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勉学のファイブステップ
83歩目 アラァ~の楽しみ
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僕がサモンを助けている丁度同じ時間、アラァ~が黄色点の人物たちに追いつき木の上で状況を見ています、直ぐに助けるのが僕の指示なのだけど、追いかけていた赤点の正体を見て迷っているんです。
「あらあら~人種族の男が沢山だわ、魔族を追いかけていたのは彼らだったのねぇ~これを助けたらご主人が街で大変な事になっちゃうかもぉ~・・・でも、ナメクジのモンスターを連れてるし、悪いのはどう見ても人種族よねぇ~でもでもご主人もテイマーでモンスターは連れてるし、そこを注視するのはダメよねぇ~」
アラァ~は、ああでもないこうでもないと考えを口にします、僕の指示だから助けるべきだと唸っています、そうこうしているうちに、黄色点の一つだったヘビの女性がナメクジのモンスターに襲われます、しばらくして動けなくなりました、抱きかかえていた青点の少女を降ろし逃げるように叫んでいます、少女は泣いてヘビの女性から離れません、ヘビの女性はそれを突き飛ばして逃げるようにと怒鳴り声を上げました。
「アラアラ~これはもう時間がないわぁ~・・・仕方ない、人種族は殺さないで拘束しちゃえば良いわ、最悪お金でなんとかなるでしょ」
アラァ~が木から飛びヘビの女性の前に降り立ちます、糸を巧みに操作してナメクジモンスターを千切りにし、人種の男たちは一瞬にして拘束されました、アラァ~はやれやれと言った感じで男を吊るします。
「あなたぁ~どうしてこの子たちを追いかけていたのかしらぁ~?」
「グガァー!コロスガァー!」
アラァ~が顔を近づけて聞くと、男は言葉を話さずアラァ~の顔に噛みつこうと首を伸ばしました、アラァ~はそれを糸で止め、男をグルグル巻きにしたんです。
「アラアラ~これは人種族ではなかったみたい、話も聞けそうもないからそちらの方に聞こうかしらねぇ~」
身体の方向を変え倒れているヘビの女性と、それを抱きしめて泣いている少女に近づきます、ヘビの女性は最後の力を振り絞ったのか少女を抱き自分の体で覆って守ります、アラァ~は近づくのを止め、瓶の蓋を開けてヘビの女性に振りかけました。
「無理は行けないわよあなた、じっとしてなさいな」
1本では足りないと感じたアラァ~は、更に1本を振りかけヘビの女性が回復したのを確認しました、ヘビの女性も状況が分かったのかアラァ~を見上げ話します。
「お、お前はアラクネだな、サキーナの手先じゃないだろうな」
「サキーナって誰かしらぁ?ワタシのご主人はアユム様よ、あなた達はどうして追われていたのかしら?」
ヘビの女性は体が動くのを確認して後ろに少女を隠します、もう一度確認とばかりに聞きますがアラァ~の答えは変わらず、緊張状態が続きます。
「申し訳ないのだけどぉ~ワタシはあなた達が誰なのかなんて気にしていないわぁ~ご主人があなたたちを助けるって決めたからここにいるだけ、ポーションをもう1本あげるから、嫌なら何処へでも行けばいいわぁ~ワタシはもう一人を助けに行ったご主人の所に戻りたいのよぉ」
ポーションの瓶をヘビの女性に投げると、体の方向を変えアラァーが拘束した男を背中に乗せました、それを見てヘビの女性はアラァ~を止めたんです、振り返ったアラァ~に睨まれたので女性は身構え先を話しません、アラァ~は苛立ちを口にします。
「ワタシ、こう見えても急いでるのよぉ何か用なら早く言ってくださいな」
「いや、お前のご主人はもう一人を助けているのか?それはもしかして私の連れの事だろうか」
ヘビの女性にアラァ~は頷いて見せます、女性は少女と顔を見合った後頭を下げました、アラァ~はやれやれと言った仕草もしないで言われそうな事を予想し項垂れます。
「先ほどはすまなかった許してほしい、それで身勝手な願いだが頼む!私たちも連れて行ってくれ、あいつは弟なんだ、私たちを逃がすために残った」
アラァ~はやっぱりっと思いながら考えます、弟と言う事なので向こうはナーガなのは明白です、僕が知っているのだから連れて行っても問題は無いと答えを出します。
「それは良いけどぉ、ご主人にさっきの態度を取ったら、そこの女の様にするわよ」
アラァ~がそう言うと、前方の木がガサガサと動き、糸に巻かれた女性が降りてきました、それを見てヘビの女性と少女は声を揃えます。
「「サキーナ」」
「アラ~知り合いなのねぇ」
アラァ~は両方を交互に見て状況を確認します、ヘビの女性たちは明らかに吊るされた女性を敵視しています、それを感じて吊るされた女性が口を開きました。
「奇遇ねウモン、ご無沙汰していますユニ様」
「何を白々しく、やはりお前だったかサキーナ!」
「くっ・・・この糸を解きなさいアラクネ!わたしを誰だと思っているのです」
サキーナは睨んで命令します、でもアラァ~はそれを知らんふりです、顎に手を置いてニヤニヤとしています。
「な、何を笑っているのアラクネごときが!」
「アラアラ~そんなに簡単に罠に掛かる人に言われたくないわぁ~・・・それに一番弱い魔力糸も切れない奴ごときの命令なんて聞かないわよワタシ、この際だから言うけどね、ワタシに命令して良いのはご主人だけ、お前ごときじゃないのよ!」
アラァ~は糸の魔力を上げサキーナを千切りにしました、ちょっとイラっとしてしまったと反省しています、でも切った感触で相手が分身だと感じ周りを警戒します。
「アラアラ~どうやらこいつだけだったみたい、ご主人の方に本体がいってるのかもねぇ」
手を合わせご愁傷様と小さく呟き、今まで黙っていたウモンたちの方に向きます、ウモンはかなり動揺しています、アラァ~はどうしたのかと聞きます。
「おお、お前はアラクネだよな、トップでもクイーンでもないんだよな?」
ウモンの質問に動揺の訳を理解したアラァ~は8個の目を閉じてニコニコと笑っています、ウモンたちの疑問が当然と思っていますよ。
「ワタシはもっと上の存在、アラクネレジェンドよぉ~ご主人がここを支配しワタシに託したから進化したの」
答えを聞きウモンはびっくりです少女は首を傾げます、ウモンに少女が聞くとその答えは直ぐに分かりました。
「最強種?」
「そうですユニ様、私たちの上に位置する進化クラスで神と呼ばれ進化した者はいません、これは生まれ持って存在している者たちだけと言い伝えられていました、ユニ様のようにですよ」
ウモンがそう説明すると、少女は何となく頷いています、自分自身が強くないので良く分かってない感じです。
「そんな存在を支配しているとは・・・お前の主人は神なのか」
「普通の人種よぉ~」
糸を編みソリを作りながらウモンに応え、二人に乗ってもらうように伝えます、ウモンは色々と聞きたそうですけど、ソリに乗って道中話すって事で移動を開始します。
「世界を旅している人種か」
「そうよぉ~ここもしばらくしたら移動すると思うわ、その時はワタシ泣いちゃうかも」
一番上の2つの目から涙を流し二人に話します、少女はソリから移動し拘束されている男を踏み台にしてアラァ~の頭に手を乗せ撫でました、アラァ~はお礼を言って少女の名前を聞きます。
「ユニちゃんね、ありがとユニちゃん」
「うん、アラァ~もありがとう」
助けてくれたお礼をユニに言われ、アラァ~は先を急ぎます、しばらくして僕の所に着いたアラァ~は男を降ろし抱き着いてきたんだ。
「ご主人~無事でよかったわぁ~」
「よしよ~し、アラァ~も無事でよかったよ、頭の子とソリの人を紹介してくれるかな?」
こうして襲われた人たち?を助ける事が出来ました、詳しい話をする為に落ち着いた場所に案内しましたよ。
そして僕たちが移動しているその時、小さな湖の畔であのコウモリたちが合体し、元の姿に戻ろうとしていました。
「ぐっぐぅ~・・・痛い!痛いわよチクショー!」
半分のコウモリが倒されてしまい体を復元させるのに痛みを伴っています、それでも自分の体を強引に復元し、両手で身体を抱えサキーナが悶えています、息を切らせたサキーナがやっと落ち着く頃、湖に映る自分の顔を見て怒りがこみあげて行きました、彼女の顔には大きな傷が残っていたんです、頬を触り大声を上げます。
「あの人種があぁぁー!許さない、絶対に許さない、エサども出てきなさい!」
怒りで大気が震え湖の水が揺れました、サキーナは怒りをそのままに湖の周りにいるはずの眷属たちを呼びます、でも従えたはずの男たちは出てきません、おかしいと思ってもう一度呼びます。
「どうしたのよエサども、早く出てきなさい!」
何度も呼ぶと、やっとノソノソと人の姿をした影が見えてきました、サキーナはイライラしたままでその者たちを待ちます、でも月明りでその者たちが変なのに気づきます、自分の招集に直ぐに集まらなかった理由を知りぞっとしたんです、眷属にした男たちの頭にはクモが乗っかりサキーナを見て目を輝かせたんです。
「くっあのアラクネね、どうあってもわたしの邪魔をするってわけ・・・やってやろうじゃないのよ」
サキーナは影から棘を出しクモを攻撃しました、しかし操られている男が武器でそれを防ぎ襲ってきたんです、サキーナは髪の槍を出し人種の攻撃ごときと余裕で受けます、でも力の強さに押され膝を付きました。
「な、何でこんなに強いの!?それとも復元に力を使い過ぎた?」
堪えていると他の男も攻撃をしてきて、横腹にハンマーを受け吹き飛ばされます、サキーナは悶え苦しみ地面を転がりました、男たちはゆっくりとサキーナに近づいて行き、サキーナはそれを恐怖して見ています。
「こ、こんなはずじゃないわよ、エサとして飼っていただけの男たちにこのワタシが」
何とか立ち上がったサキーナは翼を出し空に逃げます、でも男たちの中に魔法を使う者がいて翼を切られ湖に落ちました、サキーナは息をする為に急ぎ浮上します。
「ぶはっ!?な、何でワタシがこんな目に」
サキーナが水面から顔を出し男たちを睨むとクモの目が光ります、サキーナはそれを見て恐怖を感じました、そして男たちがいない湖を反対側に泳いで逃げたんです、反対の岸に上がるとサキーナは更に怒りを沸騰させています。
「も、もう許さない、もう作戦なんて知った事か!わたしのエサ全部を使ってあいつを倒してやる」
僕のいた方角を睨み、怒り狂って名前を叫びます、そしてヨロヨロとある方向に歩いて行ったんです。
「あらあら~人種族の男が沢山だわ、魔族を追いかけていたのは彼らだったのねぇ~これを助けたらご主人が街で大変な事になっちゃうかもぉ~・・・でも、ナメクジのモンスターを連れてるし、悪いのはどう見ても人種族よねぇ~でもでもご主人もテイマーでモンスターは連れてるし、そこを注視するのはダメよねぇ~」
アラァ~は、ああでもないこうでもないと考えを口にします、僕の指示だから助けるべきだと唸っています、そうこうしているうちに、黄色点の一つだったヘビの女性がナメクジのモンスターに襲われます、しばらくして動けなくなりました、抱きかかえていた青点の少女を降ろし逃げるように叫んでいます、少女は泣いてヘビの女性から離れません、ヘビの女性はそれを突き飛ばして逃げるようにと怒鳴り声を上げました。
「アラアラ~これはもう時間がないわぁ~・・・仕方ない、人種族は殺さないで拘束しちゃえば良いわ、最悪お金でなんとかなるでしょ」
アラァ~が木から飛びヘビの女性の前に降り立ちます、糸を巧みに操作してナメクジモンスターを千切りにし、人種の男たちは一瞬にして拘束されました、アラァ~はやれやれと言った感じで男を吊るします。
「あなたぁ~どうしてこの子たちを追いかけていたのかしらぁ~?」
「グガァー!コロスガァー!」
アラァ~が顔を近づけて聞くと、男は言葉を話さずアラァ~の顔に噛みつこうと首を伸ばしました、アラァ~はそれを糸で止め、男をグルグル巻きにしたんです。
「アラアラ~これは人種族ではなかったみたい、話も聞けそうもないからそちらの方に聞こうかしらねぇ~」
身体の方向を変え倒れているヘビの女性と、それを抱きしめて泣いている少女に近づきます、ヘビの女性は最後の力を振り絞ったのか少女を抱き自分の体で覆って守ります、アラァ~は近づくのを止め、瓶の蓋を開けてヘビの女性に振りかけました。
「無理は行けないわよあなた、じっとしてなさいな」
1本では足りないと感じたアラァ~は、更に1本を振りかけヘビの女性が回復したのを確認しました、ヘビの女性も状況が分かったのかアラァ~を見上げ話します。
「お、お前はアラクネだな、サキーナの手先じゃないだろうな」
「サキーナって誰かしらぁ?ワタシのご主人はアユム様よ、あなた達はどうして追われていたのかしら?」
ヘビの女性は体が動くのを確認して後ろに少女を隠します、もう一度確認とばかりに聞きますがアラァ~の答えは変わらず、緊張状態が続きます。
「申し訳ないのだけどぉ~ワタシはあなた達が誰なのかなんて気にしていないわぁ~ご主人があなたたちを助けるって決めたからここにいるだけ、ポーションをもう1本あげるから、嫌なら何処へでも行けばいいわぁ~ワタシはもう一人を助けに行ったご主人の所に戻りたいのよぉ」
ポーションの瓶をヘビの女性に投げると、体の方向を変えアラァーが拘束した男を背中に乗せました、それを見てヘビの女性はアラァ~を止めたんです、振り返ったアラァ~に睨まれたので女性は身構え先を話しません、アラァ~は苛立ちを口にします。
「ワタシ、こう見えても急いでるのよぉ何か用なら早く言ってくださいな」
「いや、お前のご主人はもう一人を助けているのか?それはもしかして私の連れの事だろうか」
ヘビの女性にアラァ~は頷いて見せます、女性は少女と顔を見合った後頭を下げました、アラァ~はやれやれと言った仕草もしないで言われそうな事を予想し項垂れます。
「先ほどはすまなかった許してほしい、それで身勝手な願いだが頼む!私たちも連れて行ってくれ、あいつは弟なんだ、私たちを逃がすために残った」
アラァ~はやっぱりっと思いながら考えます、弟と言う事なので向こうはナーガなのは明白です、僕が知っているのだから連れて行っても問題は無いと答えを出します。
「それは良いけどぉ、ご主人にさっきの態度を取ったら、そこの女の様にするわよ」
アラァ~がそう言うと、前方の木がガサガサと動き、糸に巻かれた女性が降りてきました、それを見てヘビの女性と少女は声を揃えます。
「「サキーナ」」
「アラ~知り合いなのねぇ」
アラァ~は両方を交互に見て状況を確認します、ヘビの女性たちは明らかに吊るされた女性を敵視しています、それを感じて吊るされた女性が口を開きました。
「奇遇ねウモン、ご無沙汰していますユニ様」
「何を白々しく、やはりお前だったかサキーナ!」
「くっ・・・この糸を解きなさいアラクネ!わたしを誰だと思っているのです」
サキーナは睨んで命令します、でもアラァ~はそれを知らんふりです、顎に手を置いてニヤニヤとしています。
「な、何を笑っているのアラクネごときが!」
「アラアラ~そんなに簡単に罠に掛かる人に言われたくないわぁ~・・・それに一番弱い魔力糸も切れない奴ごときの命令なんて聞かないわよワタシ、この際だから言うけどね、ワタシに命令して良いのはご主人だけ、お前ごときじゃないのよ!」
アラァ~は糸の魔力を上げサキーナを千切りにしました、ちょっとイラっとしてしまったと反省しています、でも切った感触で相手が分身だと感じ周りを警戒します。
「アラアラ~どうやらこいつだけだったみたい、ご主人の方に本体がいってるのかもねぇ」
手を合わせご愁傷様と小さく呟き、今まで黙っていたウモンたちの方に向きます、ウモンはかなり動揺しています、アラァ~はどうしたのかと聞きます。
「おお、お前はアラクネだよな、トップでもクイーンでもないんだよな?」
ウモンの質問に動揺の訳を理解したアラァ~は8個の目を閉じてニコニコと笑っています、ウモンたちの疑問が当然と思っていますよ。
「ワタシはもっと上の存在、アラクネレジェンドよぉ~ご主人がここを支配しワタシに託したから進化したの」
答えを聞きウモンはびっくりです少女は首を傾げます、ウモンに少女が聞くとその答えは直ぐに分かりました。
「最強種?」
「そうですユニ様、私たちの上に位置する進化クラスで神と呼ばれ進化した者はいません、これは生まれ持って存在している者たちだけと言い伝えられていました、ユニ様のようにですよ」
ウモンがそう説明すると、少女は何となく頷いています、自分自身が強くないので良く分かってない感じです。
「そんな存在を支配しているとは・・・お前の主人は神なのか」
「普通の人種よぉ~」
糸を編みソリを作りながらウモンに応え、二人に乗ってもらうように伝えます、ウモンは色々と聞きたそうですけど、ソリに乗って道中話すって事で移動を開始します。
「世界を旅している人種か」
「そうよぉ~ここもしばらくしたら移動すると思うわ、その時はワタシ泣いちゃうかも」
一番上の2つの目から涙を流し二人に話します、少女はソリから移動し拘束されている男を踏み台にしてアラァ~の頭に手を乗せ撫でました、アラァ~はお礼を言って少女の名前を聞きます。
「ユニちゃんね、ありがとユニちゃん」
「うん、アラァ~もありがとう」
助けてくれたお礼をユニに言われ、アラァ~は先を急ぎます、しばらくして僕の所に着いたアラァ~は男を降ろし抱き着いてきたんだ。
「ご主人~無事でよかったわぁ~」
「よしよ~し、アラァ~も無事でよかったよ、頭の子とソリの人を紹介してくれるかな?」
こうして襲われた人たち?を助ける事が出来ました、詳しい話をする為に落ち着いた場所に案内しましたよ。
そして僕たちが移動しているその時、小さな湖の畔であのコウモリたちが合体し、元の姿に戻ろうとしていました。
「ぐっぐぅ~・・・痛い!痛いわよチクショー!」
半分のコウモリが倒されてしまい体を復元させるのに痛みを伴っています、それでも自分の体を強引に復元し、両手で身体を抱えサキーナが悶えています、息を切らせたサキーナがやっと落ち着く頃、湖に映る自分の顔を見て怒りがこみあげて行きました、彼女の顔には大きな傷が残っていたんです、頬を触り大声を上げます。
「あの人種があぁぁー!許さない、絶対に許さない、エサども出てきなさい!」
怒りで大気が震え湖の水が揺れました、サキーナは怒りをそのままに湖の周りにいるはずの眷属たちを呼びます、でも従えたはずの男たちは出てきません、おかしいと思ってもう一度呼びます。
「どうしたのよエサども、早く出てきなさい!」
何度も呼ぶと、やっとノソノソと人の姿をした影が見えてきました、サキーナはイライラしたままでその者たちを待ちます、でも月明りでその者たちが変なのに気づきます、自分の招集に直ぐに集まらなかった理由を知りぞっとしたんです、眷属にした男たちの頭にはクモが乗っかりサキーナを見て目を輝かせたんです。
「くっあのアラクネね、どうあってもわたしの邪魔をするってわけ・・・やってやろうじゃないのよ」
サキーナは影から棘を出しクモを攻撃しました、しかし操られている男が武器でそれを防ぎ襲ってきたんです、サキーナは髪の槍を出し人種の攻撃ごときと余裕で受けます、でも力の強さに押され膝を付きました。
「な、何でこんなに強いの!?それとも復元に力を使い過ぎた?」
堪えていると他の男も攻撃をしてきて、横腹にハンマーを受け吹き飛ばされます、サキーナは悶え苦しみ地面を転がりました、男たちはゆっくりとサキーナに近づいて行き、サキーナはそれを恐怖して見ています。
「こ、こんなはずじゃないわよ、エサとして飼っていただけの男たちにこのワタシが」
何とか立ち上がったサキーナは翼を出し空に逃げます、でも男たちの中に魔法を使う者がいて翼を切られ湖に落ちました、サキーナは息をする為に急ぎ浮上します。
「ぶはっ!?な、何でワタシがこんな目に」
サキーナが水面から顔を出し男たちを睨むとクモの目が光ります、サキーナはそれを見て恐怖を感じました、そして男たちがいない湖を反対側に泳いで逃げたんです、反対の岸に上がるとサキーナは更に怒りを沸騰させています。
「も、もう許さない、もう作戦なんて知った事か!わたしのエサ全部を使ってあいつを倒してやる」
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