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第4章

第19話 お嬢様は指に想いを乗せる

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体のなかが、熱くなるのを感じる。
ジンジンする……。

中心に、疼きを感じる。


熱くて、ムズムズして……


太ももを閉じてみたが、疼くばかり。

呼吸が荒くなる。



これは、なんなの……?



シアは無意識のうちに手をのばした。



股に触れる。

ビリッと電気が走るように、体が痺れた。


布のうえから擦っても、熱さを感じる。



「んっ……」


甘い声が漏れる。


触れると、ネオの指の感触を思い出す。


優しく、なぞるように触れる指。
中心を避けるように、まわりを撫でる。


じれったい感覚に、身をよじらせた。


少しずつ、速度をはやくして……。



「ぁっ、ンぅっ」



ネオの声が、聴きたい。

もっと、名前を呼んで。

低くて甘い声で、私をイジメて……。



股はどんどん熱くなる。

布越しでは、もの足りない。



もっと、もっと……



シアは、そっと、布のなかに指を忍ばせた。

ぬめっとした液が、指先に触れる。

指に液を絡ませた。


そして、直接蕾に触れると……



「あぁっ、ンっ!」



隔てるものがなくなった、蕾。

敏感になっている中心は、触れた衝撃で、体を仰け反らせた。



この感覚は、なに……?



わからない……
でも、触っていないと、むず痒いの……



ねぇ、ネオ。
私に、触ってよ……

もっと、私を、求めてよ……



《執事の顔》ではない、《男の顔》を、私に見せてよ……




ネオ。

ネオ。

ネオ……



……会いたいよ。

もっと、触れて欲しいよ……。





「ネ、んぅっ……オ……」



触れる速度を、はやくする。

体の奥から、なにかがこみあげてくる感覚。

もっとはやく。


はやく……!!





「っぁあっ……!!!」



ビリビリとした痺れとともに、シアの足先はピンッとのびた。

体中に、力が入る。


足は、ぴくぴくと震える。



乱れた呼吸。
肩で息をするように、全身が震えている。



これが、達するということ……?




シアは、蕾から指を離した。


太ももを伝う、愛液。


達したというのに、シアの中心は、まだ熱い。



 
「ネオ……の、ばかぁ……」


 
小さく呟く言葉は、静かな室内に響き渡る。

シアは寂しさをまぎらわせるように、ため息をついた。
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