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3章 商品チート
52話 聖女様と契約
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「あなたたちのご協力感謝しますわ」
聖女様に名乗る様に言われ、跪いてベネットと名乗ったわたしは、クラーシュとか言う偽りの聖女ではない本物を前に涙が出てきました。
名前を呼ばれただけでも、わたしは光栄に思ってしまい、下げた頭が上がりませんよ。
「街も出ましたし、早速契約を結びたいのですけど、良いかしら?」
「も、勿論です聖女様」
「良い返事ねベネット、では給金は10倍と言う事は伝えましたが、加工石をいくつ作れるのかしら?」
いつもは、1日50個をわたしたちは作っていて、そのまま伝えたのですけど、その倍は作れないかと聖女様に言われてしまいました。
でも、いつもは余裕を持って作っていたので、他の仕事をしなければ作れると答えました。
「そうですか、それならあなたたちには加工石だけを作ってもらいましょう」
「分かりました、1人1日100個を作らせていただきます」
「よろしい、では頼みましたよ皆さん」
「「「「「はい」」」」」
期待されているのが分かり、あそことは違うと凄く感じて、嬉しくて仕方ありません。
あそこでは、誰もが良く出来る人達ばかりで、わたしたちは落ちこぼれに近かったんです。
「じゃあ、この契約書にサインしてくださる?」
「契約書ですか?」
「そうよベネット、これは教会とあなたたちとの契約ですからね」
何にでも契約は必要で雇用されるのだからと、わたしは内容を読まずにサインをしました。
他のみんなも直ぐにサインをすると、その紙は青く光って燃えてしまい、その炎はわたしたちの胸に飛んできて、強烈な痛みで胸が苦しくなったんです。
「あははは!やっぱり平民はバカね、文字が読めても何も考えてない」
「せ、聖女様?」
「あなた達が今交わしたのわね、お仕事の契約ではなく、奴隷の契約書だったのよ、つまり隷属の契約を交わしたの」
わたしたちは、聖女様の説明を聞きどんどんと顔色を青くしていって、解除をお願いしましたけど、聖女様がそれを許すはずもなく、これから死ぬまで働くように言ってきました。
そして、給金10倍も嘘で100個の生産でもありませんでした。
「その日、倒れるまで作っていただくわね」
「そ、そんな!?話が違いますよ聖女様」
「それはそうですよゴミクズ、あれはあなたたちゴミクズを拾う為に付いた嘘ですからね」
ゴミクズにお金を使う訳がないと、今まで優しかった笑顔も瞳も向けられず、とても冷たくて怖くなってしまいました。
まるで人を見る感じではなく、わたしはその瞳をしている人たちを思い出したんです。
「貴族様がわたしたちを見る時の瞳だ、どうしてですか聖女様」
「どうしても何も無いのよベネット、あなた達ゴミクズがワタクシの出世に使えそうだったから拾いに来ただけなの」
「そ、そんなっ!?酷いです」
「何を言ってるのですか?ゴミクズが聖女であるこのワタクシの為に使われるのですよ、光栄に思いなさいよ」
人として扱われない事が分かり、わたしたちはその場で逃げようとしましたけど、隷属の契約が発生したのか、聖女様の言葉を聞いて動けなくなりました。
ただ一言「跪け」と言うその言葉に、さっきとは違う涙が出てきたんです。
「それにしてもバカよねあなたたち、あの男が大切に扱ってくれてたのに、10倍とか言うありえない金額に目が眩むとか、笑っちゃうわ」
「うぅ~な、何でですか、わたしたちが何をしたって言うんですか」
「あなた達には志が無かったのよ、ただそれだけなの」
聖女様は、他の人達にも声を掛けてお話をしていて、誰もなびかなかったと苛立ちを隠さず、わたしの頭に足を乗せてきました。
グリグリと力が入れられて、わたしはそれでも動けず唸るしか出来なかったんです。
「まぁいいわ、6粒のゴミクズが拾えたし、これで昇格は出来るでしょ」
足が離れ、聖女様はわたしたちに付いて来るように指示をしてきて、わたしたちは馬車の外に出されました。
そして、外の荷馬車に移されて加工石を作る様に命令され、わたしたちは移動中ずっと作業をしました。
「ちょっと、どういうことよ!」
出来上がった加工石を聖女様に見せると、数が足りないと怒って来て、わたしか聖女様に顔を蹴られました。
他の人たちは鞭で打たれ、理由を言うまで何度もそんな事をされたんです。
「早く言いなさいゴミクズっ!」
「あ、あの・・・魔力がもう無いんです」
「何よそれ、100個は作れるんじゃなかったのっ!50個もないじゃないのよ」
わたしたちも理由が分からず、鞭で打たれて声も出せませんでした。
動けなくなったわたしたちは、気づいたら夜になっていたのだけど、食事も貰えなかったんです。
「お願いします、パンだけでも」
「黙れっ!聖女様との約束も守れない奴隷風情がっ!」
「わ、わたしたちは奴隷ではありません」
「お前たちは奴隷なのだ、立場をわきまえろゴミがっ!!」
護衛の騎士たちにも蹴られ、わたしたちはその日食事を貰えませんでした。
そして、次の日もまたノルマを達成する事が出来ず、わたしたちは鞭で打たれたんです。
「まったく使えないわね」
「仕方ありませんよ聖女様、こやつらは落ちこぼれです」
「まぁそうね、早々に死なれたらここまで来た旅の資金が勿体ないし、昼食はパンを与えなさい」
薄れゆく意識の中、そんな声が聞こえて昼に目を覚ますと、パンが1つだけ荷馬車の中に置いてあったんです。
わたしの拳位のパンを6人で分け、何とか空腹をしのいだけど、それだけで足りる訳もなく、わたしたちは倒れるように眠ったんです。
「何寝てるのよこいつら、早く起こして仕事をさせなさい」
「聖女様、魔力はそう簡単には回復しませんよ、夜まで待たなければなりません」
「まったく使えないわね」
そんな声と共に、夕食は貰えない事が言い渡され、夜にはまた加工石を作る様に言われました。
魔力が無くなると、また倒れるように眠って、わたしたちは旅の間ずっとこのままなのかと絶望したんです。
「どうしてこんなことになったんだろう」
フラフラになりながら加工石を作り、わたしたちは生きているのか分からなくなりました。
リイルさんの商会にいた時は、こんな惨めな気持ちになった事は無かったし、村でもこれほど苦しくなかった。
「村に帰りたい」
涙で目の前が見えなくなったけど、作業だけは止めずに進め、わたしはやっと15個を作れたんです。
でも、それでは足りないと鞭で打たれ、最初の頃の自分を思い出したんです。
「1個も出来なかった時、リイル商会の人たちは許してくれたのに、わたしはそんな事も分かっていなかったんですね」
「何をぶつぶつ言ってるの、反省が足りないのかしらね」
食事がまた抜きになり、わたしはその日何も食せない事になり、もうダメかもと思ったわ。
死ぬ事も許されず、わたしたちはギリギリで生かされて行くのだと、涙が止まりませんでした。
「ごめんなさい、許してください」
鞭で打たれてもいないのに、口から謝罪の言葉が出て、もうそれしか言えずに仕事をこなして行き、少ない食事で命を繋いだんです。
聖女様に名乗る様に言われ、跪いてベネットと名乗ったわたしは、クラーシュとか言う偽りの聖女ではない本物を前に涙が出てきました。
名前を呼ばれただけでも、わたしは光栄に思ってしまい、下げた頭が上がりませんよ。
「街も出ましたし、早速契約を結びたいのですけど、良いかしら?」
「も、勿論です聖女様」
「良い返事ねベネット、では給金は10倍と言う事は伝えましたが、加工石をいくつ作れるのかしら?」
いつもは、1日50個をわたしたちは作っていて、そのまま伝えたのですけど、その倍は作れないかと聖女様に言われてしまいました。
でも、いつもは余裕を持って作っていたので、他の仕事をしなければ作れると答えました。
「そうですか、それならあなたたちには加工石だけを作ってもらいましょう」
「分かりました、1人1日100個を作らせていただきます」
「よろしい、では頼みましたよ皆さん」
「「「「「はい」」」」」
期待されているのが分かり、あそことは違うと凄く感じて、嬉しくて仕方ありません。
あそこでは、誰もが良く出来る人達ばかりで、わたしたちは落ちこぼれに近かったんです。
「じゃあ、この契約書にサインしてくださる?」
「契約書ですか?」
「そうよベネット、これは教会とあなたたちとの契約ですからね」
何にでも契約は必要で雇用されるのだからと、わたしは内容を読まずにサインをしました。
他のみんなも直ぐにサインをすると、その紙は青く光って燃えてしまい、その炎はわたしたちの胸に飛んできて、強烈な痛みで胸が苦しくなったんです。
「あははは!やっぱり平民はバカね、文字が読めても何も考えてない」
「せ、聖女様?」
「あなた達が今交わしたのわね、お仕事の契約ではなく、奴隷の契約書だったのよ、つまり隷属の契約を交わしたの」
わたしたちは、聖女様の説明を聞きどんどんと顔色を青くしていって、解除をお願いしましたけど、聖女様がそれを許すはずもなく、これから死ぬまで働くように言ってきました。
そして、給金10倍も嘘で100個の生産でもありませんでした。
「その日、倒れるまで作っていただくわね」
「そ、そんな!?話が違いますよ聖女様」
「それはそうですよゴミクズ、あれはあなたたちゴミクズを拾う為に付いた嘘ですからね」
ゴミクズにお金を使う訳がないと、今まで優しかった笑顔も瞳も向けられず、とても冷たくて怖くなってしまいました。
まるで人を見る感じではなく、わたしはその瞳をしている人たちを思い出したんです。
「貴族様がわたしたちを見る時の瞳だ、どうしてですか聖女様」
「どうしても何も無いのよベネット、あなた達ゴミクズがワタクシの出世に使えそうだったから拾いに来ただけなの」
「そ、そんなっ!?酷いです」
「何を言ってるのですか?ゴミクズが聖女であるこのワタクシの為に使われるのですよ、光栄に思いなさいよ」
人として扱われない事が分かり、わたしたちはその場で逃げようとしましたけど、隷属の契約が発生したのか、聖女様の言葉を聞いて動けなくなりました。
ただ一言「跪け」と言うその言葉に、さっきとは違う涙が出てきたんです。
「それにしてもバカよねあなたたち、あの男が大切に扱ってくれてたのに、10倍とか言うありえない金額に目が眩むとか、笑っちゃうわ」
「うぅ~な、何でですか、わたしたちが何をしたって言うんですか」
「あなた達には志が無かったのよ、ただそれだけなの」
聖女様は、他の人達にも声を掛けてお話をしていて、誰もなびかなかったと苛立ちを隠さず、わたしの頭に足を乗せてきました。
グリグリと力が入れられて、わたしはそれでも動けず唸るしか出来なかったんです。
「まぁいいわ、6粒のゴミクズが拾えたし、これで昇格は出来るでしょ」
足が離れ、聖女様はわたしたちに付いて来るように指示をしてきて、わたしたちは馬車の外に出されました。
そして、外の荷馬車に移されて加工石を作る様に命令され、わたしたちは移動中ずっと作業をしました。
「ちょっと、どういうことよ!」
出来上がった加工石を聖女様に見せると、数が足りないと怒って来て、わたしか聖女様に顔を蹴られました。
他の人たちは鞭で打たれ、理由を言うまで何度もそんな事をされたんです。
「早く言いなさいゴミクズっ!」
「あ、あの・・・魔力がもう無いんです」
「何よそれ、100個は作れるんじゃなかったのっ!50個もないじゃないのよ」
わたしたちも理由が分からず、鞭で打たれて声も出せませんでした。
動けなくなったわたしたちは、気づいたら夜になっていたのだけど、食事も貰えなかったんです。
「お願いします、パンだけでも」
「黙れっ!聖女様との約束も守れない奴隷風情がっ!」
「わ、わたしたちは奴隷ではありません」
「お前たちは奴隷なのだ、立場をわきまえろゴミがっ!!」
護衛の騎士たちにも蹴られ、わたしたちはその日食事を貰えませんでした。
そして、次の日もまたノルマを達成する事が出来ず、わたしたちは鞭で打たれたんです。
「まったく使えないわね」
「仕方ありませんよ聖女様、こやつらは落ちこぼれです」
「まぁそうね、早々に死なれたらここまで来た旅の資金が勿体ないし、昼食はパンを与えなさい」
薄れゆく意識の中、そんな声が聞こえて昼に目を覚ますと、パンが1つだけ荷馬車の中に置いてあったんです。
わたしの拳位のパンを6人で分け、何とか空腹をしのいだけど、それだけで足りる訳もなく、わたしたちは倒れるように眠ったんです。
「何寝てるのよこいつら、早く起こして仕事をさせなさい」
「聖女様、魔力はそう簡単には回復しませんよ、夜まで待たなければなりません」
「まったく使えないわね」
そんな声と共に、夕食は貰えない事が言い渡され、夜にはまた加工石を作る様に言われました。
魔力が無くなると、また倒れるように眠って、わたしたちは旅の間ずっとこのままなのかと絶望したんです。
「どうしてこんなことになったんだろう」
フラフラになりながら加工石を作り、わたしたちは生きているのか分からなくなりました。
リイルさんの商会にいた時は、こんな惨めな気持ちになった事は無かったし、村でもこれほど苦しくなかった。
「村に帰りたい」
涙で目の前が見えなくなったけど、作業だけは止めずに進め、わたしはやっと15個を作れたんです。
でも、それでは足りないと鞭で打たれ、最初の頃の自分を思い出したんです。
「1個も出来なかった時、リイル商会の人たちは許してくれたのに、わたしはそんな事も分かっていなかったんですね」
「何をぶつぶつ言ってるの、反省が足りないのかしらね」
食事がまた抜きになり、わたしはその日何も食せない事になり、もうダメかもと思ったわ。
死ぬ事も許されず、わたしたちはギリギリで生かされて行くのだと、涙が止まりませんでした。
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