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11話 顔合わせの時間
しおりを挟むここは城から1番近い街。皇帝の血族が住んでいる街。どの家もとても大きく、とても綺麗だ。
しかし、外に植えられている木や敷地内にある花などは枯れてせっかくのガーデンスペースなのにもったいない。
そんな事を考えながらクインは馬車に乗っていた。
それから街の家の中でももっとも城に近い家の前で馬車が止まった。どうやら着いたらしい。
クイン「ここは…?」
ガチャ
執事「お待ちしておりました。イオフィエル・A・クインディチェジモ様。皇太子様が中でお待ちです。」
クイン「分かりました。」
執事は門扉を開けて中へ案内をしてくれた。白い門柱に黒い門扉、白いアプローチはまっすぐに玄関まで続いている。
玄関まで着いたら執事が扉を開けてくれる。中に入ると沢山のメイドたちが目の前の階段まで綺麗に並んで、
メイド達「いらっしゃいませ」
と一斉に言う。
そしてまた執事が案内をしてくれる。階段を登っていき、まっすぐ進んだり右に曲がったり左に曲がったりしてやっと止まった。
クイン(長かった…)
コンコン
執事「皇太子様、イオフィエル・A・クインディチェジモ様をお連れしました。」
皇太子「入ってくれ。」
ガチャ
執事「どうぞ」
クインは言われた通り部屋に入った。
クイン「失礼します。」
皇太子「ああ。」
そこには黒色に近い青色の髪に碧色の瞳の男が立っていた。
クイン(この人、どこかで見たような…。)
クイン「お初にお目にかかります。イオフィエル・A・クインディチェジモです。」
皇太子「話は聞いているよ。この国のためにありがとう。」
クイン「いいえ、こちらこそこの国に置いて下さったこと感謝しています。」
皇太子「私はアクアティーネ。アクアと読んでくれ。君の愛称を聞いてもいいかな?」
クイン「クインです。」
アクア「さあ、堅苦しい挨拶はいい。食事をしよう。コントレイル、食事の用意を。」
執事(コントレイル)「かしこまりました。」
アクア「今日は天気がいい。こっちのバルコニーで食事を取ろうと思うがかまわないかい?」
クイン「はい。大丈夫です。」
アクア「そうか。ありがとう。」
部屋から出て直ぐにとても綺麗なバルコニーに白い机と白い椅子が2つおいてある。そこにアクアはクインを案内した。
クイン「綺麗ですね~。」
アクア「ああ、メイド達が毎日綺麗に掃除をしてくれるからね。」
とアクアは満面の笑みで言う
クイン「まあ、そうなんですか?優秀なメイドが多いのですね。」
とクインは答える。
アクアはクインにここに座るようにと椅子を引く。クインは椅子の前に行き、アクアが椅子を前に出してクインは座る。
クイン(メイドを褒めたことと言い、このエスコートといい、素敵な人ね。)
前の席にアクアが座ってクインと目が合う。
クインはあわてて、
クイン「あ、えっと、、本当に天気がいいですね。」
と言う。
アクア「そうでしょう!あ、料理が運ばれてきましたよ。うちの料理長の料理は本当に美味しいんですよ!」
クイン「うちの…?ここはアクア様の家なのですか?」
アクア「正確には私とあなたの家ですよ。」
クイン「え!?」
アクア「だって、そうでしょ?あなたは私の婚約者なのですから。」
クイン「あ、そ、そうですね」
そして2人は食事を食べながら何気ない会話をしていった。そして最後のデザートが運ばれてくる辺りで
アクア「それにしても不思議だ。私はあなたに今日はじめてお会いしたのに前から知っているような、、そんな気がします。」
クイン「え、あの、実は私もあなたには以前お会いしたような気がするんです。」
アクア「クインもですか?」
クイン「ええ、あ!もしかして私達、実は運命で結ばれていた~なんてことでしょうか!」
アクア「あはははは。クインは面白いですね。でもそうかも知れませんね。」
そういったところで最後のデザートが運ばれてきた。そして食事がおわり、
アクア「どうでした?クイン。うちの料理長の料理は!」
クイン「はい!とても美味しかったです!特に最後のデザートはいちごがとても冷たくていちごのシャーベットは程よいシャリシャリ感で、あのいちごのオリジナルソースも美味しかったです!」
アクア「それは良かった!料理長に伝えておくよ!……それから婚約の件、本当にありがとう。貴方みたいな人が婚約者で私はとても嬉しいよ。」
クイン「あ、いえ、その件に関しては…
アクア「私はこの国が好きだ。」
クイン「え?」
?「ミカエル!俺はこの国がすきだ!でも、同じくらいお前のことも……
クイン「そうだ、この人、、あの人と…」
アクア「え?何か言った??」
クイン「いいえ!それよりアクア様!!私はこの国の事をもっと知りたいです!よろしければアクア様にこの国を案内しては頂けないでしょうか。」
アクア「え?私でいいのかい??」
クイン「はい、もちろんです!」
アクア「そうか、ではさっそく明日にでも案内をさせてもらおうかな?」
クイン「本当ですか!?」
執事「皇太子様、明日は国務があるはずです。」
アクア「婚約者との時間も大切だ!その仕事は他にまわしてくて。」
クイン「あの、大丈夫ですか?」
アクア「ああ、問題ない。明日迎えに行くから準備して待っていてくれ。時間は、そうだな…、朝の9時で大丈夫か?」
クイン「明日の朝9時ですね。分かりましたわ!お待ちしております!!」
そう言ってクインは帰りの馬車に乗った。
クイン「あの絵本の第1王子はミカエル様の想い人で、その第1王子の子孫がアクア様だわ。まだ仮定だけど、もしかしたら明日この国を見て回れば何か分かるかもしれない。」
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