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泣き虫SPY
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堀田が実家に帰ってから1ヶ月経った。
だけど、1ヶ月経っても堀田は帰って来なかった。
いったい堀田は僕との関係をどうしたいのだろう?
RINEを送れば一応既読にはなるけど、返事はあっても一言だけとか、無いことの方が多かった。
あの日以来、僕は皆んなとも連絡を取ってない。
それは当然だ。全ては僕のガードの緩さが原因だ。だから、もう皆んなとは連絡を取らない、と固く心に誓ったのだ。
そんなある日のことだった。街は次第に春めいてきて、今は3月。
世間はホワイトデーが間近になっていて、チョコを渡した女子たちは投資の回収に期待をし、男どもは義理チョコでもお返ししないといけないという、貰ったものに見合わない対価を払わないといけないことに憂鬱になっていた。
僕はその日、渋谷で堀田にあげる用のプレゼントを物色していた。
あげる機会があるかはわからないけど、いつでも渡せるように準備だけはしておこうと思った。
デパ地下で、ちょっといいクッキーを買って、さて帰るかな、と思った時だった。
目の前に堀田の姿を見たのは。
そして、堀田の隣には見たことのない美少年が!
そして、何だか2人はとても楽しそう。
僕は2人に気づかれないように、少し距離を置きながら2人を観察してみた。
2人はしばらくデパ地下をウロウロしてから、ワインとチーズを買って、それから渋谷の雑踏の中に紛れて行った。
僕は、2人をそれとなく尾行してみる。
何だか、まるでスパイにでもなったみたいだ。
次第に2人は渋谷駅とは反対方向に坂を登り、路地に入った。
『え・・・この先って、円山町のラブホ街じゃないか?何で堀田たちはそんな所へ?』
僕の胸が高鳴る。嫌な予感は次第に大きく膨らんでいく。
堀田たちが路地を曲がる。僕も足早に路地を曲がる。だけど、そこに2人の姿は見えなかった。
まさか、すぐそこのホテルに入ったとか?
僕は2人がホテルでワインとチーズで乾杯して、それからあんな事やこんな事をすることを想像した。
気がつくと、僕は来た道をダッシュで戻っていた。
そんな、堀田が浮気なんて・・・堀田の中では、僕との関係は終わってしまったのか?
どこをどう走ったのか、僕は気づいたら代々木公園にいた。
周りには誰もいないようだ。僕の目から涙が溢れてきた。その時だった。
「だーれだ?」
僕の視界を遮断する奴がいた。
僕は返事をしなかった。いや、出来なかったというのが正解だったかもしれない。
「森田君、どうした?泣いてるのか?」
振り向くと、そこには菅野が立っていた。
僕は、不覚にも菅野の顔を見て号泣してしまった。
「泣け!思いっきり、いっぱい泣くんだ!今日はとことんまで付き合うから」
正直、僕はお調子者の菅野から、こんなセリフが出るだなんて思わなかった。
堀田のバカー!
なんでちゃんと別れてないのに、もう別の男がいるんだよ~?
「何があったかわからないけど、こうなったら酒でも飲んで悲しい気持ちなんて吹っ飛ばそう!そうだ、先月のリベンジで皆んなで盛り上がろう!」
また皆んなと会うのは気が引けたが、今は1人でいるのが辛くて耐えられそうにない。
あれ?でも、先生は福岡に帰ったと思うし、黒田はシーズン中で全国を飛び回っているのでは?
「大丈夫、先生なら今、来年度から東京の学校に赴任する準備でちょうど東京に来てるし、黒田なら故障して暇してるから大丈夫」
こうしてなし崩し的に3度目の同窓会が決まった。
よし、こうなったら酒で失恋の傷みを晴らしてやるぞー!負けるな、浩介!
だけど、1ヶ月経っても堀田は帰って来なかった。
いったい堀田は僕との関係をどうしたいのだろう?
RINEを送れば一応既読にはなるけど、返事はあっても一言だけとか、無いことの方が多かった。
あの日以来、僕は皆んなとも連絡を取ってない。
それは当然だ。全ては僕のガードの緩さが原因だ。だから、もう皆んなとは連絡を取らない、と固く心に誓ったのだ。
そんなある日のことだった。街は次第に春めいてきて、今は3月。
世間はホワイトデーが間近になっていて、チョコを渡した女子たちは投資の回収に期待をし、男どもは義理チョコでもお返ししないといけないという、貰ったものに見合わない対価を払わないといけないことに憂鬱になっていた。
僕はその日、渋谷で堀田にあげる用のプレゼントを物色していた。
あげる機会があるかはわからないけど、いつでも渡せるように準備だけはしておこうと思った。
デパ地下で、ちょっといいクッキーを買って、さて帰るかな、と思った時だった。
目の前に堀田の姿を見たのは。
そして、堀田の隣には見たことのない美少年が!
そして、何だか2人はとても楽しそう。
僕は2人に気づかれないように、少し距離を置きながら2人を観察してみた。
2人はしばらくデパ地下をウロウロしてから、ワインとチーズを買って、それから渋谷の雑踏の中に紛れて行った。
僕は、2人をそれとなく尾行してみる。
何だか、まるでスパイにでもなったみたいだ。
次第に2人は渋谷駅とは反対方向に坂を登り、路地に入った。
『え・・・この先って、円山町のラブホ街じゃないか?何で堀田たちはそんな所へ?』
僕の胸が高鳴る。嫌な予感は次第に大きく膨らんでいく。
堀田たちが路地を曲がる。僕も足早に路地を曲がる。だけど、そこに2人の姿は見えなかった。
まさか、すぐそこのホテルに入ったとか?
僕は2人がホテルでワインとチーズで乾杯して、それからあんな事やこんな事をすることを想像した。
気がつくと、僕は来た道をダッシュで戻っていた。
そんな、堀田が浮気なんて・・・堀田の中では、僕との関係は終わってしまったのか?
どこをどう走ったのか、僕は気づいたら代々木公園にいた。
周りには誰もいないようだ。僕の目から涙が溢れてきた。その時だった。
「だーれだ?」
僕の視界を遮断する奴がいた。
僕は返事をしなかった。いや、出来なかったというのが正解だったかもしれない。
「森田君、どうした?泣いてるのか?」
振り向くと、そこには菅野が立っていた。
僕は、不覚にも菅野の顔を見て号泣してしまった。
「泣け!思いっきり、いっぱい泣くんだ!今日はとことんまで付き合うから」
正直、僕はお調子者の菅野から、こんなセリフが出るだなんて思わなかった。
堀田のバカー!
なんでちゃんと別れてないのに、もう別の男がいるんだよ~?
「何があったかわからないけど、こうなったら酒でも飲んで悲しい気持ちなんて吹っ飛ばそう!そうだ、先月のリベンジで皆んなで盛り上がろう!」
また皆んなと会うのは気が引けたが、今は1人でいるのが辛くて耐えられそうにない。
あれ?でも、先生は福岡に帰ったと思うし、黒田はシーズン中で全国を飛び回っているのでは?
「大丈夫、先生なら今、来年度から東京の学校に赴任する準備でちょうど東京に来てるし、黒田なら故障して暇してるから大丈夫」
こうしてなし崩し的に3度目の同窓会が決まった。
よし、こうなったら酒で失恋の傷みを晴らしてやるぞー!負けるな、浩介!
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