【第二章完結】マルチナのかくれ石【続編執筆中】

唄川音

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第一章おまけ

マルチナとソニアが暮らす国・街

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マルチナ(以下マ):みなさん、こんにちは! 主催のマルチナです。

ソニア(以下ソ):こんにちは、助手のソニアです。

マ:今回のおまけでは、わたしと助手のソニアが、わたしたちの暮らす国と街をみなさんにご紹介します! 最後まで読んでもらえるとうれしいわ。というか、楽しんでね!

ソ:マルチナが一週間必死に練習したので、楽しんであげてください。

マ:ちょっとソニア! ……ゴホンッ。それじゃ、気を取り直して始めましょう。
  まずはズバリ! わたしたちが暮らす国は、「ポルトガル」の港町をイメージして作られているの。

ソ:ポルトガルの正式名称は「ポルトガル共和国」。
  北と東にスペインとの国境があって、南と西は大西洋に面しています。
  面積はみなさんが住む日本の面積の4分の1。地図で見てみると、かなり小さい国だとわかりますよ。インターネットってもので調べて確認してみてください。

マ:舞台のモデルとして一番参考にしたのは、ポルトガルの第二の首都・ポルトだそうよ。
  海に面した街並みが美しいのはもちろん、航海王子と呼ばれた「エンリケ王子」の海外進出の拠点ともなった場所だから、ここを中心に考えたんですって。
  このポルトって街には、物語にも登場した青色のタイル通称「アズレージョ」で有名なサン・ベルト駅があるんですって。

ソ:他にも、首都のリスボンや、ヴィラ・ド・コンデなども参考にされています。
  どの町もすごくきれいで、それぞれの町の文化で取り入れたいものがたくさんあったから、あえて一つには絞らなかったそうです。

マ:わたしたちの物語『マルチナのかくれ石』を読んで、モデルになったポルトガルに少しでも興味を持ってもらえたらうれしいわ!
  「ポルトガル 町並み」って検索すると、夢のように素敵な町並みが見られるって。



マ:そもそもどうしてポルトガルが選ばれたのか。
  一つは、作者がもともとポルトガルが好きだったこともあるけど、もう一つ理由があって……。

ソ:どうしたの、マルチナ? 急に黙って。

マ:この後の行は一緒に読みましょうよ! うれしい言葉だから、わたしだけでひとり占めできないわ!

ソ:ええ……、台本にない動きだけど……。わかった!
  それじゃあ、せーのっ!

ソ&マ:もう一つの理由は、「最終的にマルチナとソニアには、エンリケ航海王子のように、自分たちが育った町の外へ出てほしかったから」です!

マ:わたし・マルチナは、長く家に閉じ込められていたから、ソニアと一緒に、自分が暮らす町を歩き回るのは興味深かったわ。きっと今後も、いろんな発見があると思う。
  でも、みなさんご存知の通り、わたしは自由奔放で、気の赴くままに生きているから、この町だけじゃすぐに事足りなくなると思うの。
 そんなわたしには、外の世界へ通じる港町を用意してあげよう、と思ってくれたんですって。

ソ:一方でわたし・ソニアは、子どもの頃から父さんたちに連れられて、町のいろんなところに行っているので、正直、町にはちょっと飽き飽きしてます。そんなに小さな町じゃないけどね。
  それから、父さんの外の世界の土産話にも興味津々! それは、わたしの機械式時計をきっかけにしてて、「これは外の世界で作られたものなんだ」って、すごくワクワクするの。
  この時計が、わたしを外に向けさせる一番の理由になったそうです。

マ:つまり、わたしたちふたりの境遇きょうぐうや性格を考えると、舞台が自然と港町に決まったってことね。

ソ:波止場や船みたいな特徴的なものも登場するから、港町は物語の舞台としては魅力がたくさんあるよね。

マ:そうね! さあ、今回はここまで! 次回もお楽しみに!




参考資料

外務省ポルトガル共和国:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/portugal/data.html

ポルトガルWikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%AB
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