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勉学のファイブステップ
80歩目 眼鏡先生の本音
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「はぁ~イライラしますね」
わたくしはゴーレムからお茶を貰い、眼鏡を上げて飲んで呟きました、落ち着きたいけどイライラは収まらないわ、何せ原因はドラルダから新たに来た教師のせいだもの、これから何度も迷惑を掛けて来るのは確実ですからね。
「まぁあのクラスを担当すればすぐに嫌になって出て行くでしょ、前の担任もそうだったわ」
最初の教師は1月、次が3週間で最後は1週間でしたか?とにかく持ちませんでした、理由は食事が美味しくないとか、生徒たちのやる気がないって話です、わたくしはそれを聞き『やる気がないのはあなたじゃないの?』って思いましたわ、生徒たちのやる気なんて実力を見せれば勝手に出ます、それが出来ないようではやっていけませんわよ。
そう思いながらお茶を飲みます、でもタイミング悪く、2年のファイブスタークラスの担任をしているセイセイルン先生がわたくしを呼びましたわ、その理由をお茶を飲みながら聞いてしまい、驚きの余り前方に噴いてしまいましたわよ。
「汚いですよママジョ先生、まったく」
セイセイルン先生が魔法のステッキを使い、水分を浮かせて綺麗にしてくれました、わたくしはお礼を言いたいのですが、せき込んでいてできません、やっと落ち着いた頃にはゴーレムが新しいお茶を持ってきてくれましたわ。
「ほ、ほんとなのですかセイセイルン先生」
「嘘を言ってどうするんですママジョ先生、今も訓練場で体を動かしていますよ」
聞き間違いではありませんでした、セイセイルン先生が言うには、あの問題児たちのクラスが今、訓練場で体を動かしているそうです。
「まったく!これだから外から来た教師はダメなのです、身体を動かすなんて無駄な事をして、処理魔法が出来なければ何にもならないことが分からないのですか?」
処理魔法は構築が命です、それさえできればコアが勝手に行動してくれる、しかしそれが難しいから生徒たちは苦労しています、身体を動かしても意味がないんですよ。
「でもおかしいですね、あのクラスは教師の言う事を聞かなかったのに、まして授業に関係ない無駄な運動なんて絶対にしない、何かあったんですかね?」
「知りませんよそんな事!もういいですわ、わたくしには関係ありません、ただでさえ学年を上がったばかりで忙しいのです、1週間もってから考えますわ」
新学期が始まって3か月、学期末試験ももう直ぐなのにそれどころじゃありません、既にあのクラスは3人の教師を辞めさせています、そんなクラスを3年のファイブスター担任をであるわたくしが構っていられません、卒業に響きますよ。
「そうですねぇ・・・同じシングルスターの担任二人にやらせますかね」
「そうですわよ!最初に声を掛けて来たからわたくしは親切に対応したのです、普通ならそれもあり得ないんですわよ!」
わたくしはあの笑顔にやられ魔が差しました、セイセイルン先生には言わなかったですわよ当然。
彼女の笑顔を見ていると、どうしてか他に任せる事が出来なかったんです、でも今は裏切られた気分ですわね。
わたくしはゴーレムを呼び、2年と3年のシングルスターの担任をしている二人を呼ぶように命令しました、しばらくして前かがみで歩いてきましたよ。
「テテサ先生にワワカ先生、もう少し姿勢を良くしてください、生徒たちがマネをしますよ」
テテサ先生が少し姿勢を直しました、でも前髪で目元を隠し胸の前で指をクネクネさせています、同じ感じでワワカ先生も胸の前で指を組んで落ち着きがありません。
「同じ種族としてシャキッとしてほしいのですが、それは今はいいです・・・今日から新たに1年のシングルスターを担当する教師が来ました、彼女たちと協力してあげてください」
「「はい」」
短く、そして仕草を止めずに返事をしました、ちゃんと分かったのかかなり疑問ですが、そんな事はわたくしの責任ではないので知りません、二人はトボトボと自分たちの席に向かって行きます、わたくしはそれを見てため息を付きましたわよ。
「あれで同じ種族とか止めてほしいわ」
イライラが更に増してしまったとお茶を飲みます、そしてやっと一息といったところで、職員室の扉を勢いよく開けた先生がいます、そしてすごく鋭い目線で誰かを探し見つけたようでした、ドカドカと音を立てて歩き出したその方向は、わたくしの方だと嫌な予感がしましたよ、気のせいだと机に向いて仕事をします。
「おいママジョ!お前の連れていた教師がワシの生徒たちにケンカを売って来たそうだ、どう言う事か説明しろ!」
「はい?」
怒っているタターン先生に疑問を乗せて顔を向けました、先生は1年のファイブスターの担任です、教師が生徒にケンカを売るなんてありえません、状況を聞くとやれやれと言った感じです。
「タターン先生、食堂で生徒たちが騒ぐのは当たり前です、それにシングルスターの生徒が使っている席とファイブスターの席は離れているはずですよ」
ファイブスターの生徒は神経質な子が多いのです、なのでなるべく離して食事をするように区画させています、更に消音魔法も使っている生徒だっているんです、わたくしに言うのは筋違いですわ。
「こちらが悪いと言いたいのかママジョ!」
「大声を上げないでくださいタターン先生、わたくしに言わず本人に言ってくださいと言ってるんです、大体何ですかあなたは、大きなのは体だけですか?」
タターン先生は、わたくしたちの種族にしては背が高いです、ですが高いだけで筋肉はそれほどでもありません、きっと彼女の隣にいる筋肉の凄い女性が怖いんでしょう、目つきも怖かったですからね。
「本人に言えないのならここまでですよ、わたくしは忙しいんです」
「どど、どうなってもワシは知らんからな!」
捨て台詞を残し、タターン先生が自分の席に向かいます、他の先生もこちらを見ていますが何も言いません、セイセイルン先生もやれやれって感じです。
「タターン先生は来年まで持つのかしら?きっとファイブスターの担任を卸されるから焦ってるのね」
万年1年生のファイブスターの担任をしていると、もう後が無いとプレッシャーが出てくるんでしょう、わたくしには分かりません、1年からずっと今の3年生を受け持っているエリートですからね。
「それにしても新任教師・・・確かアユムと言いましたか?それに助手としてアマンダとイーシャ・・・これは今後荒れるかもしれませんね」
セイセイルン先生が呟き他人事だと、わたくしはその時思っていました、でもそれは前兆だったんです、このマージョルが大きく変わる瞬間だったんですよ。
わたくしはゴーレムからお茶を貰い、眼鏡を上げて飲んで呟きました、落ち着きたいけどイライラは収まらないわ、何せ原因はドラルダから新たに来た教師のせいだもの、これから何度も迷惑を掛けて来るのは確実ですからね。
「まぁあのクラスを担当すればすぐに嫌になって出て行くでしょ、前の担任もそうだったわ」
最初の教師は1月、次が3週間で最後は1週間でしたか?とにかく持ちませんでした、理由は食事が美味しくないとか、生徒たちのやる気がないって話です、わたくしはそれを聞き『やる気がないのはあなたじゃないの?』って思いましたわ、生徒たちのやる気なんて実力を見せれば勝手に出ます、それが出来ないようではやっていけませんわよ。
そう思いながらお茶を飲みます、でもタイミング悪く、2年のファイブスタークラスの担任をしているセイセイルン先生がわたくしを呼びましたわ、その理由をお茶を飲みながら聞いてしまい、驚きの余り前方に噴いてしまいましたわよ。
「汚いですよママジョ先生、まったく」
セイセイルン先生が魔法のステッキを使い、水分を浮かせて綺麗にしてくれました、わたくしはお礼を言いたいのですが、せき込んでいてできません、やっと落ち着いた頃にはゴーレムが新しいお茶を持ってきてくれましたわ。
「ほ、ほんとなのですかセイセイルン先生」
「嘘を言ってどうするんですママジョ先生、今も訓練場で体を動かしていますよ」
聞き間違いではありませんでした、セイセイルン先生が言うには、あの問題児たちのクラスが今、訓練場で体を動かしているそうです。
「まったく!これだから外から来た教師はダメなのです、身体を動かすなんて無駄な事をして、処理魔法が出来なければ何にもならないことが分からないのですか?」
処理魔法は構築が命です、それさえできればコアが勝手に行動してくれる、しかしそれが難しいから生徒たちは苦労しています、身体を動かしても意味がないんですよ。
「でもおかしいですね、あのクラスは教師の言う事を聞かなかったのに、まして授業に関係ない無駄な運動なんて絶対にしない、何かあったんですかね?」
「知りませんよそんな事!もういいですわ、わたくしには関係ありません、ただでさえ学年を上がったばかりで忙しいのです、1週間もってから考えますわ」
新学期が始まって3か月、学期末試験ももう直ぐなのにそれどころじゃありません、既にあのクラスは3人の教師を辞めさせています、そんなクラスを3年のファイブスター担任をであるわたくしが構っていられません、卒業に響きますよ。
「そうですねぇ・・・同じシングルスターの担任二人にやらせますかね」
「そうですわよ!最初に声を掛けて来たからわたくしは親切に対応したのです、普通ならそれもあり得ないんですわよ!」
わたくしはあの笑顔にやられ魔が差しました、セイセイルン先生には言わなかったですわよ当然。
彼女の笑顔を見ていると、どうしてか他に任せる事が出来なかったんです、でも今は裏切られた気分ですわね。
わたくしはゴーレムを呼び、2年と3年のシングルスターの担任をしている二人を呼ぶように命令しました、しばらくして前かがみで歩いてきましたよ。
「テテサ先生にワワカ先生、もう少し姿勢を良くしてください、生徒たちがマネをしますよ」
テテサ先生が少し姿勢を直しました、でも前髪で目元を隠し胸の前で指をクネクネさせています、同じ感じでワワカ先生も胸の前で指を組んで落ち着きがありません。
「同じ種族としてシャキッとしてほしいのですが、それは今はいいです・・・今日から新たに1年のシングルスターを担当する教師が来ました、彼女たちと協力してあげてください」
「「はい」」
短く、そして仕草を止めずに返事をしました、ちゃんと分かったのかかなり疑問ですが、そんな事はわたくしの責任ではないので知りません、二人はトボトボと自分たちの席に向かって行きます、わたくしはそれを見てため息を付きましたわよ。
「あれで同じ種族とか止めてほしいわ」
イライラが更に増してしまったとお茶を飲みます、そしてやっと一息といったところで、職員室の扉を勢いよく開けた先生がいます、そしてすごく鋭い目線で誰かを探し見つけたようでした、ドカドカと音を立てて歩き出したその方向は、わたくしの方だと嫌な予感がしましたよ、気のせいだと机に向いて仕事をします。
「おいママジョ!お前の連れていた教師がワシの生徒たちにケンカを売って来たそうだ、どう言う事か説明しろ!」
「はい?」
怒っているタターン先生に疑問を乗せて顔を向けました、先生は1年のファイブスターの担任です、教師が生徒にケンカを売るなんてありえません、状況を聞くとやれやれと言った感じです。
「タターン先生、食堂で生徒たちが騒ぐのは当たり前です、それにシングルスターの生徒が使っている席とファイブスターの席は離れているはずですよ」
ファイブスターの生徒は神経質な子が多いのです、なのでなるべく離して食事をするように区画させています、更に消音魔法も使っている生徒だっているんです、わたくしに言うのは筋違いですわ。
「こちらが悪いと言いたいのかママジョ!」
「大声を上げないでくださいタターン先生、わたくしに言わず本人に言ってくださいと言ってるんです、大体何ですかあなたは、大きなのは体だけですか?」
タターン先生は、わたくしたちの種族にしては背が高いです、ですが高いだけで筋肉はそれほどでもありません、きっと彼女の隣にいる筋肉の凄い女性が怖いんでしょう、目つきも怖かったですからね。
「本人に言えないのならここまでですよ、わたくしは忙しいんです」
「どど、どうなってもワシは知らんからな!」
捨て台詞を残し、タターン先生が自分の席に向かいます、他の先生もこちらを見ていますが何も言いません、セイセイルン先生もやれやれって感じです。
「タターン先生は来年まで持つのかしら?きっとファイブスターの担任を卸されるから焦ってるのね」
万年1年生のファイブスターの担任をしていると、もう後が無いとプレッシャーが出てくるんでしょう、わたくしには分かりません、1年からずっと今の3年生を受け持っているエリートですからね。
「それにしても新任教師・・・確かアユムと言いましたか?それに助手としてアマンダとイーシャ・・・これは今後荒れるかもしれませんね」
セイセイルン先生が呟き他人事だと、わたくしはその時思っていました、でもそれは前兆だったんです、このマージョルが大きく変わる瞬間だったんですよ。
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