323 / 380
12章学園大会
323話 ベルートルたち
しおりを挟む
どうもベルートルといいます、僕はある国の王子なんです。
ベルートル
「ねぇミーテアルほんとにここにいるの?」
僕たちは護衛と一緒にある人に会いに来ました、ある目的のためにです。
それは来年入学する学園の選別です、ほんとは何処でもよかったのです、だってどこも変わりませんよ。
ちょっと戦闘を強化してるとか勉学を押してるとか、王族や優秀な貴族の子供が多くいるとかくらいです。
ほんとどこでもいいですよ・・・ここに来る前はそう思っていました、あの開会式を聞くまではです。
お父様が大会にクリスタルの鎧を貸したのでその関係で招待され、僕たちが壇上に座っていると彼が突然上がってきました。
その時は無礼な人だなぁっと思いましたが話を聞くと子供の事を思っている優しい人なんだと思いました。
演説を聞き彼の事を調べました、なんとあの景品の見返りは何も要らないと言っているそうです、まあ彼から言ってきたことですけど無償で景品を提供するなんてありえません、そんな彼がどんな人なのか知りたくなり惹かれました、指導してもらうならケイイチ様がいいです、ですから会いにきました。
ミーテアル
「もちろんよ、ちゃんと調べましたわ、ねえラミナ」
ラミナ
「はっ間違いありません」
護衛のラミナが言っています、まああんなすごい景品を無償で出す人ですから、これも何かすごい物なのでしょうけど。
ベルートル
「陸にある船ってなんだか変な感じだね」
ミーテアル
「まあそうですわね、さあ行きますよ」
僕たちが中に入るとモグラの獣種が2人走って来ました。
モグラの獣種は手先が器用で有名ですからきっと船の整備などをさせているのでしょう。
モグラの獣種A
「なにかようグルか?」
モグラの獣種B
「勝手に入ると困るモグよ、外で待っててほしかったモグ」
アザト
「きさまらこの方たちは」
ベルートル
「アザトダメだよ」
僕は護衛のアザトをすぐに止めました、勝手に入ったのはこっちですしケイイチ様に悪い印象を持ってほしくありません。
ベルートル
「すみません勝手に入ってしまって、ケイイチ様はいらっしゃいますか?」
僕たちはモグラの獣種二人に自己紹介をし説明をしました。
モグラの二人は分かってくれたようで頷いています。
モグラの獣種A
「そうグルか、主なら姫様たちと訓練場グルね、案内するグル」
ベルートル
「ありがとうモグラくん、(訓練ですか)」
ミーテアル
「楽しみねベルートル!いったいどんな訓練をしてるのかしらね」
僕たちは小声で話して後に付いていき訓練場に着きました、驚きです。
アザト
「なぜこれほど広いのだ」
このキュワルムの4分の1くらいはあるかと思う広さだったのです。
ベルートル
「ほんとだね、どうなってるのかな?」
ミーテアル
「これは・・・もしかして魔族が後ろにいるかもしれませんね」
ミーテアルは色々知っているのです、僕と同じ9歳なのにです。
ベルートル
「そうなの?」
ミーテアル
「ええ、この技術は魔族が少し前に開発した物ですよ」
僕たちはそれを聞いて少し緊張しました、魔族が後ろにいるとなるとケイイチ様に近づくのは危険かもしれません、でも僕は。
ベルートル
「ケイイチ様に指導をしてほしいよ僕は」
ミーテアル
「それはわたくしもです、後ろにどんな方がいてもケイイチ様はケイイチ様です、あの演説でも分かります」
そうです、自分たちの学園の子供たちの事を思っていて、更に他の学園の子たちの事まで考えあれほどの支援をしたのです、それも無利益でです。
そんな人が魔族と一緒に攻めてくるなんて考えにくいです。
ケイイチ
「どうもお二人さん、ここにどんな用ですか?」
訓練をしている人たちを見ているとケイイチ様が近づいてきてくれました、ですが。
アザト
「き、きさま!なんだその口の利き方は」
アザトが剣を抜いてしまった!?さっきの話を聞いて警戒を強くして反射的にかもしれません、他の護衛はその後すぐ剣を抜いていました、これはまずいです。
ベルートル
「こら!よさないかアザトこっちが勝手にきたんだぞ」
ミーテアル
「そうですよ、みんなもいいですね」
アザトたちがすぐに剣を収めました、ですが顔がまだ警戒しています。
これはますますまずいですね何とかしないと。
ケイイチ
「はぁ~それで話を戻しますけど」
ベルートル
「はい、すみませんでした、それで話なのですが」
僕はすぐにケイイチ様の手を取って称賛しました、これしか思いつきませんでした。
ベルートル王子
「あなたは素晴らしい、ぜひ私たちの先生になってください」
ケイイチ
「え!?」
ミーテアル王女
「お願いしますケイイチ様」
僕の考えにミーテアルも乗ってくれました、お願いが通らないのは解り切っています、ですがあの空気を変えるにはこれしかないです。
ケイイチ
「それは無理だよ、俺には帰るところがあるんだ」
ベルートル王子
「どうしてもダメでしょうか?報酬は保証しますが」
そうですよね、分ってます報酬も言いましたがそんなことで意見を変えない人なのも知っています。
ケイイチ
「報酬の問題じゃないよ、俺はクロイツ王国から離れたくない」
ミーテアル
「くぅぅーさすがですね!」
ベルートル
「ほんとですね、でもやはりだめですか」
やりました、ケイイチ様の警戒した顔が緩んでいます、その後お話をして仲良くなり、食事や訓練に参加させてもらいました。
想像していた通りの優しい人でした、僕たちの護衛にも気を配っていましたね、後に聞いたのですがスタミナポーションをくれようとしたそうです。
ミーテアル
「決まりですねベルートル」
ベルートル
「そうだね、僕はすごく楽しみだよ」
ミーテアル
「そうねわたくしも楽しみ、クロイツ学園かぁラミナ情報を集めておいてね」
ラミナ
「はっ招致しております」
専属の先生にはなって貰えませんでしたが、学園に行けば指導をしてもらえるはずです。
ベルートル
「ねぇミーテアルほんとにここにいるの?」
僕たちは護衛と一緒にある人に会いに来ました、ある目的のためにです。
それは来年入学する学園の選別です、ほんとは何処でもよかったのです、だってどこも変わりませんよ。
ちょっと戦闘を強化してるとか勉学を押してるとか、王族や優秀な貴族の子供が多くいるとかくらいです。
ほんとどこでもいいですよ・・・ここに来る前はそう思っていました、あの開会式を聞くまではです。
お父様が大会にクリスタルの鎧を貸したのでその関係で招待され、僕たちが壇上に座っていると彼が突然上がってきました。
その時は無礼な人だなぁっと思いましたが話を聞くと子供の事を思っている優しい人なんだと思いました。
演説を聞き彼の事を調べました、なんとあの景品の見返りは何も要らないと言っているそうです、まあ彼から言ってきたことですけど無償で景品を提供するなんてありえません、そんな彼がどんな人なのか知りたくなり惹かれました、指導してもらうならケイイチ様がいいです、ですから会いにきました。
ミーテアル
「もちろんよ、ちゃんと調べましたわ、ねえラミナ」
ラミナ
「はっ間違いありません」
護衛のラミナが言っています、まああんなすごい景品を無償で出す人ですから、これも何かすごい物なのでしょうけど。
ベルートル
「陸にある船ってなんだか変な感じだね」
ミーテアル
「まあそうですわね、さあ行きますよ」
僕たちが中に入るとモグラの獣種が2人走って来ました。
モグラの獣種は手先が器用で有名ですからきっと船の整備などをさせているのでしょう。
モグラの獣種A
「なにかようグルか?」
モグラの獣種B
「勝手に入ると困るモグよ、外で待っててほしかったモグ」
アザト
「きさまらこの方たちは」
ベルートル
「アザトダメだよ」
僕は護衛のアザトをすぐに止めました、勝手に入ったのはこっちですしケイイチ様に悪い印象を持ってほしくありません。
ベルートル
「すみません勝手に入ってしまって、ケイイチ様はいらっしゃいますか?」
僕たちはモグラの獣種二人に自己紹介をし説明をしました。
モグラの二人は分かってくれたようで頷いています。
モグラの獣種A
「そうグルか、主なら姫様たちと訓練場グルね、案内するグル」
ベルートル
「ありがとうモグラくん、(訓練ですか)」
ミーテアル
「楽しみねベルートル!いったいどんな訓練をしてるのかしらね」
僕たちは小声で話して後に付いていき訓練場に着きました、驚きです。
アザト
「なぜこれほど広いのだ」
このキュワルムの4分の1くらいはあるかと思う広さだったのです。
ベルートル
「ほんとだね、どうなってるのかな?」
ミーテアル
「これは・・・もしかして魔族が後ろにいるかもしれませんね」
ミーテアルは色々知っているのです、僕と同じ9歳なのにです。
ベルートル
「そうなの?」
ミーテアル
「ええ、この技術は魔族が少し前に開発した物ですよ」
僕たちはそれを聞いて少し緊張しました、魔族が後ろにいるとなるとケイイチ様に近づくのは危険かもしれません、でも僕は。
ベルートル
「ケイイチ様に指導をしてほしいよ僕は」
ミーテアル
「それはわたくしもです、後ろにどんな方がいてもケイイチ様はケイイチ様です、あの演説でも分かります」
そうです、自分たちの学園の子供たちの事を思っていて、更に他の学園の子たちの事まで考えあれほどの支援をしたのです、それも無利益でです。
そんな人が魔族と一緒に攻めてくるなんて考えにくいです。
ケイイチ
「どうもお二人さん、ここにどんな用ですか?」
訓練をしている人たちを見ているとケイイチ様が近づいてきてくれました、ですが。
アザト
「き、きさま!なんだその口の利き方は」
アザトが剣を抜いてしまった!?さっきの話を聞いて警戒を強くして反射的にかもしれません、他の護衛はその後すぐ剣を抜いていました、これはまずいです。
ベルートル
「こら!よさないかアザトこっちが勝手にきたんだぞ」
ミーテアル
「そうですよ、みんなもいいですね」
アザトたちがすぐに剣を収めました、ですが顔がまだ警戒しています。
これはますますまずいですね何とかしないと。
ケイイチ
「はぁ~それで話を戻しますけど」
ベルートル
「はい、すみませんでした、それで話なのですが」
僕はすぐにケイイチ様の手を取って称賛しました、これしか思いつきませんでした。
ベルートル王子
「あなたは素晴らしい、ぜひ私たちの先生になってください」
ケイイチ
「え!?」
ミーテアル王女
「お願いしますケイイチ様」
僕の考えにミーテアルも乗ってくれました、お願いが通らないのは解り切っています、ですがあの空気を変えるにはこれしかないです。
ケイイチ
「それは無理だよ、俺には帰るところがあるんだ」
ベルートル王子
「どうしてもダメでしょうか?報酬は保証しますが」
そうですよね、分ってます報酬も言いましたがそんなことで意見を変えない人なのも知っています。
ケイイチ
「報酬の問題じゃないよ、俺はクロイツ王国から離れたくない」
ミーテアル
「くぅぅーさすがですね!」
ベルートル
「ほんとですね、でもやはりだめですか」
やりました、ケイイチ様の警戒した顔が緩んでいます、その後お話をして仲良くなり、食事や訓練に参加させてもらいました。
想像していた通りの優しい人でした、僕たちの護衛にも気を配っていましたね、後に聞いたのですがスタミナポーションをくれようとしたそうです。
ミーテアル
「決まりですねベルートル」
ベルートル
「そうだね、僕はすごく楽しみだよ」
ミーテアル
「そうねわたくしも楽しみ、クロイツ学園かぁラミナ情報を集めておいてね」
ラミナ
「はっ招致しております」
専属の先生にはなって貰えませんでしたが、学園に行けば指導をしてもらえるはずです。
18
あなたにおすすめの小説
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる