29 / 56
2章
代表挨拶です
しおりを挟む
遂にこの時が来てしまった…
そう、入学式だ。
俺は重くなる足を引きずりながら
…と言いたいところだが貴族なので馬車での登校だ。
くそっ、言い訳が出来ないから馬車は嫌いだ。
学校始まったら徒歩通出来るように頼んでみよう、無理だろうけど。
少し早く着いてしまったので、首席用に壇上に上がりやすい位置に置かれたイスに座って待つことにした。
決して話をする友達がいない訳じゃないまだ来ていないだけだ………ヴェルが。
それは友達じゃなくて従兄弟だ、なんて言わないでくれ分かってるから。
暇だからスピーチの練習でもしておこうかな。
「ご紹介に預かりました。今年度首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタインです。…」
俺が練習をしている間にも着々と席が埋まっていく。
しかし、次席の席がなかなか埋まらない。
それもそのはず、ヴェルはヴィクトール叔父さんと一緒に来るのだから殆ど最後の方で来るのだろう。
と考えていた矢先に見慣れた金髪が目に入った。
あれってヴェルだよな?随分と早い到着だな。
「おぉ、ヴェルか。早かったな。」
「それを俺が来るよりも早くからいるお前が言うか?」
簡単に挨拶をするとヴェルが憎たらしく返してきた。
こいつホントにイイ性格してるよな。
そんな感じでヴェルと話しているとアナウンスが流れた。
【開式5分前です。新入生は席に戻ってください。】
この世界にはマイクやスピーカーはないので何らかの魔法で声を拡張しているのだろう。
知り合いと話していた子達がザワザワと席に着いていく。
【ただ今より、ラミッシュ国立学園の入学式を開会致します。】
【まず始めに校長先生の挨拶です。よろしくお願いします。】
校長先生かぁ、どんな人なんだろう。
【皆さんこんにちは、ラミッシュ国立学園の校長を務めております、フリデリック・ハイデンです。ようこそラミッシュ国立学園へ。本日より3年間皆さんには初等部で勉強してもらいます。そして、さらに上のことを学びたいのであれば、中等部や高等部へと進学していってもらいたいと考えています。このラミッシュ国立学園初等部は、S~Cクラスの4つに分かれていますが、高い倍率で合格をしていますので、Cクラスだからといって成績が悪いということではありません。また、一年ごとにクラス替えもありますので成績がよければ卒業時にはSクラスになっているということもあります。━━━━━━━━━━━━━━━━頑張ってください。入学おめでとう。】
ヤバッ、途中寝てた。
どうしてどの世界でもこうも話が長いのだろうか。
話すのが長いほど給料が上がったりするのだろうか?
【ありがとうございました。次に新入生代表挨拶です。首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタイン君お願いします。】
あっ、呼ばれた。
「はい!」
元気よく答えて舞台に上がる。
えーと、拡声の魔法とか知らないけどどうすればいいんだろう?
あれっ?貼り紙があるぞ…
【普通に話してください。魔方陣が反応します。】
なるほど制服の魔法付与と似たような感じか。
【ご紹介に預かりました。今年度首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタインです。貴族の身分を頂いておりますが、身分に関わらず多くの友達を作りたいと思っていますのでよろしくお願いします。そうして知り合った人々と、切磋琢磨しあえる関係が築けたらと思います。先生方や先輩方も至らぬところが御座いますでしょうが、ご指導の程よろしくお願いします。】
こんな感じでいいだろう。
そうして、珍しく特に何も起こらずに席に戻っていった。
【ありがとうございました。最後にラミッシュ国王陛下より挨拶を頂きます。よろしくお願いします。】
おっ、ヴィクトール叔父さんも挨拶するんだ。
【代表の挨拶にもあった通り皆、切磋琢磨しあえる関係を築いていってもらいたい。】
やっぱり鼓舞するようなことは言わないとダメなんだな。
ん?なんだか叔父さんがこっちを見てる気がするぞ。
【また、今年は我が息子と甥っ子が入学しているが教員の皆は一生徒として扱ってもらって構わない。】
ありがたいけどもそれをここで言う必要あるかな!?
こっち見てニャッてしてるし、そういう所は親子なんだな。
【以上でラミッシュ国立学園の入学式を閉会致します。】
【生徒の皆さんは事前に連絡された教室に移動してください。】
終わった~。よし、じゃあ教室に行くか。
_______________
ありがとうございます。
お気に入り登録150件突破致しました。
次回からブレイドの学園生活が始まります。
これからもよろしくお願いします。
そう、入学式だ。
俺は重くなる足を引きずりながら
…と言いたいところだが貴族なので馬車での登校だ。
くそっ、言い訳が出来ないから馬車は嫌いだ。
学校始まったら徒歩通出来るように頼んでみよう、無理だろうけど。
少し早く着いてしまったので、首席用に壇上に上がりやすい位置に置かれたイスに座って待つことにした。
決して話をする友達がいない訳じゃないまだ来ていないだけだ………ヴェルが。
それは友達じゃなくて従兄弟だ、なんて言わないでくれ分かってるから。
暇だからスピーチの練習でもしておこうかな。
「ご紹介に預かりました。今年度首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタインです。…」
俺が練習をしている間にも着々と席が埋まっていく。
しかし、次席の席がなかなか埋まらない。
それもそのはず、ヴェルはヴィクトール叔父さんと一緒に来るのだから殆ど最後の方で来るのだろう。
と考えていた矢先に見慣れた金髪が目に入った。
あれってヴェルだよな?随分と早い到着だな。
「おぉ、ヴェルか。早かったな。」
「それを俺が来るよりも早くからいるお前が言うか?」
簡単に挨拶をするとヴェルが憎たらしく返してきた。
こいつホントにイイ性格してるよな。
そんな感じでヴェルと話しているとアナウンスが流れた。
【開式5分前です。新入生は席に戻ってください。】
この世界にはマイクやスピーカーはないので何らかの魔法で声を拡張しているのだろう。
知り合いと話していた子達がザワザワと席に着いていく。
【ただ今より、ラミッシュ国立学園の入学式を開会致します。】
【まず始めに校長先生の挨拶です。よろしくお願いします。】
校長先生かぁ、どんな人なんだろう。
【皆さんこんにちは、ラミッシュ国立学園の校長を務めております、フリデリック・ハイデンです。ようこそラミッシュ国立学園へ。本日より3年間皆さんには初等部で勉強してもらいます。そして、さらに上のことを学びたいのであれば、中等部や高等部へと進学していってもらいたいと考えています。このラミッシュ国立学園初等部は、S~Cクラスの4つに分かれていますが、高い倍率で合格をしていますので、Cクラスだからといって成績が悪いということではありません。また、一年ごとにクラス替えもありますので成績がよければ卒業時にはSクラスになっているということもあります。━━━━━━━━━━━━━━━━頑張ってください。入学おめでとう。】
ヤバッ、途中寝てた。
どうしてどの世界でもこうも話が長いのだろうか。
話すのが長いほど給料が上がったりするのだろうか?
【ありがとうございました。次に新入生代表挨拶です。首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタイン君お願いします。】
あっ、呼ばれた。
「はい!」
元気よく答えて舞台に上がる。
えーと、拡声の魔法とか知らないけどどうすればいいんだろう?
あれっ?貼り紙があるぞ…
【普通に話してください。魔方陣が反応します。】
なるほど制服の魔法付与と似たような感じか。
【ご紹介に預かりました。今年度首席のブレイド・フォン・ヴィトゲンシュタインです。貴族の身分を頂いておりますが、身分に関わらず多くの友達を作りたいと思っていますのでよろしくお願いします。そうして知り合った人々と、切磋琢磨しあえる関係が築けたらと思います。先生方や先輩方も至らぬところが御座いますでしょうが、ご指導の程よろしくお願いします。】
こんな感じでいいだろう。
そうして、珍しく特に何も起こらずに席に戻っていった。
【ありがとうございました。最後にラミッシュ国王陛下より挨拶を頂きます。よろしくお願いします。】
おっ、ヴィクトール叔父さんも挨拶するんだ。
【代表の挨拶にもあった通り皆、切磋琢磨しあえる関係を築いていってもらいたい。】
やっぱり鼓舞するようなことは言わないとダメなんだな。
ん?なんだか叔父さんがこっちを見てる気がするぞ。
【また、今年は我が息子と甥っ子が入学しているが教員の皆は一生徒として扱ってもらって構わない。】
ありがたいけどもそれをここで言う必要あるかな!?
こっち見てニャッてしてるし、そういう所は親子なんだな。
【以上でラミッシュ国立学園の入学式を閉会致します。】
【生徒の皆さんは事前に連絡された教室に移動してください。】
終わった~。よし、じゃあ教室に行くか。
_______________
ありがとうございます。
お気に入り登録150件突破致しました。
次回からブレイドの学園生活が始まります。
これからもよろしくお願いします。
0
あなたにおすすめの小説
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる