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12章学園大会

320話 表彰式

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ケイイチ
「君はどれが欲しいのかな?」


選手の男の子
「は、はい、僕はHPポーションでお願いします」


何と記念品扱いの品を俺が配るとこから表彰式が始まった、まあかなりの数があるからかもね。



ケイイチ
「じゃあはい、これからも頑張ってね」


そう言ってポーションと他にも小さな袋を渡した、中にはチョコレートのあれが入っている、今後の宣伝だ。


選手の男の子
「あ、あの、この袋は?」

ケイイチ
「ああ、俺が作ったお菓子が入ってるんだよ、記念品だと思って食べてね」


そう言って男の子と握手をして、次の子だ、しばらくして全員に配り終わったが130人はいたね、そして予想はしていたがスタミナポーションは誰も選ばなかった。

後で個人戦に出た子たちに配るかな。



俺がそんなことを考えていると司会のイカシが進行を進めた。


司会者イカシ
「それでは次は司会者と解説者が選んだこれはすごい!っと思った子たちでーす」


そう言って子供たちの名前が呼ばれ、俺の前に並び始めた。


ケイイチ
「君はどんなことをして選ばれたの?」

選ばれた子
「は、はは、はい、私は魔法でみんなをサポートしたのを評価されました」

ケイイチ
「そうなんだね、これからもみんなを君の魔法で助けていってね」

選ばれた子
「あ、ああありがとうございます」


そう言って握手をして鉱石と今回も袋を渡した、中はお菓子詰め合わせに入っていた数個を入れてある。


ケイイチ
「次は、ヴェルたちか」

ヴェルティナ
「ケイイチ、あれはやり過ぎなのではありませんか?」

ケイイチ
「え!?」


俺はさっきまで壇上にいた子を見た、何故かフラフラしている、なんでだ?。


ケイイチ
「ただ握手して、お菓子と鉱石を渡しただけだよ」

ヴェルティナ
「そんなはずは無いですわ、何か話しませんでしたか?」

ケイイチ
「え!そりゃーここに呼ばれたからどんなことをしたのかとか、これからも頑張ってねって言ったけど」

ヴェルティナ
「・・・それですわね」


さっきポーションを渡した時も挨拶的なことはしたんだけど、何が違うのだろうか。


ケイイチ
「まあいいや、はいヴェルのだよ、これからも頑張ってね」

ヴェルティナ
「何だか雑ではなくて!」

ケイイチ
「そんなわけないよ、それじゃ次ケイトね」


ヴェルたちと握手をして次々景品を渡していき、3位の景品の番だ。


司会者イカシ
「それでは次は3位のチーム、ファーランド学園代表でーす」

ケイイチ
「じゃあどの部位が欲しいのかな?」

3位男子
「はい、僕はぶ、武器でお願いします」

ケイイチ
「武器ね分かったよ、君は確か大剣を使ってたよね」

3位男子
「はい!」

ケイイチ
「じゃあはい、これからも頑張ってね」


俺が剣を出して渡すと驚いていた、なんでだろう?


3位男子
「(刀身だけじゃない)あ、ありがとうございまふ」


小声で男の子が何か言っていたけど聞こえなかった、その後の子たちも武器を要望してきた、やはり武器は希少なんだね。


司会者イカシ
「それでは次に惜しくも決勝で敗れたブルンベルファ学園のチームでーす」

2位のチーム男の子
「そなたから直接贈呈とは思わなかった、嬉しく思う」


恐らく5年生で成人まじかであろう子から言われた、俺それほどすごい事はしてないんだけど、やっぱり奮発し過ぎたんだね。


ケイイチ
「そう言ってくれると俺も嬉しいよ、それでどこの部位にする?」

2位のチーム男の子
「そうだな、私は剣と鎧でお願いする」


俺は片手剣と鎧を出して渡した。


2位のチーム男の子
「すごいな、刀身以外もミスリルの武器なんて始めて見た」

ケイイチ
「他の子も驚いてたよ、でも防具はあるでしょ?」

2位のチーム男の子
「ああ、それはそうなのだが、武器はそうそう無いのだ」


そうなんだよね、さっきの子達に聞いたらそう言われた、だからみんな武器にしたって。


ケイイチ
「これからも頑張って」

2位のチーム男の子
「ああ、ありがとう、次も出たかったが卒業なのだ、この装備を使って騎士として励むとしよう」


握手をして次の子と交代した、武器以外の要望はみんな違っていた。


司会者イカシ
「それでは優勝したクロイツ学園のチームでーす」


紹介されてみんなが上がってきたのだが一人違う人が入っていた。


ケイイチ
「ど、どうしてローナがいるのかな?」

ローディアナ
「黒色水晶を貰う為です、ほんとは学園側の代表が来る予定でしたが、私がいたので指名されたの」


まあ確かに、黒色水晶は国側に渡すことにしたから分かるけど、校長が来ると思っていた。


ケイイチ
「まあいいや、それじゃクリスタルは何にする?やっぱりみんな武器かな?」

ヴェルティナ
「それがですねケイイチ」


ん?みんなが顔を見合っている、何だろうか。


ローディアナ
「ケイイチ、クリスタルの装備を個人で持っていても使える者がいませんよ」


そうなの?今のヴェルなら使いこなせると思うけど、まあ魔力を通すならクリスタルよりオリハルコンの方が良いかな?


ケイイチ
「国宝になるくらいだもんね、頻繁には使いたくないか・・・それで?」

ヴェルティナ
「わたくしたちは学園に飾ろうかと思っているのですわ」


おお!?確かに全身クリスタル装備が飾ってあったら人気だろうね。

まあ警備が大変そうだけど、ははは。


ケイイチ
「俺はいいけどヴェルたちはそれでいいのかい?」

ネスティ
「ああ、どうせ使わないからな、それに」

ディル
「そうですよ、この後のケイイチさんにお願いを聞いてもらうのもあるから僕たちはそれでいいです」


みんな同じ意見の様で頷いていた。


ケイイチ
「まあ、君たちがいいならいいよ、5か所の防具はいいとして後の二つは武器でいいのかな?何にする?」


俺が言ったらもう決まってるようでヴェルティナが言ってきた。


ヴェルティナ
「当然大剣と片手剣ですわ」


見栄え的に剣を要望するのは解っていた、まあ大斧でも良い気がするけどね。


ケイイチ
「じゃあこれね、これからも頑張ってなみんな」


俺はそう言ってヴェルたちを激励し最後にローナに水晶を渡して、壇上の席に着こうとしたらイカシに止められた。
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