異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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6章不穏

閑話 可愛くてドキドキ

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「はぁ~可愛かったわ~」


私はダークエルフのイビルディアと言います、数日前校長に呼ばれ校長室に入ると、教頭にあることを告げられました。


「あなたに新任教師の指導を任せます」


「分かりました教頭、しかし急ですね、それにどういった方なのですか校長」


私は校長のエリンドス様に聞いてみました。


「そうさなぁ~聞いたんじゃが、どうだったかのぅ」


校長はかなりのお歳で今年80歳と聞きました、人族でその歳だといつ召されてもおかしくないです。


「校長しっかりしてください、女性の方ですよ」


「おお!そうじゃったすまんのぅファルトル」


教頭にお礼を言っています、そうですか女性の方なのですね、それなら私が選ばれたのは分かりますね。

私は女性教師の中で一番長くこの学園にいます、指導をするなら私が適任でしょう・・・ただ私はあまり人に好かれたことがありませんけどね。

怖いとかよく言われます、ほんとは違うのに。


「はぁ~新人教師の教育かぁ~、また怖がられるんだろうなぁ~・・・いやだなぁ~」


そうなんです、私は相手と話す時顔をこわばらせてしまいます、相手を威嚇していると思われているようなんです。


「普通に話せれば違うんだけど、どうしてもこうしてないと話せないのよねぇ」


憂鬱になりながら月日が経ち、新人教師が来る日になり、正門に行くとすごくかわいいぬいぐるみが立っていました。


「え!?あれがそうなの?ほんとに?」


私は初め目を疑いました、だって人でもなく他の種族でもないんです、生きている者の魔力が流れていません、あれは何処か別の所で操作をしています。

魔道具と言ってもおかしくないですが、どう見てもクマのぬいぐるみですね、それもすごくかわいいんです、もうすぐにでも飛びつきたいくらいですよ。

それに周りの生徒たちが立ち止まってひそひそと話しています、まあ気持ちはわかりますよあなた達、でもね態度的には言わないといけませんね。


「あなた達早く授業に行きなさい」


「は、はいイビルディア先生」


私の怖い顔を見て、すぐにその場から逃げて行きました、うぅ少し凹みますね・・・まぁいいです、いつもの事ですからね。


「あなたが話にあった新任教師ですか?」


「そうです、ケティーって言います、よろしくお願いします」


ケティーですか、しぐさも可愛いですね・・・ああもう!抱きしめたいです。


「フン!礼儀はちゃんとしてるのね、いいわ付いてきなさい」


私は衝動を抑えるのに必死でそう言ってしまいました。


「先に歩いちゃったけど、あの子平気かしら?」


後ろをチラッと見たらあの場から動いていません、やっぱりあの返事は無いわよね、ごめんねあなたの可愛さに我を忘れてしまったの、それに急がないと式に間に合わないわ。


「どうしました、早くしなさい、もうすぐ式が始まりますよ」


あの子が私の声を聞いて走って付いてきました、ああ!どうして私はこうなのでしょうね。


それからケティーちゃんを案内して、式を終わらせ担当のクラスの場所を教えました。

それから数日、あの子はちゃんと生徒を指導しているようでした、優秀なのねケティーちゃん。


「あのイビルディア先生、ちょっと相談があるのですけどいいですか?」


そんなある日、授業を順調にこなしてきたケティーちゃんが、私を頼って部屋に来ました。


「何ですか?」


「はい、戦闘訓練の際、武器を変える許可と初級魔法の種類を調べたいんです」


なるほど、生徒にそう言った方向で指導するんですね、ほんとに可愛くて優秀なのねケティーちゃん。


「・・・」


「・・・あのイビルディア先生?」


私は無意識にケティーちゃんの頭を撫でてしまっていました。

だって仕方ないじゃない!ケティーちゃんを見る度我慢してたのよ。

ケティーちゃんはキョトンとしてます、私は直ぐに手を引っ込めて謝罪をしました。


「ご、ごめんなさい」


「いえそれは別にいいですよ、イビルディア先生の手は優しかったですから、乱暴に触られなければいくらでもどうぞ」


「ほ、ほんと!」


そう言われて私は、しばらくケティーちゃんの頭を撫でました、こんなに幸せなのは生まれて300年で初めてです。


「ありがとケティーちゃん」


「いえ、私は撫でてもらっただけですから、またいつでもいいですよ」


潤んだ目でケティーちゃんが言ってきました、ああ!かわいいなぁ。


「そ、そうねまた頼むわ」


「はい、それでさっきの話なんですが」


「ええ、それは私から教頭に報告しておきます、魔法の資料も学園の図書室にあるので、係りの人に言えば教えてくれるわ」


それからどういった武器を使うのかとか、魔法は中級も使いたいとか色々言っていましたが、私はほとんど頭に入りませんでした、だってまたあの子を撫でられるのよ、もう死んでもいいわ。

それからしばらくしてケティーちゃんの授業が評判を呼び始めました。
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