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異世界クリアのラストステップ
97歩目 全員集合
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「アマンダお姉ちゃん、元気でいるかなぁ」
港から海を見ながら私は呟きます、少しだけ見える大陸には、アユムお兄ちゃんたちがいて、私たちも明日出航します、今はここに集まる予定の戦力が揃うのを待っているんです。
「ローナ、最後の部隊が到着したってよ、責任者は領主の館に集合らしいぜ」
海を眺めて私のシリアス感を砕いたのは、一緒に戦いに参加するサルートでした、サルートは自分の背丈の倍はある、けん玉を肩に担いで歩いてきました、隣にはエイミーもいます、同じ位大きな竹とんぼを肩に乗せていますよ、私はサルートに返事をして地面に置いていた大きなヨーヨーを背中に担いで歩きます、これは私たちが村を出る時、トレントのおじいちゃんから貰っ特注品です。
「それにしても、人種族は俺たちだけかよ」
サルートが準備の為に働いている人を見て言ってきました、でもそれは仕方ないってエイミーがため息を付きます、人種族は今、私たちの村に訪れた勇者のアケミさんたちと一緒です、北の国を取り戻す戦いに出ているんです、そこを取り戻したらそのまま東側の海を渡り魔族大陸に向かう手はずです。
「西の大陸にある国が使えないんだもん、仕方ないじゃんサルート、それよりも驚きなのはあれだよ」
エイミーが頬を膨らませ竹とんぼを掲げて私たちに注目させました、その先には初期のヨーヨーやけん玉を持っているドワーフさんたち他種族の人達がいます、アユムお兄ちゃんたちが売り込んだんでしょうけど、エルフさん以外ほとんど持っているんですよ。
「この武器は強度が高いからな、きっと兄ちゃんたち村の為に頑張ってくれたんだ、俺たちも頑張らないとなローナ」
「そうねサルート、村を守ってくれてる叔父さんたちの為にもね」
モンスターの叔父さんたちは、残った子たちと村でお留守番です、この戦いが終わっても生活はありますからね。
「当然だぜ!帰ってみんなに話すんだ、間抜けな事は言えねぇよ」
「ふふふ、そうだねサルート」
楽しく話しながら歩いていると村一番の屋敷が見えてきました、村長さんのだけど、私の家とは比べ物にならない立派さです、門の前には今日到着した部隊が荷物を運んでいて忙しそう、それを見て私たちはちょっとホッとしています。
「人種族だな」
「だねサルート・・・でも、どうやら戦う為に来たわけじゃなさそうだよ」
エイミーが言うように、運んでいるのは食料などの商品です、恐らくどこかの商会が最後だったんでしょう、進軍は後方の支援も必要です、これが分かるようになったんだよって、アマゾンお姉ちゃんに胸を張れます。
「皆良く集まってくれた、ワタシはこの軍をウンダス国のマーメイダス様に任されたジャンクバウト侯爵だ、早速だが作戦を説明する」
会議室として使わせてもらっている大きめの部屋に入ると、責任者たちは揃っていて早速作戦会議が始まりました、でもみんなのやる気が極端に下がります、今偉そうに喋っているジャンクバウト侯爵のせいです、彼はウンダス国の部隊を任されているだけの人です、1部隊(12人)でも参加してくれた事は感謝ですけど、国としての立場を考えての参加なのは誰もが分かる事です、ジョリバンの部隊は3部隊(36人)と多目です、言い出した国なので当たり前だね、でも人種族の国なのに獣人さんたちが主流で隊長も獣人の女性です、副隊長は人種族の人なんだけど、何も言わず黙って座っています。
「敵の攻撃は陸に上がる時に行われる、皆心して船に乗ってくれ」
「ちょっと待て侯爵、何故そなたが進めている、本隊のリーダーはミケサだろう」
我慢できなくなったのか、エルフ部隊のリーダーをしているオベーリオさんが注意しました、他の人達も同じ気持ちで頷いてます、侯爵が勝手に話を進めていて怒っています。
「ミケサ殿は爵位を持っていないであろう、副官のジンバー殿は子爵だ、ワタシがやらずに誰がやるのだ?」
侯爵さんは当然って感じで言い返します、オベーリオさんが怒るのも分かります、ここにいて個別で挨拶をしていないのはこの人だけです、自分が偉いと思って私たちが行くのを待っていると部下の人が謝って来ました、リーダーであるミケサさんが注意に行くと、今の様に爵位の話をして聞かなかったそうですよ。
「まだそんな事を言ってるのかお前は!ミケサに言われていただろう、改善の意思が無ければ戦いから外れてもらうと、聞いてなかったのか!」
ここに集まっているリーダーは毎日会議を開いています、侯爵はその会議に参加せず部下に任せてきました、参加するように何度も注意されていたんです、報告だけ聞けばいいとか言って結局参加しなかったので、みんな我慢の限界です。
「それはワタシのいない場での話であろう、我はウンダス国の侯爵だぞ、わきまえるのはそちらだ」
「もういいよジャンクバウト、あんたがいるとじゃまだから国に帰りな!変わりは隣にいるサーフ子爵がやる、そう忠告はしてあっただろ」
ミケサさんが腕を組んでそう宣言しました、これは昨日の会議で決まっていた事です、黙って自分の兵士を指揮してくれれれば良かったんですが、全体を指示するとなると話は違ってきます、この戦いは負けるわけには行かないんです。
「な!?どんな権限でお前に指図されねばならん!獣人の分際で」
侯爵がそんな事を言ってしまったから、みなさんの空気が変わり、急に部屋がピリピリとします、武器を持っていないのが唯一の救いです。
「皆すまないね、こういった人種族は派遣されないはずだったんだけど、ウンダスも北の戦いに参加していて貴族が少なくて大変なんだ、どうやらこいつはそれを分かってないらしい」
「こここ、こいつだと!?きさまっ!誰に向かって言ってるのか分かっているのか!」
ミケサさんの言い方が気に入らないようです、でも私たちも怒っています、作戦は既に決まっていて最終確認と覚悟を決めるのがこの会議でした、この後はみんなで広場に向かい前夜祭をするんですよ。
「ああ分からないね、あんたは国の方針に逆らったんだ、そんな事も分からない奴なんて知るもんかね。サーフ子爵、そいつの処遇は任せたよ、あたいたちは会議を済ませたら宴に出席する、あんたもすぐに来るんだよ」
「分かっていますよミケサ殿」
サーフ子爵が返事をして兵士たちをベルで呼ぶと、侯爵さんは連れて行かれました、既に拘束する準備がされていたみたいです、私たちはやっといなくなったと会議を進め楽しみにしていた宴に参加です。
「うめぇー!やっぱミケサおばさんの料理は最高だぜ!」
サルートが両手にタコスを持って嬉しそうに言ってます、エイミーも焼きうどんって細長い食べ物を食べて喜んでいますよ、私はタコ焼きって食べ物を食べながら歩いています。
丁度その目線の先にミケサさんたちが新しい料理を出しています、今日来た商人のサージュエルさんが商談を持ち掛けていますね。
「あの商人のお姉ちゃんもたくましいよね、あれって何度も断られてるんでしょ?」
「エイミーあれはまた違う話よ、今話しているのは、いくらでも水が湧く盃を売ってくれって話をしてるの」
ミケサさんたちが料理に使っているお水は、全てその盃から汲まれています、そのお水はとても綺麗で病気なども治しちゃうんだそうですよ、アユムお兄ちゃん以外にも凄い魔道具を作る人がいるんだって、私はミケサさんに話しを振ったんですけど、それを作ったのはアユムお兄ちゃんでした、しかも驚くことに、ここにいる人たちのほとんどはアユムお兄ちゃんを知っていました、凄く有名になってるそうです。
「ふぅ~ん、大変なんだね」
「そうよ・・・それにあの人達、アユムお兄ちゃんに会う為に参加したみたい、特にあの子はすごく積極的だよ」
サージュエルさんの隣でオロオロしている女の子はアンシーと言います、私たちよりも3歳から4歳年上って感じの人で、アユムお兄ちゃんの事を好きみたいです、お兄ちゃんの話になるとすごくキラキラした目をします、それは他の部隊にもいます、アユムお兄ちゃんが頑張っているのが分かって嬉しかったです。
「それはミケサおばちゃんの子供もだろ?・・・ってか、ここにいる奴らでアユム兄ちゃんたちに会うのを目的としてねぇのっているのか?」
「「たしかに」」
サルートがタコスを口に入れてそんな事を言ってきした、私もエイミーも顔を見合って頷き笑ったんです。
港から海を見ながら私は呟きます、少しだけ見える大陸には、アユムお兄ちゃんたちがいて、私たちも明日出航します、今はここに集まる予定の戦力が揃うのを待っているんです。
「ローナ、最後の部隊が到着したってよ、責任者は領主の館に集合らしいぜ」
海を眺めて私のシリアス感を砕いたのは、一緒に戦いに参加するサルートでした、サルートは自分の背丈の倍はある、けん玉を肩に担いで歩いてきました、隣にはエイミーもいます、同じ位大きな竹とんぼを肩に乗せていますよ、私はサルートに返事をして地面に置いていた大きなヨーヨーを背中に担いで歩きます、これは私たちが村を出る時、トレントのおじいちゃんから貰っ特注品です。
「それにしても、人種族は俺たちだけかよ」
サルートが準備の為に働いている人を見て言ってきました、でもそれは仕方ないってエイミーがため息を付きます、人種族は今、私たちの村に訪れた勇者のアケミさんたちと一緒です、北の国を取り戻す戦いに出ているんです、そこを取り戻したらそのまま東側の海を渡り魔族大陸に向かう手はずです。
「西の大陸にある国が使えないんだもん、仕方ないじゃんサルート、それよりも驚きなのはあれだよ」
エイミーが頬を膨らませ竹とんぼを掲げて私たちに注目させました、その先には初期のヨーヨーやけん玉を持っているドワーフさんたち他種族の人達がいます、アユムお兄ちゃんたちが売り込んだんでしょうけど、エルフさん以外ほとんど持っているんですよ。
「この武器は強度が高いからな、きっと兄ちゃんたち村の為に頑張ってくれたんだ、俺たちも頑張らないとなローナ」
「そうねサルート、村を守ってくれてる叔父さんたちの為にもね」
モンスターの叔父さんたちは、残った子たちと村でお留守番です、この戦いが終わっても生活はありますからね。
「当然だぜ!帰ってみんなに話すんだ、間抜けな事は言えねぇよ」
「ふふふ、そうだねサルート」
楽しく話しながら歩いていると村一番の屋敷が見えてきました、村長さんのだけど、私の家とは比べ物にならない立派さです、門の前には今日到着した部隊が荷物を運んでいて忙しそう、それを見て私たちはちょっとホッとしています。
「人種族だな」
「だねサルート・・・でも、どうやら戦う為に来たわけじゃなさそうだよ」
エイミーが言うように、運んでいるのは食料などの商品です、恐らくどこかの商会が最後だったんでしょう、進軍は後方の支援も必要です、これが分かるようになったんだよって、アマゾンお姉ちゃんに胸を張れます。
「皆良く集まってくれた、ワタシはこの軍をウンダス国のマーメイダス様に任されたジャンクバウト侯爵だ、早速だが作戦を説明する」
会議室として使わせてもらっている大きめの部屋に入ると、責任者たちは揃っていて早速作戦会議が始まりました、でもみんなのやる気が極端に下がります、今偉そうに喋っているジャンクバウト侯爵のせいです、彼はウンダス国の部隊を任されているだけの人です、1部隊(12人)でも参加してくれた事は感謝ですけど、国としての立場を考えての参加なのは誰もが分かる事です、ジョリバンの部隊は3部隊(36人)と多目です、言い出した国なので当たり前だね、でも人種族の国なのに獣人さんたちが主流で隊長も獣人の女性です、副隊長は人種族の人なんだけど、何も言わず黙って座っています。
「敵の攻撃は陸に上がる時に行われる、皆心して船に乗ってくれ」
「ちょっと待て侯爵、何故そなたが進めている、本隊のリーダーはミケサだろう」
我慢できなくなったのか、エルフ部隊のリーダーをしているオベーリオさんが注意しました、他の人達も同じ気持ちで頷いてます、侯爵が勝手に話を進めていて怒っています。
「ミケサ殿は爵位を持っていないであろう、副官のジンバー殿は子爵だ、ワタシがやらずに誰がやるのだ?」
侯爵さんは当然って感じで言い返します、オベーリオさんが怒るのも分かります、ここにいて個別で挨拶をしていないのはこの人だけです、自分が偉いと思って私たちが行くのを待っていると部下の人が謝って来ました、リーダーであるミケサさんが注意に行くと、今の様に爵位の話をして聞かなかったそうですよ。
「まだそんな事を言ってるのかお前は!ミケサに言われていただろう、改善の意思が無ければ戦いから外れてもらうと、聞いてなかったのか!」
ここに集まっているリーダーは毎日会議を開いています、侯爵はその会議に参加せず部下に任せてきました、参加するように何度も注意されていたんです、報告だけ聞けばいいとか言って結局参加しなかったので、みんな我慢の限界です。
「それはワタシのいない場での話であろう、我はウンダス国の侯爵だぞ、わきまえるのはそちらだ」
「もういいよジャンクバウト、あんたがいるとじゃまだから国に帰りな!変わりは隣にいるサーフ子爵がやる、そう忠告はしてあっただろ」
ミケサさんが腕を組んでそう宣言しました、これは昨日の会議で決まっていた事です、黙って自分の兵士を指揮してくれれれば良かったんですが、全体を指示するとなると話は違ってきます、この戦いは負けるわけには行かないんです。
「な!?どんな権限でお前に指図されねばならん!獣人の分際で」
侯爵がそんな事を言ってしまったから、みなさんの空気が変わり、急に部屋がピリピリとします、武器を持っていないのが唯一の救いです。
「皆すまないね、こういった人種族は派遣されないはずだったんだけど、ウンダスも北の戦いに参加していて貴族が少なくて大変なんだ、どうやらこいつはそれを分かってないらしい」
「こここ、こいつだと!?きさまっ!誰に向かって言ってるのか分かっているのか!」
ミケサさんの言い方が気に入らないようです、でも私たちも怒っています、作戦は既に決まっていて最終確認と覚悟を決めるのがこの会議でした、この後はみんなで広場に向かい前夜祭をするんですよ。
「ああ分からないね、あんたは国の方針に逆らったんだ、そんな事も分からない奴なんて知るもんかね。サーフ子爵、そいつの処遇は任せたよ、あたいたちは会議を済ませたら宴に出席する、あんたもすぐに来るんだよ」
「分かっていますよミケサ殿」
サーフ子爵が返事をして兵士たちをベルで呼ぶと、侯爵さんは連れて行かれました、既に拘束する準備がされていたみたいです、私たちはやっといなくなったと会議を進め楽しみにしていた宴に参加です。
「うめぇー!やっぱミケサおばさんの料理は最高だぜ!」
サルートが両手にタコスを持って嬉しそうに言ってます、エイミーも焼きうどんって細長い食べ物を食べて喜んでいますよ、私はタコ焼きって食べ物を食べながら歩いています。
丁度その目線の先にミケサさんたちが新しい料理を出しています、今日来た商人のサージュエルさんが商談を持ち掛けていますね。
「あの商人のお姉ちゃんもたくましいよね、あれって何度も断られてるんでしょ?」
「エイミーあれはまた違う話よ、今話しているのは、いくらでも水が湧く盃を売ってくれって話をしてるの」
ミケサさんたちが料理に使っているお水は、全てその盃から汲まれています、そのお水はとても綺麗で病気なども治しちゃうんだそうですよ、アユムお兄ちゃん以外にも凄い魔道具を作る人がいるんだって、私はミケサさんに話しを振ったんですけど、それを作ったのはアユムお兄ちゃんでした、しかも驚くことに、ここにいる人たちのほとんどはアユムお兄ちゃんを知っていました、凄く有名になってるそうです。
「ふぅ~ん、大変なんだね」
「そうよ・・・それにあの人達、アユムお兄ちゃんに会う為に参加したみたい、特にあの子はすごく積極的だよ」
サージュエルさんの隣でオロオロしている女の子はアンシーと言います、私たちよりも3歳から4歳年上って感じの人で、アユムお兄ちゃんの事を好きみたいです、お兄ちゃんの話になるとすごくキラキラした目をします、それは他の部隊にもいます、アユムお兄ちゃんが頑張っているのが分かって嬉しかったです。
「それはミケサおばちゃんの子供もだろ?・・・ってか、ここにいる奴らでアユム兄ちゃんたちに会うのを目的としてねぇのっているのか?」
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