異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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5章戦

74話 3か国会議前準備3

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「この子たちがラクロナイトと同じ位強い冒険者よ、ほんとはもっといるんだけど、私は事情があって外には行けないの、もしこれでも信じてくれないのなら、アレンたちに案内してもらってね」


冒険者の子たちの隣でマコッチが説明してくれましたわ、でもどう見ても少年ですわ。

ラクロもそうでしたけど、それで同じ強さってあるのでしょうか?


「カミーネ、手合わせをして見てくれるかしら?」


「はっ畏まりました姫様」


カミーネが前に出て行きましたわ、さてほんとに強いのでしょうか、カミーネのレベルは30ですわ。

普通の冒険者なら軽く倒せるはずですわ。


「どうぞお姉さん」


「う、うむ!?そなたその声、女だったのか」


カミーネが魔族の子から木の剣を受け取り驚いていますわ、確かに容姿は少年に見えましたわ、でも声が少女の声でしたわ。


「変わったことを聞きますねお姉さん、ええそうですよ、でも強さを確認するのに性別は関係ないわ」


「あ、ああそうだな・・・ゆくぞ!はっはぁー」


カミーネにそう言いながら魔族の子が距離を取り、カミーネが仕掛けましたわ。


「ほっと、はっと」


カミーネの剣を軽く避けていますわ、ガランネさんと手合わせしていたラクロ位すごいですわね。


「そ、そんな!?くっまだまだぁー」


「遅いですよお姉さん、たぁー!」


カミーネの剣が宙を舞いました、魔族の子が剣を弾いたのでしょうね。

わたくし見えませんでしたわよ、あのカミーネが手も足も出ないで勝負がきまるなんて、強いですわね。


「申し訳ありません姫様」


「いいのよカミーネ、実力を確かめるためにしたのですから」


カミーネがかなり落ち込んでいますわ、後で慰めてあげないと大変ですわね。


それにしてもこの強さの者が100人いるのですか・・・信じられませんわね。


「分って貰えたかな?ベルティーナ」


「ええ強さは分かりましたわ、ですがここがヴェルンである事にはなりませんわね、アレン外を案内してくれるかしら?」


「畏まりました姫様」


「じゃあ私はここでお茶して待ってるね、帰ってきたら一緒にしましょ」


マコッチが手を振っているのを見てわたくしたちは外に出ましたわ、そこは見たことがない街が広がっていました、間違いなくここは王都ではありませんわね。


「そ、そんな!?さっきまで王都に居たのに」


「ファンミル殿落ち着くでござる、主君が転移魔法を使ったでござるよ、あそこに見える建物が冒険者ギルドでござる、さあ行くでござるよ」


みんなでギルドに行きその冒険者を見ましたわ、人数は47人で他の者はクエスト中だそうですわ。

そして間違いなくここは、王都ではなくヴェルンという街でしたわ、転移を出来るなんてほんとに女神様なのかしら?


「姫様どういたしますか?」


「ファンミル、もう信じるしかありませんわ、それにこれは好機よ」


ファンミルにそう言って私は国の安全を確信しましたわ、あれほどの数のアダマンタイト級の冒険者がいる国などありませんわよ。

マコッチが女神であろうがそうでなかろうが、機嫌を損ねないようにしなくてはいけませんわね。


わたくしたちは急ぎマコッチ様の居る部屋に戻り、わたくしは跪きました。


「女神様、今までのご無礼をお許しください」


「「申し訳ありませんでした」」


「ちょ、ちょっと!?女神様はよしてよ・・・もう!許すからもうやめて」


「ありがとうございます女神様」


跪いたまま顔を上げるとマコッチ様が怒っていました。

わたくしはいきなり機嫌を損ねてしまったと恐怖しましたが、マコッチ様の顔を見てなんでかホッとしましたわ、とてもかわいらしく怒る方なんですのよ。


「マコッチでいいの、いいわね!様は要らないからねベルティーナ、さぁ立って!」


「わかりましたわマコッチ」


女神様とこんな仲になって良いのでしょうか?と思いましたわ、でもマコッチ様の要望ですから従いますわ。

ちょっと意地悪して、またあのお顔を見たいという欲求はありますが、危ない橋は渡れませんわね。


「よし!それで信じてくれたところで、今後の話よ」


マコッチ様の持っている力を説明していただきました。

100人の強者以外に数千万の兵士が出せるそうですわ、さすがと言いますかとんでもない方ですわね。


「ね!だからもし魔王が攻めてきても平気なの、トルトトル帝国が倒してくれれば、それはそれでいいけど、その時は恩を売っておかないと次の標的になるわ、解るわね」


確かに、わたくしたちの協力があったから魔王軍を撃退したとなれば、そうそう攻めてはこれませんわ。


「さすが女神さまですわね」


「もう!だからマコッチって呼んでってば・・・まぁすぐには無理ね、じゃあ王都に戻るわよ」


マコッチがそう言ったらまた辺りが歪みましたわ、気付くとさっきの白くて綺麗な部屋にいました。


「はい、驚かせてごめんね」


「いえとんでもありませんわ、疑ったのはこちらです、それで報酬の話なのですわ」


テーブルのある方に歩きながら聞いて見ましたわ、聞いた通りの戦力がもし出せた場合、その報酬なんてわたくしは想像できません、マコッチに基準を作ってもらはなくては。


「報酬かぁ~・・・じゃあ私との話し合いは時間を掛けない事ってのはどうかしら?」


「ど、どういうことですの?」


意味が分かりませんわ、そんな物報酬にはなりませんわよ。


「分かるでしょベルティーナ、今後は時間が掛かると手遅れになる場合があるわ、そこを無くしたいの」


なるほど、確かにそれは必要かもですわね、でも。


「それでは報酬にはなりませんわ、わたくしがそうすればいいだけですわよ」


「うんそうよ、だからそう言った仲になりましょって事よ、これからよろしくね」


すごい笑顔で言われてしまいましたわ、女神さまと親密な仲ですのね。


「分かりましたわめがみ、いえマコッチ」


「うん、これで対策はいいわ、じゃあ会議頑張ってね」


わたくしが女神さまと言おうとしたらマコッチが怒っていましたわ、またあのお顔が見れてなんだか顔が緩みますわね。

ワザとではないのですわよ、咄嗟だと女神様と呼んでしまうのですわ、しばらくしたら慣れますわ。


「ああそれと、ラクロナイトの護衛は了承するけど、騎士にってのはラクロナイトがいやだったら止めてあげてね、本人がいいならいいけどさ」


最後にそう言われてしまいましたわ、ラクロが会議の護衛についてくれれば、とても安心ですわね。

わたくしの騎士にするのはあきらめますわ、女神さまが相手ではわたくしは勝てませんもの。


「護衛だけでも助かりますわ、ありがとうございますマコッチ」


そしてわたくしは今回、大会議の開催国である東の大国、ジェミルゴス王国に向けて出発しようとしたのですが、マコッチに止められ、まだあの部屋にいますわ。


「そう・・・じゃあその王都には20日掛かるのね」


目的地にどれくらいで着くのかをマコッチに聞かれたのでお答えしましたが、何故か考え込んでいますわ。


「じゃあ私の転移であなたたちは行って、私がダミーの馬車を出すわ、絶対何かしてくるからね」


「わ、分かりましたわ、ですがそうすると日数をごまかさないといけません、それまで何処にいればよろしいですか?」


さすがに20日となると、城では感づかれますわ。

言いたくはないですがトルトトルやジェミルゴスと仲の良い者はいますからね。


「それはアレンの屋敷ね、ガランネとラクロナイトもいるし、私も周りを監視してるから絶対安全よ」


そう言われ、わたくしたちは20日間アレンの屋敷で楽しい休日を過ごし、会議の為にジェミルゴス王国の王都に転移しましたわ。
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