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パーティと部長
しおりを挟む今日も今日とて、僕たちはダンジョンに潜る――。
でもその前に、地下第0階層でパーティ編成と装備、所持品の最終チェックを行うのが決まりだった。
パーティ編成の上限は6人。前衛3、後衛3の計6人だ。
前衛には戦士職のエマ部長とクレア、それから盗賊の僕。
後衛は魔術師のこよみ先輩、治癒士のアイリ、最後は迷宮部顧問でもある弓使いの春ちゃん先生。
いつもの6人。いつものパーティ。
うん、安心する。
「おーい創介。ニヤけちゃってどうしたのよ」
「別になんでもないですよ。それより部長、装備と所持品チェック終わりましたか?」
「あったりまえでしょ。とっくに終わらせたわ。というか、あんたたちが遅すぎるのよ。私は早く潜りたくてウズウズしてるっていうのに!」
「部長は相変わらずダンジョン探索が好きですねぇ」
「それも当たり前! それともなに? あんたは好きじゃないの?」
「もちろん好きですけど」
「でしょー?」
部長がニヤける。
僕もさっきこんな顔をしていたのだろうか。
「ところで、創介」
「なんです?」
「最近アナライズしてる?」
「え?」
「だからアナライズよ」
アナライズ。
使用すれば対象の基本ステータスを見ることができる、僕の持つスキルの一つだ。
「アナライズならいつもしてるじゃないですか。ダンジョンでは情報分析は基本でしょう?」
「いや、探索のときの話じゃなくてね。“私たち”をアナライズしてるかってこと」
「……あー、そういう意味ですか。それならしてないですね。最後にしたのいつだったかなぁ」
「だよね? まぁ大きな変化はないだろうけど。そっちもチェックしとくのはどうかと思ってさ」
「なるほど」
たぶん部長は自分の準備が早くに終わってしまったため、暇を持て余しているんだろう。
それで僕のところに来て、こんな提案をしてきたんだろうな。
「いいですよ、やりましょうか。僕もちょうど準備終わりましたし」
「やった、さすが副部長! これで暇が潰せるわね!」
あ、暇って普通に言っちゃうんだ。
それから僕はパーティメンバーを一人ずつアナライズしていった。
……のだけれど。
名前 :江崎エマ
種族 :人間
レベル :21
職業 :戦士
アビリティ:体力強化・極大
職業スキル:フロントガード
カウンター
シールドバッシュ
挑発
装備 :シルバーブレード
カイトシールド
プレートアーマー
覚醒の指輪
名前 :歴舎こよみ
種族 :人間
レベル :25
職業 :魔術師
アビリティ:消費魔力・減
職業スキル:デュアルスペル
マジックインターセプト
オートマッピング
解読
スペル :ファイアボール
サンダーボルト
ストーンショット
ストームテイル
浮遊
装備 :ホーリーロッド
魔法の羽根帽子
銀糸ローブ
静寂のイヤリング
名前 :来栖アイリ
種族 :人間
レベル :19
職業 :治癒士
アビリティ:治癒ブースト・大
職業スキル:ターンアンデッド
解呪
魔力回復
魔力譲渡
スペル :ヒール
パーティヒール
キュアポイズン
キュアパラライズ
ホーリーアロー
装備 :祈りの杖
ロンドシールド
聖者の衣
輝きの首飾り
名前 :クレア・クル・クリーティア
種族 :エルフ
レベル :19
職業 :戦士
アビリティ:武器エンチャント[火]
職業スキル:バーサク
カウンター
デュアルスマッシュ
挑発
装備 :古式戦斧
戦士の兜
戦士の鎧
水竜の護符
名前 :夢川春
種族 :人間
レベル :33
職業 :弓使い
アビリティ:幸運強化・中
職業スキル:三連射
影縫い
アローレイン
狙撃
装備 :精霊郷の弓
狩人の胸当て
守護の腕輪
精霊族の儀式用ペンダント
名前 :東山創介
種族 :人間
レベル :22
職業 :盗賊
アビリティ:見切り
職業スキル:解錠
看破
罠解除
アナライズ
装備 :ロンドダガー改
竜骨の短刀
盗賊の皮鎧
刹那の指輪
うん。ついさっき部長が言ってた通り、大きな変化は特にない。
レベルはそれぞれ微増していたものの、大幅なアップというわけではないので、スキル構成などは以前のままだ。
「……ま、まぁ、わかってたけどね!」
あっという間に終了したアナライズに部長は少しだけ唇を尖らせるのだった。
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