロニア」
ぐっ、と腕を引かれてフィオラはリアムに抱きしめられていた。冷えきった胸のなかで、リアムの早鐘のような鼓動だけがフィオラにはっきりと聞こえるほど強く。
フィオラは突然のことに、かあっと頬に血がのぼるのを感じた。すぐに侍女たちが戻ってくるこんな場所で、血の繋がらない義弟に抱き締められているということに、混乱したからだ。
だが、同時にリアムの変化にも気づいていた。
「私はフィロニアには、なれないわ」
ぐい、と胸を押して体を放し、フィオラはリアムから慎重に離れようとした。
「彼女は過去のひとよ。私は彼女の記憶をもっているけど、彼女の変わりにはなれないし、なるつもりもない」
それを聞いて、リアムはどこか痛めたように顔を歪めた。
「謝罪することも、かなわないのか」
ひくめたその声に、ええ、とフィオラは頷く。
「もう、彼女は居ないの」
とうとう膝を床についてしまったリアムに、フィオラは意を決して声をかけた。
「義弟を、リアムを返して…」
しかしそこへ、慌ててやってきた侍従たちが駆け寄ってきたために、話はそれより先できなかった。
ヨロヨロとたちあがり、侍従とともに浴室へ向かう手前で振りかえった彼は、フィオラの目をじっと見てから、
「カンタレラを見るんだ、禁呪の形跡について、書かれているはず。気をつけろ、あれは、もうヒトではない」
不吉な物言いに、フィオラの傍にいた侍女が不安そうにフィオラのそばに寄ってきた。
「義弟は機嫌がわるいみたい。心配いらないわ」
フィオラはそう、侍女たちに微笑みかけたのだった。
それから小一時間ほどのち、フィオラは応接室のソファにかけて、湯殿から戻ってきたリアムを見上げ、
「もう大丈夫かしら?」
と声をかけた。湯からあがり、落ち着いた様子のリアムは、ええ、とうなづいた。
「『彼』は眠ってるようです」
そう言うとフィオラのむかいのソファへ、どさりと体を投げ出した。
「『彼』が、あなたのところへ向かってくれてよかった」
フィオラはリアムのその言い方に口元だけで笑い、侍女たちに食事をもってくるよう合図した。
「禁呪、と言っていたわ。消える魔方陣があるみたい…カンタレラで探してみる」
はい、とソファに伏せたままのリアムが応える。
「ミア…メアリグレースは、禁呪だけではなく、外国から取り寄せた麻薬を使って、ここの生徒を従わせようとしています」
そう言うと、体を起こしてポケットから煙草のようなものを取り出した。
「これはグロアリエという植物の葉を燻製したものです。見た目は煙草と似ていますが、毒性が高く、吸ううちに判断力を奪い、生命維持に必要なあらゆる器官を鈍らせ、緩やかに自ら死へむかう。ルーカス皇太子の命を奪ったのもこれです」
そんな、とフィオラはリアムにむかってたちあがった。
「今はまだ、学校では見かけていません。ですがテイルズ男爵はすでに、王宮内の貴族にこれをばらまいているとみて間違いない」
ふわりと鼻に届いた匂いに、この匂い、とフィオラはリアムを見上げた。
「ええ、バセッティは煙草と思い込んで常用しています。あの夜会の日、僕もメアリグレースに渡されました……勿論あれから吸っていませんが……」
それを指し示したあと、リアムはふいに黙り込み、腕で顔を隠したまま動かなくなった。
フィオラが不安そうにリアムの方へ歩き出そうとしたとき、食事を持って侍女たちが入ってきた。
何事もなかったかのようにリアムは起き上がり、さりげなくグロアリエをハンカチに包んで、フィオラに渡した。
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