春とともに君は去りゆく

あらんすみし

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自己紹介

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自分は、ゲイデビューするまでモノクロの世界で生きているようでした。
真面目に生きていたから、とりたてて不幸な目にも遭わなかったし、かといって特別生きてて喜びを感じる事も無かった。
生まれてこのかた、告白をされたことなど一回しか無いし、なんなら自分がゲイである罪悪感から、男どころか女性とも付き合う事など無かった。
でも、このまま何も無く30歳になるのはイヤで、一念発起して27歳の時に初めて二丁目に行きました。
初めは何をどうしたらいいのか、どこに行ったらいいのかもわからず、ただ仲通りで立ち尽くしていました。
そしたら声をかけてくれる人がいて、初めてゲイバーに連れて行かれて、そこでゲイのねるとんイベントがある事を知って、毎月通って出逢いを探していました。
ねるとんイベントは、それはまぁいろんなカテゴリがありまして、自分が通っていたのは、主にリーマンとかスーツとか、20~30代好きが集まるイベントでした。
参加者は皆んな番号をつけて、いいな、と思った人がいたら投票して、時間ごとに投票結果を発表してマッチングする、というシステムでした。
イベントで、何人かと連絡先を交換したりして、それなりに好きな人もいました。
でも、なかなか思うようにはいかなくて、やっぱり自分なんかモテるはず無いか、と諦めかけていました。
そして、そこで知り合った人に発展場という場所があることを教わります。
まぁ、簡単に言えば発展場とは、ゲイが性欲を解消するためだけにある場所です。
薄暗い空間に、大音量で音楽がかかっていて、狭い個室で区切られていて、狭い通路では互いの体が接触することも多々あります。
アプローチの仕方は、まず、通路で隣に立つパターン。
次に通路ですれ違いざまに、手の甲と甲や体の一部を接触したりするパターン。
3つ目に、個室に入って、小さな覗き穴から隣の個室の様子を伺って、OKならカップル成立、というのが主なパターンです。
初めて行った時は、かなり戸惑いました。
薄いベニヤ板の壁で区切られたスペースで、男同士、あんなことやこんなことをしているなんて、衝撃でした。
しかし、発展場に行ったことで自分の人生は大きく変わりました。
自分が、かなりモテることに気づいたのです。
1回に2、3人…多い時は5、6人からアプローチされることもありました。
自分は、すっかり発展場にハマってしまいました。
そんなある日。忘れもしません。自分は彼と出逢いました。
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