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勉学のファイブステップ
88歩目 生徒の不満
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「アユムお兄ちゃん、今日のご飯はなにー?」
馬車で料理中にユニが僕の服を引っ張り聞いてきます、森から帰ってきて2週間が経ち、学園の1学期も終わりを迎えたんです、今は夏休みの様な長期休暇です、こっちでは2ヶ月もあるんですよ。
「今日はフレンチトーストだよ、ベーコンと目玉焼きもあるからね」
「やったー!」
ユニがフワフワのパンが食べれるって嬉しそうです、僕の服を引っ張りながら飛び跳ねているよ、料理を運ぶ間もそのまま引っ張って後をついてきます、妹が出来たみたいでちょっと嬉しいです。
「じゃあみんないただきます」
「「「「「いただきま~す」」」」」
中央のテーブルでみんな一緒に手を合わせて食事を始めました、沢山作ってあるのでユニもウモンもお代わりをしています、そこへアマンダが今日の予定を聞いてきます、口に入っていた物を飲みこんで僕はどうしようか考えます。
「休みになって1週間だものね、ゴーレム馬車の改良もペットゴーレムも売り出し始めてアユムも暇でしょ、買い物でもしに行く?」
イーシャの提案にみんなが良い顔をしません、マージョルではあまり良い品が無いので却下したいんです、ゴーレム馬車って言うのはあの自動車の事で、決められた場所に行くように設定して進む乗り物なんだ、持久力を上げ遠くに行ける方法を僕が見つけて改良したんですよ。
「ここの食事はいまいちだからなぁ」
「アマンダの言う通りだ、服は大体揃えたし魔道具はアユムのがある、私たちは必要ない」
ウモンがアマンダと意見が合い、目で分かり合っています、前にイーシャとサモンに服屋で散々着せられたから嫌なんでしょう、ユニはその時楽しそうだったから今日も遊べると思っていたみたいだよ、行かないって話になりガッカリしていますね。
「馬車の中にずっといるのもあまり良くないよ、学園の訓練場で遊ぼうかユニ、あそこなら3人も安心でしょ」
ゴーレムの生産を手伝っていると噂が流れ、学園では凄く対応が変わりました、先生たちが優しくなり申請も出やすくなったんですよ。
「ユニはねぇ~アユムお兄ちゃんの料理が食べれるなら何でもいい、ここでもヨーヨーやけん玉で遊べるし、みんながずっといるから楽しいよ」
食べ終わった食器を持ってユニがそんな事を言ってきたよ、台所に運んでいる後ろ姿を見てもそれほど不満はないように見えます、でも僕はあれを知っています、大人の事を考えて我慢している子供の対応だってね。
「じゃあ、学園に許可を貰って訓練場でバーベキューにしよう、クラスの生徒も呼んで盛大にさ」
3人を唯一知っているクラスの子たちも誘えばきっとユニも楽しいはずです、台所にいるユニをチラッと見るとちょっとだけ嬉しそうでした。
「みんな里帰りしてるから、アンドとサーラみたいに親の家がある子たちだけになるけど、どうやら正解だったかな」
ちょっと頑張ってみようかなと片づけを始めます、その後学園の許可は予想通り直ぐに取れました、ついでに学園にいる先生たちもどうですかと社交辞令をして誘います。
「それは良いですね、丁度生徒たちから要望があったのです、アユム先生の料理が食べてみたいそうです、頼みましたよアユム先生」
眼鏡先生がそんな事を言って僕たちを止めません、社交辞令でしたけど、大人数来るのなら宣伝に使わない手はありません、もう少ししたらドラルダから援軍も来ますからね。
僕はそこら辺を話し2学期の初めにある事をするように提案しました、眼鏡を上げてとっても似合う黒い笑顔をしていますよ。
「良いですねそれは、今日はその練習と言う事にすれば校長も教頭も許可を出すでしょう、よろしくお願いしますねアユム先生」
「任せてください、生徒たちの連絡はお任せします」
色々予定と違いますが眼鏡先生が許可は貰いに向かってくれました、僕は準備の為に馬車に戻りユニたちに報告です、ユニは嬉しそうですがサモンとウモンは心配そうですね。
「外部からの人は本番の時に呼ぶ事になってるから今回は問題ないよ、まぁ念の為にこれを持ってて」
3人に守りの護符と言うゲームアイテムを渡します、その護符は攻撃をされるとそのダメージが相手に跳ね返ります、しかも10倍返しです。
「ほう、そんないい物があるのか、アユムは頼りになるな」
「姉さん、それでもオレたちは姿を戻さないように気を付けないとだよ、この前もアマンダと戦った時に戻ってたでしょ」
ウモンが痛い所を付かれて唸っています、ふたりの変身はある程度の衝撃を受けると戻ってしまいます、それのせいで危ない時は何度かありました、その度に冷汗をかいたんです。
「その護符を持ってれば衝撃も受けないけど24時間の使用制限があるんだ、バーベキューの時は問題ないけど、今後必要な時は言ってね」
肉を串に刺しながら二人に知らせると、変な顔をしています、僕はどうしたのかと思い首を傾げたんです、どうやらふたりは未だに僕の好意が不思議みたいです。
「早く慣れろよふたりとも、アユムは種族なんて気にしない、そう言うやつだ」
「そうよ、魔族でも仲良くなれるならいいのよ、誰だって傷つくのは嫌なんだからね」
僕の心情をアマンダたちが告げ串焼きの手伝いをしてくれます、僕はサモンたちも誘ってバーベキューの準備を急ぎます、昼を軽く取って午後の3時に訓練場でいい匂いをさせ始めました。
「ユニ久しぶりね!」
「サーラ!それにアテルダとアンドも久しぶり~」
味見の串焼きを両手に持ってユニがサーラたちに挨拶をしています、他の生徒はまだなので開始まで遊んでいる様に伝えました、僕は串焼き専用ゴーレムの稼働状況を確認します。
「焼くだけだから上手く動いてるね、売り出すのはまだまだ先だけど、テストには丁度良いかな」
ゴーレムを調整して串焼きの焼き加減を見ます、他の生徒たちもゾロゾロと歩いて来るのが見え始めました、その先頭は眼鏡先生でなかなか機嫌がよさそうです、僕に挨拶をして生徒たちは串焼きゴーレムを見ていますよ。
「なかなか良い感じですねアユム先生、さすがです」
「それほどでもないですよママジョ先生、どうですかお一つ」
ゴーレムの手から串焼きを一つ貰い先生に差し出します、先生は直ぐに受け取り一口食べました、その時に眼鏡が光りましたよ。
「ふむ、これが噂の味ですか・・・確かにこれは不満になるわけです、食堂の味を考えないといけないかもしれませんね」
先生がそんな事を言いながら離れて行きました、僕は合格を貰ったのかなって嬉しくなりましたよ、そして開始の挨拶を校長先生が述べると、すごい速さで生徒たちが串焼きを貰いに走ります、誰も聞いていないって僕は突っ込みたいです、一口食べて叫ぶ生徒が続出してしまい、叫ぶどころではありませんでした。
「そんなに飢えてたんだな、まぁ気持ちは分かるけどよ・・・あれは少し可哀そうだ、イーシャもそう思うよな」
「そうねぇアマンダ、あの食事にくらべたらこうなるわ、これは当然の状況よ」
ふたりが僕を見てちょっと誇らしそうです、そんなに難しい事じゃありません、ここでのクエストがそう言った方向で詳細が分かる今だから最短を行っただけです、魔道具や料理を作れば良いだけなら簡単です、校長先生ががっくりしているので串焼きをゴーレムに運んで貰いました、これでドラルダのみんなが来たらクエストクリアですよ。
「そうしたら、ここでの先生も終わりかな・・・ちょっと寂しいかもね」
せめてサーラたちの卒業まではいたいけど、それを決めるのはサーラたちです、学園では学年で先生が決まっています、でも成績の良い生徒たちが進学する時、指名さえあれば次の学年の担任にする事が出来るんです、僕がそれに指名されれば考えます。
「難しい事はドラルダに任せるとして、兎に角今は楽しまないとね」
串焼きをゴーレムから貰い僕は堪能します、アマンダとイーシャもとても楽しそうです、ユニもサーラたちと笑顔で話し、サモンもウモンはそれを遠くで見て笑っています、とても平和なひと時ですよ。
馬車で料理中にユニが僕の服を引っ張り聞いてきます、森から帰ってきて2週間が経ち、学園の1学期も終わりを迎えたんです、今は夏休みの様な長期休暇です、こっちでは2ヶ月もあるんですよ。
「今日はフレンチトーストだよ、ベーコンと目玉焼きもあるからね」
「やったー!」
ユニがフワフワのパンが食べれるって嬉しそうです、僕の服を引っ張りながら飛び跳ねているよ、料理を運ぶ間もそのまま引っ張って後をついてきます、妹が出来たみたいでちょっと嬉しいです。
「じゃあみんないただきます」
「「「「「いただきま~す」」」」」
中央のテーブルでみんな一緒に手を合わせて食事を始めました、沢山作ってあるのでユニもウモンもお代わりをしています、そこへアマンダが今日の予定を聞いてきます、口に入っていた物を飲みこんで僕はどうしようか考えます。
「休みになって1週間だものね、ゴーレム馬車の改良もペットゴーレムも売り出し始めてアユムも暇でしょ、買い物でもしに行く?」
イーシャの提案にみんなが良い顔をしません、マージョルではあまり良い品が無いので却下したいんです、ゴーレム馬車って言うのはあの自動車の事で、決められた場所に行くように設定して進む乗り物なんだ、持久力を上げ遠くに行ける方法を僕が見つけて改良したんですよ。
「ここの食事はいまいちだからなぁ」
「アマンダの言う通りだ、服は大体揃えたし魔道具はアユムのがある、私たちは必要ない」
ウモンがアマンダと意見が合い、目で分かり合っています、前にイーシャとサモンに服屋で散々着せられたから嫌なんでしょう、ユニはその時楽しそうだったから今日も遊べると思っていたみたいだよ、行かないって話になりガッカリしていますね。
「馬車の中にずっといるのもあまり良くないよ、学園の訓練場で遊ぼうかユニ、あそこなら3人も安心でしょ」
ゴーレムの生産を手伝っていると噂が流れ、学園では凄く対応が変わりました、先生たちが優しくなり申請も出やすくなったんですよ。
「ユニはねぇ~アユムお兄ちゃんの料理が食べれるなら何でもいい、ここでもヨーヨーやけん玉で遊べるし、みんながずっといるから楽しいよ」
食べ終わった食器を持ってユニがそんな事を言ってきたよ、台所に運んでいる後ろ姿を見てもそれほど不満はないように見えます、でも僕はあれを知っています、大人の事を考えて我慢している子供の対応だってね。
「じゃあ、学園に許可を貰って訓練場でバーベキューにしよう、クラスの生徒も呼んで盛大にさ」
3人を唯一知っているクラスの子たちも誘えばきっとユニも楽しいはずです、台所にいるユニをチラッと見るとちょっとだけ嬉しそうでした。
「みんな里帰りしてるから、アンドとサーラみたいに親の家がある子たちだけになるけど、どうやら正解だったかな」
ちょっと頑張ってみようかなと片づけを始めます、その後学園の許可は予想通り直ぐに取れました、ついでに学園にいる先生たちもどうですかと社交辞令をして誘います。
「それは良いですね、丁度生徒たちから要望があったのです、アユム先生の料理が食べてみたいそうです、頼みましたよアユム先生」
眼鏡先生がそんな事を言って僕たちを止めません、社交辞令でしたけど、大人数来るのなら宣伝に使わない手はありません、もう少ししたらドラルダから援軍も来ますからね。
僕はそこら辺を話し2学期の初めにある事をするように提案しました、眼鏡を上げてとっても似合う黒い笑顔をしていますよ。
「良いですねそれは、今日はその練習と言う事にすれば校長も教頭も許可を出すでしょう、よろしくお願いしますねアユム先生」
「任せてください、生徒たちの連絡はお任せします」
色々予定と違いますが眼鏡先生が許可は貰いに向かってくれました、僕は準備の為に馬車に戻りユニたちに報告です、ユニは嬉しそうですがサモンとウモンは心配そうですね。
「外部からの人は本番の時に呼ぶ事になってるから今回は問題ないよ、まぁ念の為にこれを持ってて」
3人に守りの護符と言うゲームアイテムを渡します、その護符は攻撃をされるとそのダメージが相手に跳ね返ります、しかも10倍返しです。
「ほう、そんないい物があるのか、アユムは頼りになるな」
「姉さん、それでもオレたちは姿を戻さないように気を付けないとだよ、この前もアマンダと戦った時に戻ってたでしょ」
ウモンが痛い所を付かれて唸っています、ふたりの変身はある程度の衝撃を受けると戻ってしまいます、それのせいで危ない時は何度かありました、その度に冷汗をかいたんです。
「その護符を持ってれば衝撃も受けないけど24時間の使用制限があるんだ、バーベキューの時は問題ないけど、今後必要な時は言ってね」
肉を串に刺しながら二人に知らせると、変な顔をしています、僕はどうしたのかと思い首を傾げたんです、どうやらふたりは未だに僕の好意が不思議みたいです。
「早く慣れろよふたりとも、アユムは種族なんて気にしない、そう言うやつだ」
「そうよ、魔族でも仲良くなれるならいいのよ、誰だって傷つくのは嫌なんだからね」
僕の心情をアマンダたちが告げ串焼きの手伝いをしてくれます、僕はサモンたちも誘ってバーベキューの準備を急ぎます、昼を軽く取って午後の3時に訓練場でいい匂いをさせ始めました。
「ユニ久しぶりね!」
「サーラ!それにアテルダとアンドも久しぶり~」
味見の串焼きを両手に持ってユニがサーラたちに挨拶をしています、他の生徒はまだなので開始まで遊んでいる様に伝えました、僕は串焼き専用ゴーレムの稼働状況を確認します。
「焼くだけだから上手く動いてるね、売り出すのはまだまだ先だけど、テストには丁度良いかな」
ゴーレムを調整して串焼きの焼き加減を見ます、他の生徒たちもゾロゾロと歩いて来るのが見え始めました、その先頭は眼鏡先生でなかなか機嫌がよさそうです、僕に挨拶をして生徒たちは串焼きゴーレムを見ていますよ。
「なかなか良い感じですねアユム先生、さすがです」
「それほどでもないですよママジョ先生、どうですかお一つ」
ゴーレムの手から串焼きを一つ貰い先生に差し出します、先生は直ぐに受け取り一口食べました、その時に眼鏡が光りましたよ。
「ふむ、これが噂の味ですか・・・確かにこれは不満になるわけです、食堂の味を考えないといけないかもしれませんね」
先生がそんな事を言いながら離れて行きました、僕は合格を貰ったのかなって嬉しくなりましたよ、そして開始の挨拶を校長先生が述べると、すごい速さで生徒たちが串焼きを貰いに走ります、誰も聞いていないって僕は突っ込みたいです、一口食べて叫ぶ生徒が続出してしまい、叫ぶどころではありませんでした。
「そんなに飢えてたんだな、まぁ気持ちは分かるけどよ・・・あれは少し可哀そうだ、イーシャもそう思うよな」
「そうねぇアマンダ、あの食事にくらべたらこうなるわ、これは当然の状況よ」
ふたりが僕を見てちょっと誇らしそうです、そんなに難しい事じゃありません、ここでのクエストがそう言った方向で詳細が分かる今だから最短を行っただけです、魔道具や料理を作れば良いだけなら簡単です、校長先生ががっくりしているので串焼きをゴーレムに運んで貰いました、これでドラルダのみんなが来たらクエストクリアですよ。
「そうしたら、ここでの先生も終わりかな・・・ちょっと寂しいかもね」
せめてサーラたちの卒業まではいたいけど、それを決めるのはサーラたちです、学園では学年で先生が決まっています、でも成績の良い生徒たちが進学する時、指名さえあれば次の学年の担任にする事が出来るんです、僕がそれに指名されれば考えます。
「難しい事はドラルダに任せるとして、兎に角今は楽しまないとね」
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