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【ウィルフレッドside】執務室が幸せな空間に
しおりを挟むシアを執務室に連れ込んだ
シアがいるだけで執務室が幸せな空間になる
俺が帰るまでソファで待っててくれと頼み、十分わがままを言ったと思っていたが、その上があったとは思ってもみなかった
シアが自ら俺の膝に座って来て、あれには本当に驚いた
だが、驚く以上に嬉しさが込み上げた
座ってくれるのは嬉しいが、触れれないのは寂しい
左手が寂しいと言ってみると、なんと、抱きしめさせてくれた
だからもっとわがまま言ってみたくなってしまったんだよな
「シア、キスしていい?」
さすがにダメか?
「んっ」
えっ・・・
いいのか?
嬉しいっ!!
ちゅっ・・・
もう一回、いや、もっとしたい
「シア・・・もっとしたい・・・」
「終わったらね」
だよな・・・
「はい・・・」
じゃあこれならいいか?
「シア、頭撫でて」
「はい、ヨシヨシ」
い、いかん・・・
顔がにやけてしまう・・・
しかし、元気が出るな
「元気出た!」
はぁ・・・シア・・・好き
大好き・・・
「シア、好きだよ」
「私もよ」
違う・・・
シアにも言葉で好きって言って欲しい
「・・・」
「ウィル?」
ここはおねだりしてみるか
「好きって言って?」
言ってくれるか?
「大好きよ?」
「んんんーー!!」
まさか好きを通り越して大好きと言われるとは・・・
シア・・・大好きだ・・・
はぁ・・・幸せだ・・・
毎日これがいいな
そしたら執務も楽しい
王宮に来る事も億劫には感じない
シアから離れる事がこんなに辛いと思うようになるなんて思わなかった
毎日シアをここに連れてこうようか・・・
いや、でも、騎士達がシアを囲んでしまうからな
あれはダメだ
中には頬を赤らめていたり、瞳に熱がこもっている奴もいる
シアは俺の婚約者なんだ
手を出そうものなら叩ききってやる
いや、訓練を厳しくするのもありだな
だからシア、俺以外の男に惚れないでくれよ?
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次回
【ウィルフレッドside】
俺とシアの幸せな時間を邪魔するな
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