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間男
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静香にはアリバイがあった。当初、アリバイの確認ができなかった松崎加奈も美智もアリバイが証明された今、果たして、次に事情を聞く環にはアリバイがあるのだろうか?
俺たちは、環にアリバイを確認するために彼女の部屋へ向かうことにした。
その時、廊下中に複数の男の喚き叫ぶ声と、何かが割れたり倒れたりする音が響き渡った。
声や音は、どうやら中央棟の方から聞こえるようだった。
「何の騒ぎだ?行ってみよう!」
声や音のする方へ、俺たちは走っていった。
中央棟に着いて、吹き抜けになっているエントランスを見下ろすと、そこでは寺門公人が何人かの警察官に取り押さえられていて、何やら騒ぎになっていた。周囲には、エントランスを彩っていた数々の骨董品などが粉々に砕けていたり、散乱していた。
「放せ!何かの誤解だ!彼女を呼んできてくれ!」
寺門公人は、何度も何度もそう叫んで必死に抵抗している。
「寺門、我々は何も君を人殺しとは言っていない。ただ、事情を聴きたいだけだ。大人しく署まで同行してもらおうか」
そう言われて必死に抵抗していた寺門公人は、とうとう力尽きたのか動かなくなった。
そして、エントランスを見回して、そこに集まっている人全員を一瞥して、最後の力を振り絞るように一言叫んだ。
「クソどもが覚えていろよ!こんな目にあわせて後で絶対に後悔させてやるからな!」
それだけ言い残すと、寺門公人は連行されて行った。
連行されてしまった寺門公人を見送ると、エントランスの周囲に集まっていた関係者も、その場を離れていった。
「いったい何があったんだ?寺門が何か容疑でもかけられたのか?」
小川は訝しげな顔をして俺に聞いてきた。
「わからないが、警察としては寺門を足掛かりに、何か突破口を見つけたいのかもしれないな」
そして、俺たちもその場を離れようとしたその時、俺たちの視界に環が部屋に入って行く姿を捉えることができた。
「ちょうどよかった、彼女に話を聞いてみよう」
俺たちは、まさに扉を開けて部屋に入ろうとしているタイミングで環に声をかけた。
「環さん、おはようございます」
俺たちはなるべく軽い感じで環に声をかけたのだが、とうの環は何やら浮かない顔つきをしていた。
「あぁ、刑事さんたちでしたか。警察の方は皆さん引き揚げたのかと思ったのですが、お二人はまだいらしたんですね」
「えぇ、私たちは彼らとは別行動なので」
そう言って小川は自らの警察手帳を環にかざして見せた。
「あら、お二人は県警の方ではなく警視庁の方だったんですね」
「環さん、先ほどのエントランスでの騒ぎ、ご存じですか?」
「えぇ、寺門君のことでしょ?彼には悪いことしちゃったわ」
そう言った環の表情に影がさす。
「何が悪い事をしてしまったんですか?少しお話を聞かせてもらえないですか?」
「そうね、こんな所で立ち話もなんですし、とりあえず中に入って下さい」
そう言って環は俺たちを部屋に招き入れてくれた。
環の部屋は、若い女の子の部屋らしく、パステルカラーをふんだんに取り入れた、柔らかい雰囲気の部屋だった。壁紙はピンクのパステルカラーで、ベッドやソファ、棚の上に幾つもぬいぐるみが置かれていて、家具類もファンシーな可愛らしいデザインの物で統一されていた。
俺たちはソファに腰掛けるように促され、環はすぐ横にあるベッドに腰掛けた。
「それで、先ほどの話の続きですけど」
小川が待ちきれないというように、早速話を切り出した。
「あぁ、そうでしたね。実は私、昨夜はずっと公人君と部屋で一緒にいたの」
「えっ!そうなんですか?でも最初はそんなこと言ってなかったですよね?」
「だって、美智ちゃんと今市君のことが分かった時のお爺様の反応見たでしょう?私まで使用人とそんな関係だったなんてバレたら、相続から外されてしまいかねないと思って、黙っていた方がいいと思ったのよね」
「だけど、それでどうして寺門君が警察に連行されることになったのですか?」
小川は、どうしても解せないという調子で環に聞いた。
「それは、私が警察に彼を売ったからよ」
「それはどういうことですか?」
「私たちがそういう関係だってバレたら立場が危ういのは、先程お話したとおりですけど、でも私としてはアリバイは証明したい。なので、咄嗟に一晩中、彼には部屋に閉じ込められていたということにしたの。その結果、彼は警察に事情聴取されることになったんだけど、そんなこと知らない公人君は当然の如く私と一緒にいたことすら否定するわよね。そうなると、警察としてはさらに詳しく事情を聴く必要が出てくるわけで、署で話を聴くことになったわけ。でも、公人君としては自分が私を軟禁していたなんて納得できないから抵抗して、連れていかれちゃったというわけ」
環は特に悪びれる様子もなく、ただ淡々と事実関係を説明して、最後に悪戯っぽく笑って見せた。
そんな理由で、事件とは関係の無さそうな恋人を差し出した環の無邪気さに、俺たちは呆れて声も出せずにいた。
「ところで、先程別の人にお話を伺った時に、事件の時、ご家族全員が龍昇ちゃんの部屋の前に集まっていたも聞いたのですが、それは確かでしょうか?」
俺の問いに環は少し考えてから、何かを思い出しながら答えた。
「うーん…確かに全員いたと思うわ。私が部屋の前に行った時には、まだ全員揃って無かったけど」
「環さんが着いた時、どなたがいたかは覚えていますか?」
「茜さん達のご家族と、愛梨さん夫婦、月代叔母様夫婦はいた気がするんだけど」
「ちなみに、寺門君は一緒でしたか?」
「いいえ、彼は部屋に残っていたわ。家族でもないのに、そこにいたらちょっとおかしいでしょ?」
「他にご家族以外で来た方などはいませんでしたか?」
「他は誰もいなかった気がするわ」
「最後に来たのは誰でしたか?」
「たしか、加奈さんと私の両親ね」
「ところで、ご家族全員が集まった時、何か気づいたことはありませんでしたか?」
「そうねぇ…そういえば、私の勘違いかしら?茜さん達は最初いたかしら?」
「さっきは環さんが着いた時にはいたという話でしたよね?」
「えぇ、そうなんだけど、なんて言ったらいいのかしら?どうして私より先にいたと思ったのかしら?なんか、私より後に茜さん達が来たような気もするのよね」
「不思議な話ですね。もう少し詳しく聞きたいのですが」
「ごめんなさい、ちょっと今は思い出せそうにないわ」
「そうですか、それでは何か思い出したら我々にもお知らせ下さい」
「そうするわ」
そうして俺たちは環に礼を言って部屋を出た。
「さて、これからどうするか」
「環にもアリバイがあると分かった今、アリバイが確認できていないのは月代だけとなる。月代にも話を聞いた方が良さそうだな」
もし、月代にもアリバイがあれば、状況はますます複雑になってくるだろう。俺は、そうなることも想定しながら月夜のもとへ急ぐことにした。
俺たちは、環にアリバイを確認するために彼女の部屋へ向かうことにした。
その時、廊下中に複数の男の喚き叫ぶ声と、何かが割れたり倒れたりする音が響き渡った。
声や音は、どうやら中央棟の方から聞こえるようだった。
「何の騒ぎだ?行ってみよう!」
声や音のする方へ、俺たちは走っていった。
中央棟に着いて、吹き抜けになっているエントランスを見下ろすと、そこでは寺門公人が何人かの警察官に取り押さえられていて、何やら騒ぎになっていた。周囲には、エントランスを彩っていた数々の骨董品などが粉々に砕けていたり、散乱していた。
「放せ!何かの誤解だ!彼女を呼んできてくれ!」
寺門公人は、何度も何度もそう叫んで必死に抵抗している。
「寺門、我々は何も君を人殺しとは言っていない。ただ、事情を聴きたいだけだ。大人しく署まで同行してもらおうか」
そう言われて必死に抵抗していた寺門公人は、とうとう力尽きたのか動かなくなった。
そして、エントランスを見回して、そこに集まっている人全員を一瞥して、最後の力を振り絞るように一言叫んだ。
「クソどもが覚えていろよ!こんな目にあわせて後で絶対に後悔させてやるからな!」
それだけ言い残すと、寺門公人は連行されて行った。
連行されてしまった寺門公人を見送ると、エントランスの周囲に集まっていた関係者も、その場を離れていった。
「いったい何があったんだ?寺門が何か容疑でもかけられたのか?」
小川は訝しげな顔をして俺に聞いてきた。
「わからないが、警察としては寺門を足掛かりに、何か突破口を見つけたいのかもしれないな」
そして、俺たちもその場を離れようとしたその時、俺たちの視界に環が部屋に入って行く姿を捉えることができた。
「ちょうどよかった、彼女に話を聞いてみよう」
俺たちは、まさに扉を開けて部屋に入ろうとしているタイミングで環に声をかけた。
「環さん、おはようございます」
俺たちはなるべく軽い感じで環に声をかけたのだが、とうの環は何やら浮かない顔つきをしていた。
「あぁ、刑事さんたちでしたか。警察の方は皆さん引き揚げたのかと思ったのですが、お二人はまだいらしたんですね」
「えぇ、私たちは彼らとは別行動なので」
そう言って小川は自らの警察手帳を環にかざして見せた。
「あら、お二人は県警の方ではなく警視庁の方だったんですね」
「環さん、先ほどのエントランスでの騒ぎ、ご存じですか?」
「えぇ、寺門君のことでしょ?彼には悪いことしちゃったわ」
そう言った環の表情に影がさす。
「何が悪い事をしてしまったんですか?少しお話を聞かせてもらえないですか?」
「そうね、こんな所で立ち話もなんですし、とりあえず中に入って下さい」
そう言って環は俺たちを部屋に招き入れてくれた。
環の部屋は、若い女の子の部屋らしく、パステルカラーをふんだんに取り入れた、柔らかい雰囲気の部屋だった。壁紙はピンクのパステルカラーで、ベッドやソファ、棚の上に幾つもぬいぐるみが置かれていて、家具類もファンシーな可愛らしいデザインの物で統一されていた。
俺たちはソファに腰掛けるように促され、環はすぐ横にあるベッドに腰掛けた。
「それで、先ほどの話の続きですけど」
小川が待ちきれないというように、早速話を切り出した。
「あぁ、そうでしたね。実は私、昨夜はずっと公人君と部屋で一緒にいたの」
「えっ!そうなんですか?でも最初はそんなこと言ってなかったですよね?」
「だって、美智ちゃんと今市君のことが分かった時のお爺様の反応見たでしょう?私まで使用人とそんな関係だったなんてバレたら、相続から外されてしまいかねないと思って、黙っていた方がいいと思ったのよね」
「だけど、それでどうして寺門君が警察に連行されることになったのですか?」
小川は、どうしても解せないという調子で環に聞いた。
「それは、私が警察に彼を売ったからよ」
「それはどういうことですか?」
「私たちがそういう関係だってバレたら立場が危ういのは、先程お話したとおりですけど、でも私としてはアリバイは証明したい。なので、咄嗟に一晩中、彼には部屋に閉じ込められていたということにしたの。その結果、彼は警察に事情聴取されることになったんだけど、そんなこと知らない公人君は当然の如く私と一緒にいたことすら否定するわよね。そうなると、警察としてはさらに詳しく事情を聴く必要が出てくるわけで、署で話を聴くことになったわけ。でも、公人君としては自分が私を軟禁していたなんて納得できないから抵抗して、連れていかれちゃったというわけ」
環は特に悪びれる様子もなく、ただ淡々と事実関係を説明して、最後に悪戯っぽく笑って見せた。
そんな理由で、事件とは関係の無さそうな恋人を差し出した環の無邪気さに、俺たちは呆れて声も出せずにいた。
「ところで、先程別の人にお話を伺った時に、事件の時、ご家族全員が龍昇ちゃんの部屋の前に集まっていたも聞いたのですが、それは確かでしょうか?」
俺の問いに環は少し考えてから、何かを思い出しながら答えた。
「うーん…確かに全員いたと思うわ。私が部屋の前に行った時には、まだ全員揃って無かったけど」
「環さんが着いた時、どなたがいたかは覚えていますか?」
「茜さん達のご家族と、愛梨さん夫婦、月代叔母様夫婦はいた気がするんだけど」
「ちなみに、寺門君は一緒でしたか?」
「いいえ、彼は部屋に残っていたわ。家族でもないのに、そこにいたらちょっとおかしいでしょ?」
「他にご家族以外で来た方などはいませんでしたか?」
「他は誰もいなかった気がするわ」
「最後に来たのは誰でしたか?」
「たしか、加奈さんと私の両親ね」
「ところで、ご家族全員が集まった時、何か気づいたことはありませんでしたか?」
「そうねぇ…そういえば、私の勘違いかしら?茜さん達は最初いたかしら?」
「さっきは環さんが着いた時にはいたという話でしたよね?」
「えぇ、そうなんだけど、なんて言ったらいいのかしら?どうして私より先にいたと思ったのかしら?なんか、私より後に茜さん達が来たような気もするのよね」
「不思議な話ですね。もう少し詳しく聞きたいのですが」
「ごめんなさい、ちょっと今は思い出せそうにないわ」
「そうですか、それでは何か思い出したら我々にもお知らせ下さい」
「そうするわ」
そうして俺たちは環に礼を言って部屋を出た。
「さて、これからどうするか」
「環にもアリバイがあると分かった今、アリバイが確認できていないのは月代だけとなる。月代にも話を聞いた方が良さそうだな」
もし、月代にもアリバイがあれば、状況はますます複雑になってくるだろう。俺は、そうなることも想定しながら月夜のもとへ急ぐことにした。
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