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外伝 男爵令嬢はやり直したくはない
子爵と天使
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私はその日から、修道院へ向かう準備をはじめた。向かうのは、南領の丘陵地にあるレイノルズ家ゆかりの修道院、ではなく、アイリス様の親戚がいらっしゃるという屋敷。そこから海へと向かい、船で学都のある島国へ渡ることが出来る。
つまり、私は他国への脱出するために、この旅を計画したのだ。
そしてようよう今日が出立の日、というときになって、ひとつ問題がおきた。
「お義父様、このかたは?」
私は、困惑して自分のとなりに立つせいの高いひとりの男性を見上げた。全く見たことの無い、若い男性だ。
「護衛をつけてくださるよう、レンブラント様が公爵殿に頼んでおいたのだが、それをききつけたクロード殿下が我が家には丁度いい人物がいるだろうと、おっしゃってな?」
義父は大量の汗をかきながら、そのひとを見上げる。
「あの、これが、クララベル子爵さま、あ、え、いや、子爵だ。レミ」
なるほど、それは義父にとってあまりにもな人選だっただろうと、私はひそかに心のなかでおもう。
私としては、こちらから連絡をとりかねていたのでとても助かるけれど。
クララベル子爵の出自については私はあまり詳しく知らないけれど、我が家が何か悪事を働いているのだろうことくらいは想像がつく。
なんにせよ、この上背のある、やたら体格のいい男性が、アイリスが手配してくれた、クララベル男爵を倒すために必要な人物であることは、わかった。
「レミです。道中お世話になります、よろしくお願い申し上げます」
両手でスカートをもちあげて、いつものように頭をさげると、なぜか鼻で嗤われた気がした。
「なるほど、無邪気な天使殿か…仕事で北領と家を行き来しているので、ついでのことですよ」
なんだろう、少々トゲがあるのはしかたないとしても、ちょっと値踏みされている感じがする。
見上げたクララベル子爵は、銀髪ですらりとした姿のいいかたで、着ているものも紳士そのものなのに、どこか、粗野な雰囲気を醸している。
よく見ると、クラバットをしておらず高襟を留めずにひらいていたり、細い革の靴ではなく、軍靴のような乗馬靴をはいているせいかしら?もちろん、口調もそうだけれど。
「お義父様、レンブラントさんはなんと?」
そっとたずねると、義父はさらに汗をかき、しどろもどろになっていた。もはや言葉につまり、何をいっているかわからない。
レンブラントは納得していないってことね。アイリスやクロードさま、そしておそらくあの、ルーファスという公爵継司がこの人選にからんでいる。けして私の悪いようにはなさらない、と、今は信じるしかないわね。
「レンブラントというのは、アイリスの家の従僕だろう?なぜそれが他家の令嬢に口をだすのかな?」
わかってていってる、お義父様が答えられないのを、わかってて言ってるのね?とんでもない人物なんじゃないかしら。
「まあまあまあ、あの、あ!もう出立の時間ではないか!いそかねば、暗くなる前に南領へ入れないとまずいのだろう!」
お義父様は慌てて私とクララベル子爵を玄関へと押し出してゆく。
「あ、おかあさま?」
私は押されながら、ふと屋敷の奥からやって来た母に目をとめた。
子爵も気づいたようで、やや大袈裟な身振りでかぶりかけていた帽子を振った。
「やあ、伯爵夫人!久方ぶりですな!」
母は、子爵の姿をみるなり悲鳴をあげた。それはもう、耳をつんざくなんて言葉がぴったりの様子で。
「なぜあなたが!わたしの娘と!?」
と叫ぶなり、私の方へ鬼のような形相で駆け寄ってくる。
それをみた子爵は、
「嬢さん、行くぞ!」
と私の荷物を掴んで走り出した。私も続いてはしる。母が、ぎゃあぎゃあと常にない叫び声をあげて追ってきているけれど、私たちは何とか馬車へ駆け込んだ。
「レミ様はこちらへ!」
誰かに手をひかれ、馬車へのりこんだ。すぐに馬車は走り出す。
振り返れば髪を振り乱した母が、鬼女のように私たちを追おうとし、屋敷の使用人たちに取り押さえられていた。お義父様が命じたのだろう。屋敷の敷地をでれば、他の貴族にみられてしまうかもしれないものね。
「レミ様、履き物を」
顔を戻すと、ひとりの貴婦人が手を差しのべていた。え、と思って足元を見ると、履いていた白いブーツが僅かに黒く傷になっている。
あとはただ静かに、取り出した室内ばきに履き替えさせてくれる。ああ、そうだ、このかたはあのとき、レイノルズ邸の侍女のお仕着せを…けれど、ずいぶん高貴な方のようにみえるのは、座っている姿勢や、話し方だけでなく、服装に乱れたところがないからかもしれない。
「あの、あなたはアイリス様の家庭教師なのでしょうか?」
ゴホッと、彼女のとなりに座っていた子爵が吹き出した。
「……いいえ」
チラッと子爵を睨んだようにみえたのは、気のせい?
「あの、私はレミ・クララベルと申します。クララベル男爵家の娘ですわ。あなたのお名前をうかがっても?」
レンブラントの話によれば、使用人というのはたいがいは賎しいものが殆どらしいけれど、名乗ってみる。
「……トリスタン。レイノルズ邸でアイリス様の衣装部屋の係をしております」
衣装係?と私は首をかしげた。ただの衣装係が、なぜこんなにもすんなりしているのかしら。と、私は室内ばきの靴を見おろした。高貴なものは一流品を、と、レンブラントがもってきたもののうちのひとつだ。
「もしかして、私の服は変なのかしら」
そろっ、と着ているドレスへ手をもってゆく。
「無礼を承知で申しあげれば、それは隣国づたいに輸入された特徴的な絹でございます。王侯や公爵家の子女が昼の茶会などでお召しになるもので、男爵、子爵、准貴族の騎士などといったいわば執務官や武官の家柄の、しかも無爵の令嬢が旅装でつかうのは少々背伸びがすぎて、借り物のようです」
はっ、として私は膝あたりにある薔薇のレースに目をとめた。王家の姫君たちが好んで使うという薔薇のかたちの刺繍は、レンブラントが是非にと行きつけのブティックに頼んで入れたものだ。
「すこし、不遜に見えますか?」
その薔薇をにぎるようにして隠すと、トリスタン様はそうです、と冷たい声で言った。
「あるかたが物知らずだったわたくしに教えて下さりました。貴族にとって装いとは、ときには武器になるほどに重要なもの。男爵の令嬢であるかたは、それをご自身がご存知でなくてはなりません」
それから、差し出たことをもうしました。と私にあたまをさげた。
「いいえ。さすがクロ…皇太子殿下の妃候補となられる程のかたは、侍女であっても博識でいらっしゃるわ」
私は子爵様をみあげた。彼はなぜかとてもうれしそうに、トリスタンを見ている。温かく、包み込むようなその視線に、あら、そういうことなのね、と私はひとりうなづいた。
やがて馬車はがたん、と音をたてて南領の屋敷へと到着した。 わたしが男爵令嬢として過ごす、最後の場所だ。
つまり、私は他国への脱出するために、この旅を計画したのだ。
そしてようよう今日が出立の日、というときになって、ひとつ問題がおきた。
「お義父様、このかたは?」
私は、困惑して自分のとなりに立つせいの高いひとりの男性を見上げた。全く見たことの無い、若い男性だ。
「護衛をつけてくださるよう、レンブラント様が公爵殿に頼んでおいたのだが、それをききつけたクロード殿下が我が家には丁度いい人物がいるだろうと、おっしゃってな?」
義父は大量の汗をかきながら、そのひとを見上げる。
「あの、これが、クララベル子爵さま、あ、え、いや、子爵だ。レミ」
なるほど、それは義父にとってあまりにもな人選だっただろうと、私はひそかに心のなかでおもう。
私としては、こちらから連絡をとりかねていたのでとても助かるけれど。
クララベル子爵の出自については私はあまり詳しく知らないけれど、我が家が何か悪事を働いているのだろうことくらいは想像がつく。
なんにせよ、この上背のある、やたら体格のいい男性が、アイリスが手配してくれた、クララベル男爵を倒すために必要な人物であることは、わかった。
「レミです。道中お世話になります、よろしくお願い申し上げます」
両手でスカートをもちあげて、いつものように頭をさげると、なぜか鼻で嗤われた気がした。
「なるほど、無邪気な天使殿か…仕事で北領と家を行き来しているので、ついでのことですよ」
なんだろう、少々トゲがあるのはしかたないとしても、ちょっと値踏みされている感じがする。
見上げたクララベル子爵は、銀髪ですらりとした姿のいいかたで、着ているものも紳士そのものなのに、どこか、粗野な雰囲気を醸している。
よく見ると、クラバットをしておらず高襟を留めずにひらいていたり、細い革の靴ではなく、軍靴のような乗馬靴をはいているせいかしら?もちろん、口調もそうだけれど。
「お義父様、レンブラントさんはなんと?」
そっとたずねると、義父はさらに汗をかき、しどろもどろになっていた。もはや言葉につまり、何をいっているかわからない。
レンブラントは納得していないってことね。アイリスやクロードさま、そしておそらくあの、ルーファスという公爵継司がこの人選にからんでいる。けして私の悪いようにはなさらない、と、今は信じるしかないわね。
「レンブラントというのは、アイリスの家の従僕だろう?なぜそれが他家の令嬢に口をだすのかな?」
わかってていってる、お義父様が答えられないのを、わかってて言ってるのね?とんでもない人物なんじゃないかしら。
「まあまあまあ、あの、あ!もう出立の時間ではないか!いそかねば、暗くなる前に南領へ入れないとまずいのだろう!」
お義父様は慌てて私とクララベル子爵を玄関へと押し出してゆく。
「あ、おかあさま?」
私は押されながら、ふと屋敷の奥からやって来た母に目をとめた。
子爵も気づいたようで、やや大袈裟な身振りでかぶりかけていた帽子を振った。
「やあ、伯爵夫人!久方ぶりですな!」
母は、子爵の姿をみるなり悲鳴をあげた。それはもう、耳をつんざくなんて言葉がぴったりの様子で。
「なぜあなたが!わたしの娘と!?」
と叫ぶなり、私の方へ鬼のような形相で駆け寄ってくる。
それをみた子爵は、
「嬢さん、行くぞ!」
と私の荷物を掴んで走り出した。私も続いてはしる。母が、ぎゃあぎゃあと常にない叫び声をあげて追ってきているけれど、私たちは何とか馬車へ駆け込んだ。
「レミ様はこちらへ!」
誰かに手をひかれ、馬車へのりこんだ。すぐに馬車は走り出す。
振り返れば髪を振り乱した母が、鬼女のように私たちを追おうとし、屋敷の使用人たちに取り押さえられていた。お義父様が命じたのだろう。屋敷の敷地をでれば、他の貴族にみられてしまうかもしれないものね。
「レミ様、履き物を」
顔を戻すと、ひとりの貴婦人が手を差しのべていた。え、と思って足元を見ると、履いていた白いブーツが僅かに黒く傷になっている。
あとはただ静かに、取り出した室内ばきに履き替えさせてくれる。ああ、そうだ、このかたはあのとき、レイノルズ邸の侍女のお仕着せを…けれど、ずいぶん高貴な方のようにみえるのは、座っている姿勢や、話し方だけでなく、服装に乱れたところがないからかもしれない。
「あの、あなたはアイリス様の家庭教師なのでしょうか?」
ゴホッと、彼女のとなりに座っていた子爵が吹き出した。
「……いいえ」
チラッと子爵を睨んだようにみえたのは、気のせい?
「あの、私はレミ・クララベルと申します。クララベル男爵家の娘ですわ。あなたのお名前をうかがっても?」
レンブラントの話によれば、使用人というのはたいがいは賎しいものが殆どらしいけれど、名乗ってみる。
「……トリスタン。レイノルズ邸でアイリス様の衣装部屋の係をしております」
衣装係?と私は首をかしげた。ただの衣装係が、なぜこんなにもすんなりしているのかしら。と、私は室内ばきの靴を見おろした。高貴なものは一流品を、と、レンブラントがもってきたもののうちのひとつだ。
「もしかして、私の服は変なのかしら」
そろっ、と着ているドレスへ手をもってゆく。
「無礼を承知で申しあげれば、それは隣国づたいに輸入された特徴的な絹でございます。王侯や公爵家の子女が昼の茶会などでお召しになるもので、男爵、子爵、准貴族の騎士などといったいわば執務官や武官の家柄の、しかも無爵の令嬢が旅装でつかうのは少々背伸びがすぎて、借り物のようです」
はっ、として私は膝あたりにある薔薇のレースに目をとめた。王家の姫君たちが好んで使うという薔薇のかたちの刺繍は、レンブラントが是非にと行きつけのブティックに頼んで入れたものだ。
「すこし、不遜に見えますか?」
その薔薇をにぎるようにして隠すと、トリスタン様はそうです、と冷たい声で言った。
「あるかたが物知らずだったわたくしに教えて下さりました。貴族にとって装いとは、ときには武器になるほどに重要なもの。男爵の令嬢であるかたは、それをご自身がご存知でなくてはなりません」
それから、差し出たことをもうしました。と私にあたまをさげた。
「いいえ。さすがクロ…皇太子殿下の妃候補となられる程のかたは、侍女であっても博識でいらっしゃるわ」
私は子爵様をみあげた。彼はなぜかとてもうれしそうに、トリスタンを見ている。温かく、包み込むようなその視線に、あら、そういうことなのね、と私はひとりうなづいた。
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