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異世界クリアのラストステップ
94歩目 魔王領に来ても
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「これは参ったなアユム」
林に隠れてアマンダが呟きます、魔王領に入って直ぐ、魔族たちに追いかけられてしまい大変な目に会っているんです、サモンたちもいて襲ってきたんだ、きっとサキーナが手を回していた名残だってサモンが怒っていたよ。
だから僕たちは、魔王城に急ごうって話になったんだ、僕が用事で居なくてみんなが休んでいる時、サモンが手紙を残して街に一人で行ってしまうまではね。
手紙には夜明けまでに帰って来るって書いてあった、だけど朝になっても帰って来なかったんだ、みんなとても心配しているんだよ。
「これは救出しに行かないといけないね、ウモンはユニとここにいて、僕たちで行ってくるよ」
「いや、そっちでなくてだな・・・アタシが言いたいのはお前だ」
「はい?」
アマンダが僕の指差します、みんなも驚いた顔をしているんです、実は僕の用事と言うのは髪を切る事だったんだ、とても覚悟がいるので、ちょっと離れた場所に行ってスラッチに切ってもらいました。
「あれだけ切らないって言ってたのに、どうしたんだ?」
「ふたりの思いを聞いたからね、僕も覚悟を決めなくちゃって思ったんだ、こっちに来たら、まず切ろうって決めていたんだよ」
船の上でも何度か思っていました、でも切って整えるのに時間が掛かるから後回しにしてた、それだけなんだよ。
「ショートカットも良いじゃないアユム!」
「ありがとうイーシャ、じゃあ行くよ」
ユニを抱っこしているウモンには待っている様に伝え僕たちは林を出ます、ウモンもひどい顔をしていました、それだけ心配なんですよ、僕たちは門を通らずに20mはある壁を飛び越え、高い所から街を見ます。
「マップだと、サモンはあそこに見える大きな屋敷にいる」
僕の顔をジッと見て来る二人に言います、街で一番大きな屋敷を指差すと、やっとふたりは目標を確認し始めたよ、アマンダが嫌そうな顔をして口を開きました。
「これは罠だな」
「そうね、きっとユニとウモンを誘い込もうとしているんだわ、どうするのアユム?」
ふたりが作戦を求めます、このまま突撃してサモンを救出したいって顔に書いてあります、僕のサブクエストでも【サモンを救出しろ】って言うのが手紙を読んだ時点で出ました、詳細は救出のみです。
「もちろん助けるよ・・・でも、その前にやりたいことが出来ちゃった」
高い所から街を見て僕は言います、ふたりはやっぱりって顔していますね、ユニが炭酸を飲みたくてこっちに来た時から何となく分かっていた事です。
「アユム、あまり騒ぎを起こすとサモンを助けられなくなるぞ」
「そこは考え方だよアマンダ、騒ぎを起こせば助けやすくなる、ちょっと耳貸して」
ふたりに僕の作戦を話します、それを聞いてふたりはギョッて顔して驚き、僕はそれを見て頷きます。
「そ、そんな事出来るのか?」
「結構簡単に出来るよ、僕が高速で空を飛べばいいんだ」
空を飛ぶって言葉にアマンダとイーシャは作戦を話した時よりも驚いています、僕はサキーナとの戦いで思い知りました、下からの攻撃だけでは不十分だってね、なので改善したんですよ。
「どど、どうやってだよアユム」
「簡単だよアマンダ、チコを使うんだ、チコ変形して」
「はい!マイマスター」
肩に乗っていたチコが僕たちの前に飛び、体を翼だけに変形させました、2つの翼がパタパタと羽ばたいています、チコはそのまま僕の背中にくっ付き翼を腰に当て、どう?って体勢をとったんだ、ふたりが納得の顔ですね。
「なるほどな、チコを使って飛ぶわけか、確かにあの速度なら誰にも見えないだろうな」
「で、でもパンの方はどうするのよアユム、さすがにそんなに作ってないでしょ」
イーシャの質問に色々なパンを両手いっぱいに出して答えます、スキルで手に入れたパンは拾った時点で種類が違います、食パンだったりロールパンだったりと色々です。
「今までアイテム欄に溜まっていたのを使えば余裕だよイーシャ」
「そんなに沢山あるのね・・・ねぇアユム、どうして旅をしてる時あまり食べなかったの?」
手に入れたパンは普通に美味しいです、でもこの世界では高級品になる白パンよりも良い物なので量産は難しいんです、僕は出来るだけこの世界で作れる物を食べていたいんです。
「非常食代わりに取っておいたんだ、他の料理を作れるのに食べる必要はないからね、だから今使ってしまおうって思ったんだ、手伝ってよ」
ふたりは納得したようで頷いてくれたよ、アマンダに簡単な手品を教えて最初の一手を作り作戦開始です。
ふたりは街の中心にある開けた場所に降り立ち、フードを深くかぶって大声を出して観客を集めます、なにもない手元からアマンダが小さいクリームパンを出しました。
「そこのお嬢ちゃん、これを君に差し上げよう、食べてくれるかな?」
アマンダが近くにいた紫の肌をした少女にクリームパンを渡します、隣にいた親はかなり心配しているけど、少女のお腹が鳴り仕方なく頷き少女は口にしました、少女はその後美味しいと言って全部食べてくれましたよ。
「さぁ皆さま!今のは収納魔法と思う方もいるでしょう、しかしこれは神の奇跡です、その証拠を今からお見せします、空をご覧下さい、沢山のパンを降らせて見せましょう」
イーシャが両手を高々と上げて空を見上げます、そこで僕の出番ですよ、高速で飛びながらパンを広場に落として行きます、見えちゃうと手品にならないので、二人と同じく黒いローブを羽織ってかなり早く飛ぶ事を心がけます、下では魔族の人たちがパンを夢中で拾っています。
「次は町全体にするんだけど、川や井戸には落としたら大変だね、屋根とかも乗せないようにしなくちゃ」
広場で二人が奇跡を起こしていると、魔族の人たちがどんどん広場に集まって行きます、次の段階に移ったふたりのサインを見て、僕は道にもパンを落とします、道なりに飛ぶと下から見える可能性があります、僕は円を描くように飛んだり、クロスさせてみたりと不規則にしました、道の上にいる時だけパンを落とすのはかなり大変です、下では建物から出て来る人が増え、どんどん人が集まりだしています。
「結構大変だね、でもみんな喜んでくれてる、マップの表示に空腹って出たから使えると思ったけど、予想以上の成果だね」
食料が不足しててみんなお腹を空かせていました、これでみんな少しはおなかが膨れるよね。
「出来れば落ちてないのをあげたいけど、それは無理だから、ごめんなさい・・・さて、ふたりとの合流地点に行こうか、チコよろしく」
「了解!マイマスター」
パンを降らせるのを止め、チコに方向を指示します、目標は街の中心の大きな屋敷の北側にある裏門です、上からアマンダたちが屋根を走って移動しているのが見えます。
「ふたりともお疲れ」
屋敷の裏側に到着してアマンダとイーシャを労います、ふたりは屋敷を見て既に臨戦態勢です、僕たちはローブを脱ぎ裏門を飛び越えます。
「裏門とは言え、門番がいないとはな」
「アユムの作戦が成功したって事でしょ、みんなお腹空いてるのよ」
門番たちも正面玄関のパンを拾っていました、マップで見えますけど庭に青点が沢山あります、もちろん屋敷の中にも青点はあって出てきません、大変なのはここからです、屋敷の中の数名はだんだん赤点に変わっていきますからね。
「さぁ行くよふたりとも、出来るだけ命は取らないようにね」
「分かってるよアユム」
「もちろんよ、敵とは言え魔族だものね、ユニちゃんを悲しませたくないわ」
アマンダが鞘に入ったままで剣を構え、イーシャは弓を止めて鞘入りの短剣を出します、僕はそれでもやり過ぎだと思い、ふたりにおもちゃのけん玉とヨーヨーを渡しました。
「またかよアユム」
「ね、ねぇアユム・・・さすがにこれはダメじゃない?」
魔力の紐も付いてないほんとの玩具の物です、ふたりはかなり疑問みたいですね、でも僕は言いました、モンスターと戦った時もおもちゃの矢を撃ったでしょってね、アマンダは木の枝だったとかブツブツ言ってます、イーシャはそうだけどって嫌そうですね。
「ふたりのレベルを考えたらこれくらいしないと相手が大変なことになるんだよ、僕も竹とんぼを持って戦う、さぁいくよ!」
「「は、はぁ~い」」
林に隠れてアマンダが呟きます、魔王領に入って直ぐ、魔族たちに追いかけられてしまい大変な目に会っているんです、サモンたちもいて襲ってきたんだ、きっとサキーナが手を回していた名残だってサモンが怒っていたよ。
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「いや、そっちでなくてだな・・・アタシが言いたいのはお前だ」
「はい?」
アマンダが僕の指差します、みんなも驚いた顔をしているんです、実は僕の用事と言うのは髪を切る事だったんだ、とても覚悟がいるので、ちょっと離れた場所に行ってスラッチに切ってもらいました。
「あれだけ切らないって言ってたのに、どうしたんだ?」
「ふたりの思いを聞いたからね、僕も覚悟を決めなくちゃって思ったんだ、こっちに来たら、まず切ろうって決めていたんだよ」
船の上でも何度か思っていました、でも切って整えるのに時間が掛かるから後回しにしてた、それだけなんだよ。
「ショートカットも良いじゃないアユム!」
「ありがとうイーシャ、じゃあ行くよ」
ユニを抱っこしているウモンには待っている様に伝え僕たちは林を出ます、ウモンもひどい顔をしていました、それだけ心配なんですよ、僕たちは門を通らずに20mはある壁を飛び越え、高い所から街を見ます。
「マップだと、サモンはあそこに見える大きな屋敷にいる」
僕の顔をジッと見て来る二人に言います、街で一番大きな屋敷を指差すと、やっとふたりは目標を確認し始めたよ、アマンダが嫌そうな顔をして口を開きました。
「これは罠だな」
「そうね、きっとユニとウモンを誘い込もうとしているんだわ、どうするのアユム?」
ふたりが作戦を求めます、このまま突撃してサモンを救出したいって顔に書いてあります、僕のサブクエストでも【サモンを救出しろ】って言うのが手紙を読んだ時点で出ました、詳細は救出のみです。
「もちろん助けるよ・・・でも、その前にやりたいことが出来ちゃった」
高い所から街を見て僕は言います、ふたりはやっぱりって顔していますね、ユニが炭酸を飲みたくてこっちに来た時から何となく分かっていた事です。
「アユム、あまり騒ぎを起こすとサモンを助けられなくなるぞ」
「そこは考え方だよアマンダ、騒ぎを起こせば助けやすくなる、ちょっと耳貸して」
ふたりに僕の作戦を話します、それを聞いてふたりはギョッて顔して驚き、僕はそれを見て頷きます。
「そ、そんな事出来るのか?」
「結構簡単に出来るよ、僕が高速で空を飛べばいいんだ」
空を飛ぶって言葉にアマンダとイーシャは作戦を話した時よりも驚いています、僕はサキーナとの戦いで思い知りました、下からの攻撃だけでは不十分だってね、なので改善したんですよ。
「どど、どうやってだよアユム」
「簡単だよアマンダ、チコを使うんだ、チコ変形して」
「はい!マイマスター」
肩に乗っていたチコが僕たちの前に飛び、体を翼だけに変形させました、2つの翼がパタパタと羽ばたいています、チコはそのまま僕の背中にくっ付き翼を腰に当て、どう?って体勢をとったんだ、ふたりが納得の顔ですね。
「なるほどな、チコを使って飛ぶわけか、確かにあの速度なら誰にも見えないだろうな」
「で、でもパンの方はどうするのよアユム、さすがにそんなに作ってないでしょ」
イーシャの質問に色々なパンを両手いっぱいに出して答えます、スキルで手に入れたパンは拾った時点で種類が違います、食パンだったりロールパンだったりと色々です。
「今までアイテム欄に溜まっていたのを使えば余裕だよイーシャ」
「そんなに沢山あるのね・・・ねぇアユム、どうして旅をしてる時あまり食べなかったの?」
手に入れたパンは普通に美味しいです、でもこの世界では高級品になる白パンよりも良い物なので量産は難しいんです、僕は出来るだけこの世界で作れる物を食べていたいんです。
「非常食代わりに取っておいたんだ、他の料理を作れるのに食べる必要はないからね、だから今使ってしまおうって思ったんだ、手伝ってよ」
ふたりは納得したようで頷いてくれたよ、アマンダに簡単な手品を教えて最初の一手を作り作戦開始です。
ふたりは街の中心にある開けた場所に降り立ち、フードを深くかぶって大声を出して観客を集めます、なにもない手元からアマンダが小さいクリームパンを出しました。
「そこのお嬢ちゃん、これを君に差し上げよう、食べてくれるかな?」
アマンダが近くにいた紫の肌をした少女にクリームパンを渡します、隣にいた親はかなり心配しているけど、少女のお腹が鳴り仕方なく頷き少女は口にしました、少女はその後美味しいと言って全部食べてくれましたよ。
「さぁ皆さま!今のは収納魔法と思う方もいるでしょう、しかしこれは神の奇跡です、その証拠を今からお見せします、空をご覧下さい、沢山のパンを降らせて見せましょう」
イーシャが両手を高々と上げて空を見上げます、そこで僕の出番ですよ、高速で飛びながらパンを広場に落として行きます、見えちゃうと手品にならないので、二人と同じく黒いローブを羽織ってかなり早く飛ぶ事を心がけます、下では魔族の人たちがパンを夢中で拾っています。
「次は町全体にするんだけど、川や井戸には落としたら大変だね、屋根とかも乗せないようにしなくちゃ」
広場で二人が奇跡を起こしていると、魔族の人たちがどんどん広場に集まって行きます、次の段階に移ったふたりのサインを見て、僕は道にもパンを落とします、道なりに飛ぶと下から見える可能性があります、僕は円を描くように飛んだり、クロスさせてみたりと不規則にしました、道の上にいる時だけパンを落とすのはかなり大変です、下では建物から出て来る人が増え、どんどん人が集まりだしています。
「結構大変だね、でもみんな喜んでくれてる、マップの表示に空腹って出たから使えると思ったけど、予想以上の成果だね」
食料が不足しててみんなお腹を空かせていました、これでみんな少しはおなかが膨れるよね。
「出来れば落ちてないのをあげたいけど、それは無理だから、ごめんなさい・・・さて、ふたりとの合流地点に行こうか、チコよろしく」
「了解!マイマスター」
パンを降らせるのを止め、チコに方向を指示します、目標は街の中心の大きな屋敷の北側にある裏門です、上からアマンダたちが屋根を走って移動しているのが見えます。
「ふたりともお疲れ」
屋敷の裏側に到着してアマンダとイーシャを労います、ふたりは屋敷を見て既に臨戦態勢です、僕たちはローブを脱ぎ裏門を飛び越えます。
「裏門とは言え、門番がいないとはな」
「アユムの作戦が成功したって事でしょ、みんなお腹空いてるのよ」
門番たちも正面玄関のパンを拾っていました、マップで見えますけど庭に青点が沢山あります、もちろん屋敷の中にも青点はあって出てきません、大変なのはここからです、屋敷の中の数名はだんだん赤点に変わっていきますからね。
「さぁ行くよふたりとも、出来るだけ命は取らないようにね」
「分かってるよアユム」
「もちろんよ、敵とは言え魔族だものね、ユニちゃんを悲しませたくないわ」
アマンダが鞘に入ったままで剣を構え、イーシャは弓を止めて鞘入りの短剣を出します、僕はそれでもやり過ぎだと思い、ふたりにおもちゃのけん玉とヨーヨーを渡しました。
「またかよアユム」
「ね、ねぇアユム・・・さすがにこれはダメじゃない?」
魔力の紐も付いてないほんとの玩具の物です、ふたりはかなり疑問みたいですね、でも僕は言いました、モンスターと戦った時もおもちゃの矢を撃ったでしょってね、アマンダは木の枝だったとかブツブツ言ってます、イーシャはそうだけどって嫌そうですね。
「ふたりのレベルを考えたらこれくらいしないと相手が大変なことになるんだよ、僕も竹とんぼを持って戦う、さぁいくよ!」
「「は、はぁ~い」」
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