離宮に隠されるお妃様

agapē【アガペー】

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【R18】見てしまったモノ

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ローゼリアは、国王レイドルートとのお茶の席を辞すると、ある場所に向かった。これは教育を受けた時の習慣で毎回行っている事だ。妃教育が終わり屋敷に帰る挨拶。目的の部屋に着き、ノックをしようと構えた時だった。声とともに、二人の様子が少しだけ空いたままだったドアの隙間から覗き見えてしまった。


「あっ、あんっ、ダ、ダメよっ、ライ!」

「もう、我慢できないんだ!ミレーヌのなかに俺を受け入れてくれ」

「で、でも・・・ライにはローゼリアさんが・・・」

「あんな女、婚約破棄するさ。俺が妃にしたいのは、ミレーヌ・・・お前だけだ」

「ライ・・・でも、私・・・純潔を失ったって知れたらお父様に何を言われるか・・・」

「大丈夫だ。その時は俺の妃にすると言ってやる。俺が守る。だから・・・お前の初めてを俺にくれないか?」

「いいの?私、隣国に行かなくていいの?」

「あぁ、ミレーヌはずっと俺の側にいろ。そして、俺に愛されればいい」

「ライっ!」

「ミレーヌ・・・さぁ、俺を受け入れてくれ?」

「・・・うん・・・」

「挿れるぞ?・・・あぁ・・・ヌルヌルしていて凄いな・・・もう、我慢できんっ!」

「あっ、あああぁぁぁっ!」

「・・・くっ・・・狭いな・・・大丈夫か、ミレーヌ?」

「い、痛いのぉ・・・でも、嬉しいっ・・・わ・・・」

「そうか、そうか・・・はぁ、あっ、はぁ・・・ミレーヌ、これで終わりじゃないんだぞ?」

「え?」

「ここを、こうやって・・・動かすんだ」

「あぅ、あっ、あんっ、あんっ、んっ」

「ミレーヌ、可愛いなぁ・・・ほら、もっと、っ、可愛い、声をっ、聞かせて、くれっ!くっ、っ」

「あぅっ、あんっ、はふっ、あっ、ああっ、あっ、んんっ、ああっ、ライ!ライ!」

「ミレーヌ、いい表情だ、そんなにいいのか!だったら、ほらっ、ぐっ!」

「あっ!ああっ!ライ!奥にっ、はふっ、お、大きいっ!」


ローゼリアの耳に目に鮮明に焼き付けられていく、目の前で行われている男女の営み。自分の眉間に皺が寄っているのがわかる。永遠と続く女の嬌声に、責め立てるような男の声。ぱちゅんぱちゅんと水音を含む、体を打ち付ける音。静かな空間に、二人の荒い息遣い。吐きそうになるのを必死で抑え、立っているのがやっとだった。次第に男女の声は大きく荒いものになり、男は・・・女の中に果てた。男がもう一度と強請り、女が受け入れる。もう思考がぐちゃぐちゃだった。この場から離れなくてはと必死に考えるも、足が動かない。一歩下がれば、足がもつれよろめいてしまった。倒れる!と思い、衝撃に備えて目を瞑ったが、一向に痛みなどは感じない。恐る恐る目を開けると、鍛え抜かれた胸に押しつけられるように抱き止められていた。嗅いだことのある香り、逞しい腕、ローゼリアは安堵して意識を手放した。






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