異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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6章孤児院増設

106話 本当は5

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健吾
「はぁ~、一仕事終わった後の風呂は良いですねーサイガさん」

サイガ
「ああ、そうだなー」


俺たちは4回目の戦場から帰ってきて風呂に入って疲れをとっていた。




勇者と宣言したあとも戦場で活躍している、俺が望んだことだからそれはいい、しかしレベルが上がるにつれ戦場で戦っていてもつまらなくなってきていた。


サイガ
「もっと歯ごたえのある敵はいないのか、ここは」

健吾
「今戦ってる3国じゃダメじゃないですか?それこそその先の魔族とかでしょ」


確かに健吾のいう通りだ、早く3国を倒して次に行きたいものだな。

俺たちが風呂から上がり食事を摂っているとヘンリックが慌てて入ってきた。


サイガ
「どうしたヘンリック、そんなに慌てて」

ヘンリック
「大変ですサイガ様、こ、これを見てください」


ヘンリックから手紙を貰って中身を見ると、読めなかった。


サイガ
「俺は文字は読めんぞ」

ヘンリック
「そ、そうでした、では口頭でお伝えします」


ヘンリックが説明してくれた、なんでも3国が俺たちに降伏しろと言ってきているらしく、拒否すれば王都が消滅すると脅されたそうだ。


サイガ
「そんな事が可能なのか?」

ヘンリック
「まだ正確には分かりませんが不可能ではありません、しかしそれには莫大な魔力が必要ですし、今は資源が不足していますから手に入らないはずです」

サイガ
「そうなのか?それならただの脅しって事なのか?」

ヘンリック
「そう考えるのが妥当なのですが、サイガ様に一刻も早く報告をと思ったので参りました」


なるほど、忠実なことで何よりだな。


サイガ
「分かった、そっちの事はヘンリックに任せる、俺たちは明日出発し3日後にまた戦場だ」


俺たちが戦場に向かうようになって戦況は順調にこっち側に傾いている、あと1か月もすればどこかの国を落とせるだろう。







そう思っていた。







俺たちが次の戦場で戦い始めて2日後にそれは起こった。


兵士A
「勇者様!緊急の報告があります」

サイガ
「どうした、そんなに慌てて」


俺たちが戦場の拠点で食事を摂っていると兵士が慌てて入ってきた。


兵士A
「それが、お、王都が、王都が消滅しました」

サイガ・健吾・玲
「「「!!!」」」


なんだと!どういうことだ!!


サイガ
「それは本当か詳細を言え」

兵士A
「はっ3国による究極極大魔法『メテオ』により王都を含む周囲3キロが跡形もなく潰れました、残ったのは大きな穴があるだけです」


ヘンリックが言っていたのはこれの事だったのか、しかし資源がないとか言っていたはずだが、何故だ?。


兵士A
「王都におられたヘンリック王も他の貴族様たちもみんな消息は不明です」

サイガ
「そうか、わかった下がっていい」

兵士A
「はっ」


兵士が下がったのを確認して俺はため息をついた。


健吾
「これからどうするんだよサイガさん、国が無くなったら戦えないよ」

サイガ
「そんなことはないぞ健吾、俺がいるだろう、勇者の俺がいれば戦場では敵なしだ」

健吾
「でも補給とかが無くなるんだよ」


二人が心配して言ってきたが心配無用だ。


サイガ
「補給なら近くの村に行けばいい、勇者である俺が言えば手に入るだろう」


「でもそれにだって限りがあるわよ」

サイガ
「大丈夫さ、すべて俺に任せろ」


二人が不安になりながらも頷いてその日は休んだ。





次の日の戦闘開始時に敵国から音声が流れた。


音声の声
「聞こえるかレイグリッドの兵士たちよ、そなたらの国は無くなった、そちらにも情報はいっているだろう、もう戦う意味はない投降しろ、そなたらの国の避難民は既に保護した、命の保証はするしその後の暮らしも保証しよう、1時間後に返答を流してくれ、良い返事を期待する」


その音声を聞いて兵士の半分が逃走した。




健吾
「サイガさん、どうしますか?」

サイガ
「ああ、俺たちがいれば兵士が減っても戦えるからな、食料が消費されないだけありがたい」


「そんな!、まだ戦うの?」

サイガ
「無論だ、その為にここにいるんだろうが」


1時間が経ったので俺が返答の音声を流して戦闘を開始した。

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