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私の妻はすこぶる性格が悪い
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私の妻は、すこぶる性格が悪い。
結婚するまで、私は妻の本性に気づくことが出来なかったことを、今は猛烈に後悔している。
何しろ妻は、性格がキツい。気が強い。攻撃的。共感性が無い。この人は、本当に人として愛情を受けて育ったのだろか?と疑問に感じるほど性格がキツい。
きっと、幼少期に親から虐待でもされて育ったのだろう。
しかし、そんな同情の余地など無いくらい性格に難あり。
今は、真剣に離婚を考えている。
私たちの間に、子供がいないことが唯一の救いだ。
こんな女とこれからも生きていくなんて、心が休まらない。
と、いうわけで、身勝手だとは思うが、私にはすでに他の安らぎを与えてくれる存在がいる。
妻と離婚が成立すれば、すぐにでも彼女と新しい人生を踏み出したい。
しかし、妻の性格からして、素直に離婚に応じるとは絶対に考えられない。
きっと、天地がひっくり返るような大騒ぎになって、私と彼女の人生を破滅するほどに追い込むだろう。
本当に、妻がいなければどんなにいいことか・・・。
そうか、妻がいなくなればいいのか。
いっそ、あんな邪魔な女、消してしまえばいい。そうだ、それが最善の方法だ。
しかし、どうやって?
あんな女を殺して人生棒に振るのも勿体ない。
自殺か事故に見せかけて殺すか。それとも死体を見つからないようにすれば完全犯罪が成立するだろうか?はたして、どんな殺し方をすればバレずに済むだろうか?
前もって結果がわかればいいのに。
そんなある日。建前の平和な日々は、妻の一言から崩れ落ちた。
「あなた、別に女がいるでしょ?」
意表をつかれた私は、ひどく動揺した。
必死に否定するものの、目の前に彼女とホテルに入る写真を突きつけられて、私は観念せざるを得なかった。
案の定、妻は手のつけられないほど泣き喚いて荒れ狂った。
あぁ、面倒くさい女だな。でも、こうなったらこれがいいきっかけになった。離婚を申し出よう。
「そんなこと、私は絶対に許さない!どんな手を使ってでも、あんた達2人を破滅させてやる!絶対に幸せになんかさせてやるもんですか!」
予想どおりの反応。こんなったら手がつけられない。妻は本気で私たち2人の人生を破滅させようとするだろう。
なんて邪魔な女。
お前の性格が悪いせいで、私がどれだけ砂を噛むような生活を送ってきたことか。
お前のような女に、私の人生を滅茶苦茶にされるなんて我慢ならない。
私は発作的に家を飛び出していた。あのままだったら、妻を手にかけてしまいかねなかったから。
私は、夜の街をとぼとぼとあてもなく歩いていた。
あの女が荒れ狂う家には帰りたくない。
私は、人通りの絶えた通りを歩くことしか出来なかった。
そんな時だった。
私が年老いた占い師に声をかけられたのは。
「そこの人、占ってさしあげましょうか?」
私は辺りを見回した。他に人はいない。
「すいません、お金持ってないんで。」
私がその場を立ち去ろうとした時。
「あなた、奥さんを殺したいほど憎んでいるね。」
「なぜ、そのことを!?」
「あなたから強烈な想いが溢れ出ている。お代はけっこう。私に占わさせてもらえないか?」
胡散臭い。私の印象はそれだった。しかし、タダなら占ってもらうのも悪くはない。私は、どうせ行くあても無いし、軽い気持ちで老婆に占ってもらうことにした。
老婆の占いは、まるで昔のテレビや映画で観るような、水晶玉を覗き込むいかにもな占いだった。
「あんた、過去と未来とどちらを見たいかな?」
私は考えた。今更過去を顧みたって、何か結果が変わるわけでもなし、未来を見てもらおう。
「未来を。」
老婆は、水晶玉を覗き込み、念をこめて集中した。
「あんた、方法次第では今の奥さんと別れて、今の恋人と一緒になれるね。」
「なぜ、私に恋人がいるとわかったんですか!?」
「全て水晶のお導きじゃ。しかし、失敗すればあんたの人生は破滅する。」
「私はどうすれば?」
私の質問に、老婆はテーブルの下から小さな巾着を取り出した。
「この中に、3粒の水晶玉がある。この水晶玉を覗けば、未来が見える。ただ、1度覗くと水晶は割れてしまう。なぁに、お代はいらない、持って行きな。」
私は老婆から巾着を受け取った。半信半疑ではあったが、何となく気休め程度には気分が楽になった。
私がその場から立ち去り、再びその占い師の方を振り返ると、そこにはさっきまでいたはずの占い師の老婆の姿は無かった。
私は夢でも見ていたのだろうか?
そう思ったが、手元に占い師の老婆から受け取った水晶があることから、現実であったことは間違い無い。
私は手元の水晶の一粒を、月の灯りにかざして覗いてみた。
特に何も見えない。
やはり、ただの気休めか。
それでも私は、ふざけ半分で妻をベランダから突き落として殺すことをイメージして水晶を覗いてみた。
すると、私の脳裏にまるでその場に居合わせているかのような鮮明な映像が流れ込んできた。
言うなれば、今流行りのVRのような感覚だ。
私は目の前に酩酊状態で寝ている妻を起こそうとして体を揺する。しかし、妻は起きない。
よし、このままこいつをベランダまで運んで突き落とそう。
私は妻を引き摺ってベランダまで運び、体を抱えて落とした。
どうせ現実で無いとわかっているから、作業もスムーズだ。
さて、問題はこの後だ。あの女を突き落とした後、どんな未来が待っているのか。
その先の未来で見えたのは、両脇を刑事に支えられて連行されている自分の姿だった。
そして水晶は砕け散った。
ダメか・・・他の方法を考えねば。
次は、事故に見せかけるか。
駅でホームから突き落とすか?それともトラックの前に突きとばすか?どうしたら自然な事故に見せかけられるだろう?
私は、インターネットで事故死について調べてみた。
事故死の種類にもいろいろあり、以下のような種類と件数の多さの順があった。
1.交通事故 2.転倒・転落 3.溺死および溺水 4.窒息 5.煙および火災 6.中毒の順だった。
転落は試してみて結果、逮捕されるという結末だったので、他の種類での未来を見てみよう。
うーん。なかなかこれといってアイデアが浮かばない。
この中で、もっとも自然で確実で容易なものとしたら・・・。
結果、私は中毒死を選ぶことにした。
今の世の中、薬物なんて容易に手に入れられる。
あの女が離婚で精神的に不安定になり、薬物の過剰摂取で中毒死したと見せかけたらどうだろう?
私は、そのことを強くイメージして水晶を覗いてみた。
結果、殺害にすら失敗し、またしても逮捕されている自分が見え、そこで水晶は砕け散った。
クソッ!どうやったらあの女を殺して自由になれるんだ!?
と、そこで私は閃いた。
そうか、死体を隠せばいいんだ。でも、どうやって。
自宅で殺せば防犯カメラの映像とかから足がつくだろう。
それに、運び出すのも容易では無い。
熟考した結果、私は一つ思いついた。
まず、外にあの女を呼び出す。
人気の無い所に連れて行く。もちろん防犯カメラなど無い場所だ。
そこで殺す。死体はそこで埋めるなり、焼くなりして処分する。
こうすれば、あの女が失踪したことにできる。
よし、この方法の結果を見てみよう!
水晶の中の私は、外からあの女を呼び出す。マンションの防犯カメラには、あの女が外に出て行く姿しか撮影されていない。
そして、人気の無い所で殺害し、予め下調べしておいた山奥で死体を埋める。
戻ったら、あの女の家族、知人に手当たり次第に連絡して、私が一生懸命探している事を印象づける。そして、警察に失踪届けの提出だ。あんな女1人の家出なんて、忙しい警察がまともに探すわけもない。
案の定、警察は捜さなかった。
晴れて私はあの女との監獄のような生活から解放され、愛しの彼女と幸福になりましたとさ。
よし!これで完璧だ!善は急げ、今からすぐに計画を実行に移そう!
私は水晶をポケットにしまい、家へと走って戻った。
ポケットの中の水晶は、砕けずにその後の未来を映している。
「ちょっと!いつになったら結婚できるのよ!?」
愛しの彼女がブチ切れている。
「あと6年待ってくれ、そうしたら失踪宣告が成立するから。」
私は荒れ狂う彼女を宥めようと試みるが、余計に彼女を怒らせてしまう。
「もう我慢できないわ!あなたが何をしたか、全部、洗いざらい警察にぶちまけてやる!」
まさかあの愛らしい彼女がここまで豹変するとは、あの女との変わらない気性の激しさだ・・・これでは苦労してあの女を殺したことが水の泡だ。
気がつくと、私は目の前の彼女の細い首を締め上げていた。
すぐに彼女がこと切れているのがわかる。
そしてその後、私は警察官に両脇を抱えられてパトカーに乗り込む。
そこで私のポケットの中の水晶は砕け散った。
結婚するまで、私は妻の本性に気づくことが出来なかったことを、今は猛烈に後悔している。
何しろ妻は、性格がキツい。気が強い。攻撃的。共感性が無い。この人は、本当に人として愛情を受けて育ったのだろか?と疑問に感じるほど性格がキツい。
きっと、幼少期に親から虐待でもされて育ったのだろう。
しかし、そんな同情の余地など無いくらい性格に難あり。
今は、真剣に離婚を考えている。
私たちの間に、子供がいないことが唯一の救いだ。
こんな女とこれからも生きていくなんて、心が休まらない。
と、いうわけで、身勝手だとは思うが、私にはすでに他の安らぎを与えてくれる存在がいる。
妻と離婚が成立すれば、すぐにでも彼女と新しい人生を踏み出したい。
しかし、妻の性格からして、素直に離婚に応じるとは絶対に考えられない。
きっと、天地がひっくり返るような大騒ぎになって、私と彼女の人生を破滅するほどに追い込むだろう。
本当に、妻がいなければどんなにいいことか・・・。
そうか、妻がいなくなればいいのか。
いっそ、あんな邪魔な女、消してしまえばいい。そうだ、それが最善の方法だ。
しかし、どうやって?
あんな女を殺して人生棒に振るのも勿体ない。
自殺か事故に見せかけて殺すか。それとも死体を見つからないようにすれば完全犯罪が成立するだろうか?はたして、どんな殺し方をすればバレずに済むだろうか?
前もって結果がわかればいいのに。
そんなある日。建前の平和な日々は、妻の一言から崩れ落ちた。
「あなた、別に女がいるでしょ?」
意表をつかれた私は、ひどく動揺した。
必死に否定するものの、目の前に彼女とホテルに入る写真を突きつけられて、私は観念せざるを得なかった。
案の定、妻は手のつけられないほど泣き喚いて荒れ狂った。
あぁ、面倒くさい女だな。でも、こうなったらこれがいいきっかけになった。離婚を申し出よう。
「そんなこと、私は絶対に許さない!どんな手を使ってでも、あんた達2人を破滅させてやる!絶対に幸せになんかさせてやるもんですか!」
予想どおりの反応。こんなったら手がつけられない。妻は本気で私たち2人の人生を破滅させようとするだろう。
なんて邪魔な女。
お前の性格が悪いせいで、私がどれだけ砂を噛むような生活を送ってきたことか。
お前のような女に、私の人生を滅茶苦茶にされるなんて我慢ならない。
私は発作的に家を飛び出していた。あのままだったら、妻を手にかけてしまいかねなかったから。
私は、夜の街をとぼとぼとあてもなく歩いていた。
あの女が荒れ狂う家には帰りたくない。
私は、人通りの絶えた通りを歩くことしか出来なかった。
そんな時だった。
私が年老いた占い師に声をかけられたのは。
「そこの人、占ってさしあげましょうか?」
私は辺りを見回した。他に人はいない。
「すいません、お金持ってないんで。」
私がその場を立ち去ろうとした時。
「あなた、奥さんを殺したいほど憎んでいるね。」
「なぜ、そのことを!?」
「あなたから強烈な想いが溢れ出ている。お代はけっこう。私に占わさせてもらえないか?」
胡散臭い。私の印象はそれだった。しかし、タダなら占ってもらうのも悪くはない。私は、どうせ行くあても無いし、軽い気持ちで老婆に占ってもらうことにした。
老婆の占いは、まるで昔のテレビや映画で観るような、水晶玉を覗き込むいかにもな占いだった。
「あんた、過去と未来とどちらを見たいかな?」
私は考えた。今更過去を顧みたって、何か結果が変わるわけでもなし、未来を見てもらおう。
「未来を。」
老婆は、水晶玉を覗き込み、念をこめて集中した。
「あんた、方法次第では今の奥さんと別れて、今の恋人と一緒になれるね。」
「なぜ、私に恋人がいるとわかったんですか!?」
「全て水晶のお導きじゃ。しかし、失敗すればあんたの人生は破滅する。」
「私はどうすれば?」
私の質問に、老婆はテーブルの下から小さな巾着を取り出した。
「この中に、3粒の水晶玉がある。この水晶玉を覗けば、未来が見える。ただ、1度覗くと水晶は割れてしまう。なぁに、お代はいらない、持って行きな。」
私は老婆から巾着を受け取った。半信半疑ではあったが、何となく気休め程度には気分が楽になった。
私がその場から立ち去り、再びその占い師の方を振り返ると、そこにはさっきまでいたはずの占い師の老婆の姿は無かった。
私は夢でも見ていたのだろうか?
そう思ったが、手元に占い師の老婆から受け取った水晶があることから、現実であったことは間違い無い。
私は手元の水晶の一粒を、月の灯りにかざして覗いてみた。
特に何も見えない。
やはり、ただの気休めか。
それでも私は、ふざけ半分で妻をベランダから突き落として殺すことをイメージして水晶を覗いてみた。
すると、私の脳裏にまるでその場に居合わせているかのような鮮明な映像が流れ込んできた。
言うなれば、今流行りのVRのような感覚だ。
私は目の前に酩酊状態で寝ている妻を起こそうとして体を揺する。しかし、妻は起きない。
よし、このままこいつをベランダまで運んで突き落とそう。
私は妻を引き摺ってベランダまで運び、体を抱えて落とした。
どうせ現実で無いとわかっているから、作業もスムーズだ。
さて、問題はこの後だ。あの女を突き落とした後、どんな未来が待っているのか。
その先の未来で見えたのは、両脇を刑事に支えられて連行されている自分の姿だった。
そして水晶は砕け散った。
ダメか・・・他の方法を考えねば。
次は、事故に見せかけるか。
駅でホームから突き落とすか?それともトラックの前に突きとばすか?どうしたら自然な事故に見せかけられるだろう?
私は、インターネットで事故死について調べてみた。
事故死の種類にもいろいろあり、以下のような種類と件数の多さの順があった。
1.交通事故 2.転倒・転落 3.溺死および溺水 4.窒息 5.煙および火災 6.中毒の順だった。
転落は試してみて結果、逮捕されるという結末だったので、他の種類での未来を見てみよう。
うーん。なかなかこれといってアイデアが浮かばない。
この中で、もっとも自然で確実で容易なものとしたら・・・。
結果、私は中毒死を選ぶことにした。
今の世の中、薬物なんて容易に手に入れられる。
あの女が離婚で精神的に不安定になり、薬物の過剰摂取で中毒死したと見せかけたらどうだろう?
私は、そのことを強くイメージして水晶を覗いてみた。
結果、殺害にすら失敗し、またしても逮捕されている自分が見え、そこで水晶は砕け散った。
クソッ!どうやったらあの女を殺して自由になれるんだ!?
と、そこで私は閃いた。
そうか、死体を隠せばいいんだ。でも、どうやって。
自宅で殺せば防犯カメラの映像とかから足がつくだろう。
それに、運び出すのも容易では無い。
熟考した結果、私は一つ思いついた。
まず、外にあの女を呼び出す。
人気の無い所に連れて行く。もちろん防犯カメラなど無い場所だ。
そこで殺す。死体はそこで埋めるなり、焼くなりして処分する。
こうすれば、あの女が失踪したことにできる。
よし、この方法の結果を見てみよう!
水晶の中の私は、外からあの女を呼び出す。マンションの防犯カメラには、あの女が外に出て行く姿しか撮影されていない。
そして、人気の無い所で殺害し、予め下調べしておいた山奥で死体を埋める。
戻ったら、あの女の家族、知人に手当たり次第に連絡して、私が一生懸命探している事を印象づける。そして、警察に失踪届けの提出だ。あんな女1人の家出なんて、忙しい警察がまともに探すわけもない。
案の定、警察は捜さなかった。
晴れて私はあの女との監獄のような生活から解放され、愛しの彼女と幸福になりましたとさ。
よし!これで完璧だ!善は急げ、今からすぐに計画を実行に移そう!
私は水晶をポケットにしまい、家へと走って戻った。
ポケットの中の水晶は、砕けずにその後の未来を映している。
「ちょっと!いつになったら結婚できるのよ!?」
愛しの彼女がブチ切れている。
「あと6年待ってくれ、そうしたら失踪宣告が成立するから。」
私は荒れ狂う彼女を宥めようと試みるが、余計に彼女を怒らせてしまう。
「もう我慢できないわ!あなたが何をしたか、全部、洗いざらい警察にぶちまけてやる!」
まさかあの愛らしい彼女がここまで豹変するとは、あの女との変わらない気性の激しさだ・・・これでは苦労してあの女を殺したことが水の泡だ。
気がつくと、私は目の前の彼女の細い首を締め上げていた。
すぐに彼女がこと切れているのがわかる。
そしてその後、私は警察官に両脇を抱えられてパトカーに乗り込む。
そこで私のポケットの中の水晶は砕け散った。
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