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【ウィルフレッドside】そんなの聞いてない!

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「ウィル、みんな見ているから一旦やめましょうね」

「もっと・・・」




シアがやめろとやんわり言ってくるが、もう止まれない・・・
シア・・・好きだ・・・





「膝枕はいいの?」

「はっ!!」






ひ、膝枕!!
そ、そうだ!
他の騎士達の休日の過ごし方の話で、恋人と過ごすときにピクニックで行った先、手作りのお弁当を食べて膝枕で昼寝するんですよと自慢されたんだった
羨ましかったんだ
シアと出会う前は、そんなにデレデレして、女に甘えるなどと怪訝に思っていたのに・・・
し、して欲しい・・・
いいのか・・・?





「ふふっ、はい、どうぞ?」





シアが座り直して自分の足をポンポンと叩いて合図する
そ、そこに頭を・・・
乗せればいいのか?
あ、足に・・・シアの足に・・・





「ウィル?」

「・・・頭を・・・乗せればいいんだよな?」

「そうよ?どうぞ」





頭を・・・シアの足に・・・頭を・・・
う・・・うわぁぁ・・・
し、信じられない・・・
シアの足に頭を乗せているなんて・・・
シア・・・
ぬぉっ!?
目を見開いたら目の前にシアの胸が!
ちょ、ちょっと待ってくれ・・・
それは聞いてない!
うっ・・・俺の俺が・・・反応し始めた・・・
や、やばい!
シアに見られたくない!
そっぽを向いたが誤魔化せただろうか?
はぁ・・・格好悪い俺しか見せてないな・・・


ん?
あっ・・・シアが・・・
頭を撫でて・・・聞いてない・・・
膝枕に頭ナデナデなんて聞いてないぞ!
でも・・・いい・・・
髪を梳かれるのが心地いい
なんだか全てを許されているみたいだ・・・
なんだ・・・眠く・・・




「シア・・・」

「なに?」

「膝枕・・・嬉しい」

「そう」

「シア・・・大好き」

「私もよ」

「シア・・・」

「何?」

「・・・ア・・・」

「えっ?」

「・・・」

「あら?・・・寝ちゃった・・・こんなに安心しきって・・・さっき、血の気が引いたって震えていたのは誰なの?」




シアが何か言っている
だが、眠気のせいでうまく聞き取れない
ん・・・
つつかれて・・・
ん・・・


シア・・・大好き・・・だ・・・


zzz





ーーーーーーーーーーーーーーー


次回

待ってくれ、シア、離れて行かないでくれ!!



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