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後ろの正面だーれだ?
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それから1ヶ月、堀田は口を聞いてくれなかった。
僕は毎日のように堀田に謝ったが、なかなか許してもらえず、ようやく1ヶ月経って堀田の怒りも収まり、最後は仲直りっクスをしてどうにか収まるべき所に収まった。
そして、久しぶりに2人で外に食事に行くことになって、僕たちは新宿で待ち合わせをした。
堀田まだかなぁ~。寒いから早く来て~、と思いながら待っていると、僕の視界が突然遮られた。
「だ~れだ?」
え?この声は・・・?
「す・・・菅野君?」
「なーんだ、わかっちゃったか。つまんないの」
何で菅野が!?菅野なら未来永劫、福岡市内から出ることは無いとたかを括っていたのに!
「何で菅野が東京に!?」
「それがさぁ、仕事の都合で3ヶ月間の東京長期出張になってさぁ。それでたまたま新宿をブラブラしてたら森田君を見つけたってわけ。すごくね?運命的じゃね?」
僕は呆気にとられた。まさか、この広い東京でこんな偶然があるなんて。
「どちらさまですか?」
僕が声の方を向くと、そこには仏頂面した堀田が立っていた。
「あっ・・・えっと、こちらは中学の時の同級生で、菅野君」
「どうも!菅野です。あれ、もしかしてこの方が森田君の恋人?」
何を言い出すんだ、こいつは!この間、いないって言ったじゃないか!
「そうです。浩介の彼氏の堀田です」
あ。言っちゃった。
「うわっ!」
堀田と菅野に気を取られていた僕は、突然背後から誰かに膝カックンをされてよろめいた。
「な、なんだ!?」
幸いなことに僕は菅野に抱きついて転倒は免れたものの、堀田の怒りメーターが上がってしまったようだ。
僕が後ろを振り返ると、そこには山のようにデカい男が立っていた。
「よぉ~、森田。久しぶりじゃないか」
そこには髪を真っ赤にした黒田が僕を見下ろしていた。
「く、黒田!・・・くん」
「お前、俺のRINE、既読スルーするとはいい度胸だな。アァン?」
「無視だなんて・・・そ、そんなことするわけないじゃないか、忙しかっただけだよ」
堀田のことでギクシャクしていたから、すっかりこいつのことなんて忘れていた~。
「キャッ!ごめんなさい!」
そう小さく叫んで、僕は後ろから突き飛ばされた。
僕は辛うじて黒田に抱き抱えられて転倒は免れたが、また堀田の怒りメーターが上がってしまった。
「あ~ん、すいません~・・・ていうか、森田君じゃない!?」
そこには江崎君がいた。
「ごめんなさい、よそ見してたらすれ違い様に誰かに突き飛ばされちゃって。でも、奇遇だね。こんなところで会うなんて。あれ?黒田君に菅野君まで、どうしたの?あっ!もしかして僕抜きで同窓会しようとしてたんじゃないよね?」
「そんなことないよ!これはたまたま偶然であって・・・」
僕は懸命に弁解をしたが、堀田の怒りメーターがまた一つ上がったのが分かった。
「あっ、この方がこの間話してた浩介君の彼氏?はじめまして、僕は江崎と言います、よろしくお願いします」
「ちょっと待て!彼氏ってどういうことだよ!?説明しろ、森田!この間は付き合ってる奴いないって言ってただろ!」
「違うよ、あの時は彼女はいないって話しで・・・」
ていうか、何でそんなに怒っているんだよ~?
僕は黒田に胸ぐらを掴まれて持ち上げられた。と、その時。
「そこの君!暴力はやめたまえ!」
え?この聞き覚えのある声は?
そこには檜山が立っていた。
「なんだと、檜山!何でお前がここにいる?やろうってのか?」
「やめておいた方がいい。これでも僕は空手でインターハイ準優勝だ」
睨み合う檜山と黒田。ヤバい、このままだと確実に血が流れてしまう!何とか止めないと。
「やぁ、皆んな、こんなところで集合して仲良いんだね」
ひ~!まさかとは思ったけど、道端先生まで来てしまった!
「せ、先生までどうして?」
「友だちの結婚式でこっちに来てたんだよ。タクシーを降りたら、たまたま君たちがいてね。それにしても、仲良しグループが大集合じゃないか」
いや、別に仲良しグループでは無い気がするんだけど。
「これも何かの縁だ。良かったら先生がご馳走するよ。皆んなで2回目の同窓会をしようじゃないか!」
「さっすが先生!ごちになりまーす♡」
あゝ、もうこうなっては止まらない。せっかくの堀田とのデートが台無しだ。
堀田、激おこだろうなぁ。
僕が恐る恐る堀田の顔を見ると、あと一押しでブチ切れそうなのがわかった。
ひーーー!どうしよー!
「浩介、行くぞ」
えっ!?付いて行くの?ヤダァ~、修羅場の予感しかしない~。
僕は毎日のように堀田に謝ったが、なかなか許してもらえず、ようやく1ヶ月経って堀田の怒りも収まり、最後は仲直りっクスをしてどうにか収まるべき所に収まった。
そして、久しぶりに2人で外に食事に行くことになって、僕たちは新宿で待ち合わせをした。
堀田まだかなぁ~。寒いから早く来て~、と思いながら待っていると、僕の視界が突然遮られた。
「だ~れだ?」
え?この声は・・・?
「す・・・菅野君?」
「なーんだ、わかっちゃったか。つまんないの」
何で菅野が!?菅野なら未来永劫、福岡市内から出ることは無いとたかを括っていたのに!
「何で菅野が東京に!?」
「それがさぁ、仕事の都合で3ヶ月間の東京長期出張になってさぁ。それでたまたま新宿をブラブラしてたら森田君を見つけたってわけ。すごくね?運命的じゃね?」
僕は呆気にとられた。まさか、この広い東京でこんな偶然があるなんて。
「どちらさまですか?」
僕が声の方を向くと、そこには仏頂面した堀田が立っていた。
「あっ・・・えっと、こちらは中学の時の同級生で、菅野君」
「どうも!菅野です。あれ、もしかしてこの方が森田君の恋人?」
何を言い出すんだ、こいつは!この間、いないって言ったじゃないか!
「そうです。浩介の彼氏の堀田です」
あ。言っちゃった。
「うわっ!」
堀田と菅野に気を取られていた僕は、突然背後から誰かに膝カックンをされてよろめいた。
「な、なんだ!?」
幸いなことに僕は菅野に抱きついて転倒は免れたものの、堀田の怒りメーターが上がってしまったようだ。
僕が後ろを振り返ると、そこには山のようにデカい男が立っていた。
「よぉ~、森田。久しぶりじゃないか」
そこには髪を真っ赤にした黒田が僕を見下ろしていた。
「く、黒田!・・・くん」
「お前、俺のRINE、既読スルーするとはいい度胸だな。アァン?」
「無視だなんて・・・そ、そんなことするわけないじゃないか、忙しかっただけだよ」
堀田のことでギクシャクしていたから、すっかりこいつのことなんて忘れていた~。
「キャッ!ごめんなさい!」
そう小さく叫んで、僕は後ろから突き飛ばされた。
僕は辛うじて黒田に抱き抱えられて転倒は免れたが、また堀田の怒りメーターが上がってしまった。
「あ~ん、すいません~・・・ていうか、森田君じゃない!?」
そこには江崎君がいた。
「ごめんなさい、よそ見してたらすれ違い様に誰かに突き飛ばされちゃって。でも、奇遇だね。こんなところで会うなんて。あれ?黒田君に菅野君まで、どうしたの?あっ!もしかして僕抜きで同窓会しようとしてたんじゃないよね?」
「そんなことないよ!これはたまたま偶然であって・・・」
僕は懸命に弁解をしたが、堀田の怒りメーターがまた一つ上がったのが分かった。
「あっ、この方がこの間話してた浩介君の彼氏?はじめまして、僕は江崎と言います、よろしくお願いします」
「ちょっと待て!彼氏ってどういうことだよ!?説明しろ、森田!この間は付き合ってる奴いないって言ってただろ!」
「違うよ、あの時は彼女はいないって話しで・・・」
ていうか、何でそんなに怒っているんだよ~?
僕は黒田に胸ぐらを掴まれて持ち上げられた。と、その時。
「そこの君!暴力はやめたまえ!」
え?この聞き覚えのある声は?
そこには檜山が立っていた。
「なんだと、檜山!何でお前がここにいる?やろうってのか?」
「やめておいた方がいい。これでも僕は空手でインターハイ準優勝だ」
睨み合う檜山と黒田。ヤバい、このままだと確実に血が流れてしまう!何とか止めないと。
「やぁ、皆んな、こんなところで集合して仲良いんだね」
ひ~!まさかとは思ったけど、道端先生まで来てしまった!
「せ、先生までどうして?」
「友だちの結婚式でこっちに来てたんだよ。タクシーを降りたら、たまたま君たちがいてね。それにしても、仲良しグループが大集合じゃないか」
いや、別に仲良しグループでは無い気がするんだけど。
「これも何かの縁だ。良かったら先生がご馳走するよ。皆んなで2回目の同窓会をしようじゃないか!」
「さっすが先生!ごちになりまーす♡」
あゝ、もうこうなっては止まらない。せっかくの堀田とのデートが台無しだ。
堀田、激おこだろうなぁ。
僕が恐る恐る堀田の顔を見ると、あと一押しでブチ切れそうなのがわかった。
ひーーー!どうしよー!
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えっ!?付いて行くの?ヤダァ~、修羅場の予感しかしない~。
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