異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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4章召喚された者たち

75話 王女の策略

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俺たちが出た後の部屋の中では



ローディアナ
「ふ~、どう思いますか、サラ」

サラ
「はい、おそらく探りを入れているだけかと思われます」

ローディアナ
「そうですか・・・それにしても領主に孤児院とは、また厄介ですね」

サラ
「はい、孤児院は何とかなるかと思われます、しかし領主の方はこの任務中は出来ませんので、かなり時間がかかりますかと」

ローディアナ
「そうね、他の者に任せるわけにもいかないものね・・・それでここの領主はなんて名なのかしら?」

サラ
「確かアリマリ子爵様だったかと思われます」

ローディアナ
「・・・それはどういった方かしら?」

サラ
「はい、あまりいい噂は聞きません、はっきり申しまして、姫様に関わってほしくはありませんね」

ローディアナ
「それほどですか・・・困りましたね」


あの方との約束を破ればあの方は敵にはならないかもしれない、しかし味方にも引き入れられない。


今後接触を避けてくるでしょうね。


・・・それはこちらとしても望んでいないし子爵とあの方、どちらを取るかと言われればあの方を取りたいわね。


しかし王都に帰ってからまたこちらに来るのであれば、その間に子爵が孤児院にちょっかいを掛ける恐れがありそうですね。


・・・王都に帰ってからでは遅いかもしれないわね、あの方のあの口ぶりはそう言っていたように聞こえたわ。


初対面で口で交わした約束を破るような人は信用できない、と言われた気がしましたわね。


ローディアナ
「サラ、今の護衛を割いて孤児院を監視できるかしら」

サラ
「それは難しいです姫様、ただでさえ数が少なかったのに襲撃で更に少なくなってしまいましたから・・・これ以上人数を減らすと姫様を守れません」

ローディアナ
「・・・そうですか、では仕方ありませんね明日商業ギルドに向かいます」


この方法は出来れば使いたくなかったですが仕方ありませんね。


サラ
「姫様それはいったいなぜですか?」

ローディアナ
「ここのギルドマスターとは学園で友人になったの、今も時々手紙を出しているわ、口も堅いし信用のできる友よ」

サラ
「左様ですか、では使いを出し明日会う約束をいたします」

ローディアナ
「よろしくね、あ、時間と日付を明確にして頂戴、あの子はそこらへん厳しくて伝えないと会ってくれても機嫌を悪くするから」

サラ
「畏まりました」


サラが部屋を出たのを見てため息がでました。


ローディアナ
「まさかこんな形でダンショウと会うなんてね、会えるのは嬉しいのだけど、貸しを作るのはいやね、何倍にして返さないといけないのかしらね」


私がそんなことを呟いているとドアがノックされた。


ローディアナ
「どうぞ」

騎士A
「失礼します、姫様団長それに副団長、ご報告がございます」

ローディアナ
「何かしら?」

騎士A
「はっ負傷していた兵士の治療が終わりました、いつでも出立ができますことをご報告いたします」

団長
「な、それは誠か⁉︎」

騎士A
「はっ今日の朝に錬金術の薬屋に向かったのですが下級の物しか売っていませんでした、何とかできないか店の者と話していると店にいた青年が上級ポーションを5本譲ってくれた、とのことです」

団長
「譲ってくれたとは・・・金は払わなかったのか」

騎士A
「はっ手持ちでは足りなかったのでお礼をしたいと言ったら、いらないと言って出ていってしまったらしく、その、一刻も早く薬を使わないと危ない状態だった為、戻ってきたそうです」


・・・何故か私と団長が顔を見合っています、おそらく同じことを考えているのでしょう。

同じようなことがつい先日起きたばかりですものねー。


ローディアナ
「わかりました、明日の朝商業ギルドに寄った後出発いたします」

騎士
「はっ」


兵士が部屋を出て行って、私は団長とまた向き合いました。


ローディアナ
「彼かしらね?」

団長
「でしょうな、そんなことをする者を私は今までみたことがございませんから、まず間違いないかと」

ローディアナ
「そうよね・・・わかったわ、あなたたちも下がって明日に備えてください」

団長・副団長
「はっ失礼します」


私は団長と副団長が出て行って独り言を呟きながらベットに向かいました。


ローディアナ
「まったく、損得を考えないで人に親切にするなんて、解らない人だわ、先が読みづらくて困ってしまうわね」


ぶつぶつと呟きながらその日、私はうまく行かない苛立ちよりも先が読めない楽しさにウキウキしながら眠りました。
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