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幸せのフォースステップ
60歩目 今できる事
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息子さんを泣かせてしまっているタイミングだった為、店の中で二人に頭を下げます、いきさつをアネーシャさんが聞いてくれて許してくれました、タナトのお父さんも紹介してくれましたよ、僕たちは名前を知っていますが名乗ってくれるようです。
「二人がお世話になりました、オレはナナガイ、ここでアネーシャと魔道具を作っています」
ナナガイさんが普通にぺこりと頭を下げ、耳が後ろに倒れているのが見えました、息子さんを虐めているわけではないと分かっているからほんとに普通でした、しばらく話すとタナトの口癖や容姿は父親に似せてるって分かり、そっくりだねって撫でました。
「魔道具はお2人で作っているんですね・・・どこかで習っていたとかですか?」
僕の質問に二人は困った顔をします、ここにある工房の1つに弟子入りして習ったと言っています、僕たちはこの腕で?っと顔を見合ってしまいました。
「ははは・・・これでも腕は良い方です、ちょっとこちらの商品で失敗しまして」
僕たちが困った顔をしていたからなのか、ナナガイさんも同じような顔をして冷蔵庫もどきを開けて見せてくれます、温度が予想よりも下がらなくてダメだったと話しています、そしてあまりお店に人が来ていない事もです。
「それだけが原因じゃないよな?」
「しっ!?聞こえるわよアマンダ」
僕の後ろでアマンダとイーシャがそんなやり取りをしています、タナトとナナガイさんは耳が良いので聞こえているようです、僕は咄嗟にナナガイさんが見せてくれた商品まで近づき性能を確認しました、温度は予定よりも下がりませんでしたがどうやら普通に性能は良いみたいです、つまりは僕たちが使っている魔道具が高性能なだけです。
「他でも同じなら・・・あの、この冷える箱はどれだけ大きく出来ますか?」
僕は冷蔵庫もどきの使い道を考え思いつきました、これでもう少し大きく出来ればあれが入り使えます、せめて小型冷蔵庫くらいになればいいんです、今は500のペットボトルがギリギリ入るくらいですからね。
「そうですね・・・大体1mが限界です、それ以上となると魔力が足りませんし、回路も考えないと」
僕はそれを聞いていけると思いました、そして実験として小さなワイン瓶を取り出し箱に入れたんです、ナナガイさんが不思議そうです。
「ワインを入れるんですか?でも冷やすには温度が」
「モノは試しですから見ててくださいナナガイさん、冷えるのに時間もかかりますし、待っている間に夕食でもどうですか?前祝にご馳走しますよ」
予定通り夕食に誘えて僕はにこやかです、ナナガイさんたちは不思議そうに了承してくれて店の奥に案内してくれます、アネーシャさんと台所まで行って料理を始めました。
「なんだかすみませんアユムさん」
「こちらこそ急に押しかけてしまいすみませんでしたアネーシャさん、台所までお借りてしまって」
アネーシャさんとふたりで謝り合い料理を続けます、アマンダとイーシャはタナトと病気のターナちゃんを迎えに行きました、後で確認しますがターナちゃんの体はどんな感じか心配です。
「良し、ガーリックシュリンプとキノコのチーズグラタン、後はペペロンチーノの出来上がりっと」
タナトの家にはレンガの窯があったのでグラタンを作りました、アツアツで美味しいですよね、そして僕がいつも玉で拾っているふわふわのパンたちをお皿に沢山乗せてみんなの所に運びました、手伝いをしてくれたアネーシャさんが出来上がった料理を見て驚いていましたね、どれを見てもここにはない料理なので当然です。
「おいしいー!?」
「ほんと、凄くおいしい」
みんなで料理を囲んで食べ始めると、タナトから喜びの声を貰いました、小さな声でターナちゃんも言っていたのが聞こえましたね、僕は今のうちにターナちゃんの体を見てみました。
「生まれた時に少し弱かったのか、元からスタミナが凄く少ない・・・病気ではないみたいだから、これなら平気かな」
僕は画面を見て少しホッとしました、これなら栄養の良い物を食べて生活をすればその内良くなります、普通の生活はここでも出来ているので問題はなさそうです、だからアネーシャさんたちは外に卵を取りに行ったのかもしれませんね。
「さて、みんなのお腹も膨れた所で本題に入ります、ナナガイさん開けて見て下さい」
みんながお腹をいっぱいにした時間、ちょっと休憩と言う事で僕は箱を開けてもらいました、ナナガイさんが瓶を持って温度を確認していますが暗い顔です。
「やはりそれほど冷えてませんよアユムさん、これでは使えません」
「まぁまぁガッカリするのは早いですよナナガイさん、ちょっと貸してください」
僕は瓶を貰いワインの栓を抜きました、あらかじめ用意していたワイングラス4つに注ぎ、ナナガイさんとアネーシャさん、イーシャと僕で味見です。
「いいなぁ~オレたちも飲みたい、なぁターナ」
「うん、美味しそう」
子供たちが羨ましそうに言うとアマンダも飲みたそうです、僕は新たに3つグラスを出し、アルコールの入ってないぶどうジュースをグラスに注ぎました、もちろんアイテム欄から出したのでキンキンに冷えています、みんなでグラスを持って乾杯です。
「では、魔道具ワインセラー誕生に乾杯!」
「「「「「乾杯?」」」」」
僕の掛け声を聞いてみんなは不思議そうにグラスを合わせます、ワインセラーと聞いてハテナマークなのは仕方ないですね、ワインを飲んだメンバーは味の違いに驚きの顔をしています。
「くぅ~やっぱ冷えてるとうまいな、アユムたちの方はどうなんだ?」
アマンダが冷えたブドウジュースを飲んで聞いてきました、僕は美味しいと告げますが3人は固まったままでグラスを見て動きません、しばらくしてタナトがナナガイさんの服を引っ張るとやっと戻ってきて口を開いてくれました。
「お、美味しい・・・オレはもっと冷やしたワインを飲んだ事はあったが、これはそれ以上に感じる、アユムさんこれは相当良い物では?」
ナナガイさんからの質問に僕は頭を左右に振りました、確かにこの世界のワインよりは良い物かもしれません、でも100Pの物で一番安いやつです。
「そんな!?・・・それじゃどうして」
「ナナガイさん、このブドウジュースの様にキンキンに冷やした方がおいしい物もあります、だけどワインは少し違うんです、冷やし過ぎるのもいけません、13度から15度くらいが丁度良いんです、そしてこの箱はそれに適した丁度良い温度で冷やしてくれる、これを大きくして宣伝して売り出せばきっと売れますよ」
僕の提案にナナガイさんが凄く嬉しそうです、アネーシャさんに抱き着いて喜んでいます、余程嬉しいんですね。
「アユム兄ちゃん、ありがとう」
「お礼を言われるほどの事はしてないよタナト、僕は今ある物を有効に使える方法を思いついただけなんだ、作っていたふたりの功績だよ、それよりもタナトはこれから勉強をしないとね」
「うん!オレ頑張るよ」
タナトを撫でて僕たちはワインを何本も空けました、そして帰る時にはイーシャが寝てしまい、僕はおんぶしています。
「アユムさん、本当にありがとうございました、この後恩は忘れません」
「大げさですよナナガイさん、それにこれからが大変です、大きくするように要望されたり魔法陣の改良や魔石の増幅など色々考える事はあります、僕も手伝いますから頑張りましょう」
お店の前でナナガイさんたちと軽く今後の相談をして見送って貰いました、ターナちゃんも頑張って外まで歩いて来てくれたんです、僕はちょっと嬉しくなったので、とあるタリスマンを渡しました。
「まったく仕方ないなイーシャは、飲み過ぎだぞ」
「アマンダは飲んでないだけでしょ、倒れた時は大変だったんだからね」
僕のジト目を受けアマンダがちょっと困っていました、話を逸らすためにターナちゃんに渡したタリスマンの話を振ってきましたよ。
「アマンダも気にしてたと思うけど、ターナちゃんの体は病気じゃない、普通よりもスタミナが少なくて疲れやすい体質みたいだった、大人になるにつれてそれは気にならないくらいにはなると思う・・・でもさ、子供の頃に外に出て遊べないなんて可哀そうでしょ」
「大人になれば治るのか・・・そのためのタリスマンか?」
アマンダが凄く安心したようです、僕も見た時はホッとしました、僕は最初、錬金術の賢者の石を使う予定でした、前みたいに世界樹の雫を使う時は緊急時だけです、生成が終わっているエリクシールで病気を治す算段でしたよ、でもスタミナを上げるだけで良いのであれば、僕が作ったスタミナアップのアクセサリーでも十分です。
「それよりもさ、これから僕たちも売り込みに協力するよ、出来るだけ美味しくするにはもっと色々あるんだからね」
「おお!アユムが燃えてるな、アタシも手伝うぞ何でも言ってくれよな」
こうして僕たちは目標を見つけました、そしてここでのメインクエストが表示されたんです。
《メインクエスト》
【ドラルダを幸せにしよう】
・お酒の種類を増やそう
・お酒を美味しくしよう
・料理を増やそう
・料理をおいしくしよう
「二人がお世話になりました、オレはナナガイ、ここでアネーシャと魔道具を作っています」
ナナガイさんが普通にぺこりと頭を下げ、耳が後ろに倒れているのが見えました、息子さんを虐めているわけではないと分かっているからほんとに普通でした、しばらく話すとタナトの口癖や容姿は父親に似せてるって分かり、そっくりだねって撫でました。
「魔道具はお2人で作っているんですね・・・どこかで習っていたとかですか?」
僕の質問に二人は困った顔をします、ここにある工房の1つに弟子入りして習ったと言っています、僕たちはこの腕で?っと顔を見合ってしまいました。
「ははは・・・これでも腕は良い方です、ちょっとこちらの商品で失敗しまして」
僕たちが困った顔をしていたからなのか、ナナガイさんも同じような顔をして冷蔵庫もどきを開けて見せてくれます、温度が予想よりも下がらなくてダメだったと話しています、そしてあまりお店に人が来ていない事もです。
「それだけが原因じゃないよな?」
「しっ!?聞こえるわよアマンダ」
僕の後ろでアマンダとイーシャがそんなやり取りをしています、タナトとナナガイさんは耳が良いので聞こえているようです、僕は咄嗟にナナガイさんが見せてくれた商品まで近づき性能を確認しました、温度は予定よりも下がりませんでしたがどうやら普通に性能は良いみたいです、つまりは僕たちが使っている魔道具が高性能なだけです。
「他でも同じなら・・・あの、この冷える箱はどれだけ大きく出来ますか?」
僕は冷蔵庫もどきの使い道を考え思いつきました、これでもう少し大きく出来ればあれが入り使えます、せめて小型冷蔵庫くらいになればいいんです、今は500のペットボトルがギリギリ入るくらいですからね。
「そうですね・・・大体1mが限界です、それ以上となると魔力が足りませんし、回路も考えないと」
僕はそれを聞いていけると思いました、そして実験として小さなワイン瓶を取り出し箱に入れたんです、ナナガイさんが不思議そうです。
「ワインを入れるんですか?でも冷やすには温度が」
「モノは試しですから見ててくださいナナガイさん、冷えるのに時間もかかりますし、待っている間に夕食でもどうですか?前祝にご馳走しますよ」
予定通り夕食に誘えて僕はにこやかです、ナナガイさんたちは不思議そうに了承してくれて店の奥に案内してくれます、アネーシャさんと台所まで行って料理を始めました。
「なんだかすみませんアユムさん」
「こちらこそ急に押しかけてしまいすみませんでしたアネーシャさん、台所までお借りてしまって」
アネーシャさんとふたりで謝り合い料理を続けます、アマンダとイーシャはタナトと病気のターナちゃんを迎えに行きました、後で確認しますがターナちゃんの体はどんな感じか心配です。
「良し、ガーリックシュリンプとキノコのチーズグラタン、後はペペロンチーノの出来上がりっと」
タナトの家にはレンガの窯があったのでグラタンを作りました、アツアツで美味しいですよね、そして僕がいつも玉で拾っているふわふわのパンたちをお皿に沢山乗せてみんなの所に運びました、手伝いをしてくれたアネーシャさんが出来上がった料理を見て驚いていましたね、どれを見てもここにはない料理なので当然です。
「おいしいー!?」
「ほんと、凄くおいしい」
みんなで料理を囲んで食べ始めると、タナトから喜びの声を貰いました、小さな声でターナちゃんも言っていたのが聞こえましたね、僕は今のうちにターナちゃんの体を見てみました。
「生まれた時に少し弱かったのか、元からスタミナが凄く少ない・・・病気ではないみたいだから、これなら平気かな」
僕は画面を見て少しホッとしました、これなら栄養の良い物を食べて生活をすればその内良くなります、普通の生活はここでも出来ているので問題はなさそうです、だからアネーシャさんたちは外に卵を取りに行ったのかもしれませんね。
「さて、みんなのお腹も膨れた所で本題に入ります、ナナガイさん開けて見て下さい」
みんながお腹をいっぱいにした時間、ちょっと休憩と言う事で僕は箱を開けてもらいました、ナナガイさんが瓶を持って温度を確認していますが暗い顔です。
「やはりそれほど冷えてませんよアユムさん、これでは使えません」
「まぁまぁガッカリするのは早いですよナナガイさん、ちょっと貸してください」
僕は瓶を貰いワインの栓を抜きました、あらかじめ用意していたワイングラス4つに注ぎ、ナナガイさんとアネーシャさん、イーシャと僕で味見です。
「いいなぁ~オレたちも飲みたい、なぁターナ」
「うん、美味しそう」
子供たちが羨ましそうに言うとアマンダも飲みたそうです、僕は新たに3つグラスを出し、アルコールの入ってないぶどうジュースをグラスに注ぎました、もちろんアイテム欄から出したのでキンキンに冷えています、みんなでグラスを持って乾杯です。
「では、魔道具ワインセラー誕生に乾杯!」
「「「「「乾杯?」」」」」
僕の掛け声を聞いてみんなは不思議そうにグラスを合わせます、ワインセラーと聞いてハテナマークなのは仕方ないですね、ワインを飲んだメンバーは味の違いに驚きの顔をしています。
「くぅ~やっぱ冷えてるとうまいな、アユムたちの方はどうなんだ?」
アマンダが冷えたブドウジュースを飲んで聞いてきました、僕は美味しいと告げますが3人は固まったままでグラスを見て動きません、しばらくしてタナトがナナガイさんの服を引っ張るとやっと戻ってきて口を開いてくれました。
「お、美味しい・・・オレはもっと冷やしたワインを飲んだ事はあったが、これはそれ以上に感じる、アユムさんこれは相当良い物では?」
ナナガイさんからの質問に僕は頭を左右に振りました、確かにこの世界のワインよりは良い物かもしれません、でも100Pの物で一番安いやつです。
「そんな!?・・・それじゃどうして」
「ナナガイさん、このブドウジュースの様にキンキンに冷やした方がおいしい物もあります、だけどワインは少し違うんです、冷やし過ぎるのもいけません、13度から15度くらいが丁度良いんです、そしてこの箱はそれに適した丁度良い温度で冷やしてくれる、これを大きくして宣伝して売り出せばきっと売れますよ」
僕の提案にナナガイさんが凄く嬉しそうです、アネーシャさんに抱き着いて喜んでいます、余程嬉しいんですね。
「アユム兄ちゃん、ありがとう」
「お礼を言われるほどの事はしてないよタナト、僕は今ある物を有効に使える方法を思いついただけなんだ、作っていたふたりの功績だよ、それよりもタナトはこれから勉強をしないとね」
「うん!オレ頑張るよ」
タナトを撫でて僕たちはワインを何本も空けました、そして帰る時にはイーシャが寝てしまい、僕はおんぶしています。
「アユムさん、本当にありがとうございました、この後恩は忘れません」
「大げさですよナナガイさん、それにこれからが大変です、大きくするように要望されたり魔法陣の改良や魔石の増幅など色々考える事はあります、僕も手伝いますから頑張りましょう」
お店の前でナナガイさんたちと軽く今後の相談をして見送って貰いました、ターナちゃんも頑張って外まで歩いて来てくれたんです、僕はちょっと嬉しくなったので、とあるタリスマンを渡しました。
「まったく仕方ないなイーシャは、飲み過ぎだぞ」
「アマンダは飲んでないだけでしょ、倒れた時は大変だったんだからね」
僕のジト目を受けアマンダがちょっと困っていました、話を逸らすためにターナちゃんに渡したタリスマンの話を振ってきましたよ。
「アマンダも気にしてたと思うけど、ターナちゃんの体は病気じゃない、普通よりもスタミナが少なくて疲れやすい体質みたいだった、大人になるにつれてそれは気にならないくらいにはなると思う・・・でもさ、子供の頃に外に出て遊べないなんて可哀そうでしょ」
「大人になれば治るのか・・・そのためのタリスマンか?」
アマンダが凄く安心したようです、僕も見た時はホッとしました、僕は最初、錬金術の賢者の石を使う予定でした、前みたいに世界樹の雫を使う時は緊急時だけです、生成が終わっているエリクシールで病気を治す算段でしたよ、でもスタミナを上げるだけで良いのであれば、僕が作ったスタミナアップのアクセサリーでも十分です。
「それよりもさ、これから僕たちも売り込みに協力するよ、出来るだけ美味しくするにはもっと色々あるんだからね」
「おお!アユムが燃えてるな、アタシも手伝うぞ何でも言ってくれよな」
こうして僕たちは目標を見つけました、そしてここでのメインクエストが表示されたんです。
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