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13.悩める男達の夜
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ウォーレンは長年の友人であるレイモンドから結婚したと聞いた時、とても嬉しかった。レイモンドがソフィアに10年も片想いしている事を知っていたからだ。
同時にウォーレンは心配もしていた。相手はレイモンドより6歳も年上の女性だ。レイモンドがソフィアを好きになったのは、まだ幼かったレイモンドが、ソフィアにたぶらかされたせいなのではとも思っていたのだ。
だが紹介されたソフィアは想像と違い、とても可愛いらしい女性だった。
挨拶で手にキスをしただけなのに、あんなに真っ赤になるなんて……まるで初心な少女のようだ。レイモンドが大切にしたいと思うのにも納得できる。
ソフィアはよく笑う女性だった。侯爵令嬢だというのに、大きな口をあけてケラケラと声を出して笑う姿は見ていて気持ちがよかった。
ウォーレンは昔レイモンドに、ソフィアのどこがそんなに好きか聞いたことがある。
「ソフィアが笑っている顔を見ているだけで、自分まで幸せな気持ちになるところだよ」
その時は「なんだそりゃ」っと笑い飛ばしたがウォーレンだったが、たしかにソフィアが笑っていると、自分も幸せな気持ちになる気がした。
歓迎の宴でも、気づけばソフィアを目で追っていた。レイモンドを見つめるソフィアの瞳はキラキラして美しい。
宴が盛り上がってきた頃、ソフィアが部屋を出て行ったきり戻ってこない。レイモンドを見ると、親戚のおば様達に捕まっているようだ。では代わりに様子を見てこようとウォーレンは外へ出た。
廊下では3人の令嬢が大きな声で噂話をしていた。それがソフィアの悪口だと分かると無性に腹が立った。
「コホン」
わざとらしく咳払いをすると、令嬢達はまずそうな顔をしながらさっさと退散していく。その後ろに隠れるようにして立つソフィアと目が合った。
無理して笑うソフィアに激しく胸が痛むのを感じた。
「そんなに悲しそうな顔をしないでください」
ウォーレンは自分でも気がつかないうちに、ソフィアを抱きしめていた。
あの時レイモンドが来てくれてよかった。そうでなければ自分はどうなっていたか分からない。
ソフィアにあんな顔をさせてしまった……
そのことに対する後悔と、それでも彼女を求める気持ちがウォーレンの胸の中を渦巻いている。
あんな風に自分が抑えられなかったのは初めてだ……
ウォーレンは自分がソフィアに好意を持っている事に気づいて絶句した。
よりによって、大切な友人の妻を好きになるなんて……
もちろんソフィアにもレイモンドにも、この気持ちを伝えるつもりはなかった。ウォーレンにとって、レイモンドは大切な友人だ。
大丈夫、うまく隠し通せる。絶対に隠し通してみせるさ。
その夜、ウォーレンとレイモンドは酒を酌み交わした。察しのいいレイモンドの事だ。ウォーレンの気持ちなんて全てお見通しかもしれない。それでもレイモンドは何も言わなかった。
気持ちを隠すのは楽ではなかったが、ソフィアを泣かすよりはいい。酔っ払った上の失敗だとソフィアに謝ると、ソフィアはいつものように可愛いらしい笑顔をくれた。それだけでウォーレンは救われるような気がしていた。
星花を見ながらも、ウォーレンの目はソフィアを追っていた。ソフィアがレイモンドと微笑みあっているのを見てホッとする。
やはりソフィアには泣き顔より笑顔が似合う。たとえその笑顔が自分に向けられたものではなくとも……
レイモンドがソフィアにキスをした。幸せそうな微笑みを浮かべるソフィアはとても美しい。レイモンドのことが本当に好きなのだと、その顔を見ただけでわかった。
せめてレイモンドより早くソフィアに出会えていたら……何かが変わっただろうか?
ウォーレンは自分の考えを否定するように静かに首を振った。
やっぱり何も変わらないだろう。自分にはレイモンドのように10年も片思いしつづける程のエネルギーはおそらくない。
別れの朝、ソフィアは皆に丁寧に挨拶してまわっている。
「お会いできて嬉しかったです」
あんな事があったのに、ソフィアが自分を避ける事なく笑顔で接してくれることがウォーレンは嬉しかった。
「こちらこそ。レイモンドとお幸せに」
にっこり笑うソフィアの手に、ウォーレンは始めて出会った時と同じように挨拶のキスをした。口には出せない愛をそのキスにこめて……
さようならソフィア……
もう二度と会うことはないだろう。
誰よりも幸せになっておくれ。
去って行く馬車が見えなくなるまで見送りながら、ウォーレンは初めての恋を心の奥底に封印した。
☆ ☆ ☆
泣き疲れたのか、ソフィアは眠ってしまった。その頬にはまだ涙のあとがついている。レイモンドはそっと手で涙のあと拭う。
目を離すべきではなかった……
親戚につかまっていたとはいえ、夜会でソフィアを一人にしたことが悔やまれた。
それにしてもソフィアに何があったのだろうか?
知るのが怖い気もするが、レイモンドは知らなくてはならなかった。
レイモンドにとってウォーレンは良き友人であり、良きライバルでもある。そのウォーレンが、ソフィアを傷つけるとはどうしても思えなかった。
部屋を訪ねると、ウォーレンは一人で飲んでいた。テーブルにつき、レイモンドも一緒に飲み始める。先に口を開いたのはウォーレンだった。
「さっきはすまなかった……奥さんは大丈夫だった?」
「ああ、今はぐっすり眠ってるよ」
「それはよかった……」
二人の間を苦しい沈黙が流れていく。重苦しさに潰されてしまいそうだ。
「何があったか話してくれないのか?」
耐えきれなくなったレイモンドが先に口を開いた。余程言いにくい事なのだろう。ウォーレンが顔を歪める。
「……すまない。お前の奥さんを抱きしめてしまった」
「……なっ!!」
「酔っ払ってたんだと思う。慰めるつもりでつい……」
令嬢に悪口を言われて泣きそうなソフィアを見たら、つい慰めたくなったのだとウォーレンは説明した。
「ただ酔っていただけで、お前の奥さんに特別な気持ちがあるわけじゃない」
相変わらず嘘が下手だな。
ウォーレンはただ酔っただけで女性を抱きしめるような男ではない。それにさっきからソフィアのことを奥さんと呼び、名前を呼ばないじゃないか。これではソフィアを意識しているのがバレバレだ。
ソフィアはとても可愛い。可愛すぎるくらい可愛いのだから、ソフィアの事を好きになる男が自分以外にいてもおかしくはない。
それがよりによって自分の友人とは……やりきれない気持ちで胸がいっぱいになる。
本当は一発ぶん殴ってやりたかった。自分の大切なソフィア抱きしめたウォーレンにレイモンドは怒っていた。
けれど何も言わなかった。ウォーレンの気持ちに気づかないふりをする。
「まったく……お前じゃなければ殴ってたところだ」
「すまない」
「まっ、酔っ払ってたんじゃ仕方ない。でももうやめてくれよ」
ウォーレンの嘘に騙されたフリは上手くできているだろうか?
その夜は何てことない話をしながら、二人で延々と飲み続けた。
次の日、ソフィアは皆に対して少しよそよそしかった。ウォーレンに抱きしめられたことを知られたくなかったのだろう。
それでもソフィアをうまく納得させられたと思う。ウォーレンがソフィアを想っているなんて、ソフィアに知られてはたまらない。ソフィアがそれを知ってしまったら……多少なりともウォーレンを意識してしまうだろう。
ソフィアの心の中に他の男が少しでも入り込むのは許しがたかった。ソフィアの心は全部自分のものだ!!
二人で星花を見つめる。舞あがる綿毛を見上げながらソフィアが「綺麗」っと呟いた。
綺麗なのはソフィアだ。
こんなに近くにいるのに、もっと近づきたくてたまらない。レイモンドはソフィアの肩をそっと抱き寄せた。
「レイ……私幸せよ。これからもずっと一緒にいてね」
ソフィアの言葉に胸がいっぱいになる。幸せなのは自分の方だ。目頭が熱くなってうまく言葉がでない。返事のかわりに可愛い唇にキスをした。
「ソフィー、愛してるよ」
ソフィアだけに聞こえる小さな声で囁いた。レイモンドを見上げるソフィアは本当に幸せそうに微笑んでいる。
本当に愛しているよ。
何度愛してると言っても、この想いを
全て伝えることはできないだろう。
少しでもこの愛がソフィアに伝わればいい……
そう思いながらレイモンドはもう一度ソフィアにキスをした。
同時にウォーレンは心配もしていた。相手はレイモンドより6歳も年上の女性だ。レイモンドがソフィアを好きになったのは、まだ幼かったレイモンドが、ソフィアにたぶらかされたせいなのではとも思っていたのだ。
だが紹介されたソフィアは想像と違い、とても可愛いらしい女性だった。
挨拶で手にキスをしただけなのに、あんなに真っ赤になるなんて……まるで初心な少女のようだ。レイモンドが大切にしたいと思うのにも納得できる。
ソフィアはよく笑う女性だった。侯爵令嬢だというのに、大きな口をあけてケラケラと声を出して笑う姿は見ていて気持ちがよかった。
ウォーレンは昔レイモンドに、ソフィアのどこがそんなに好きか聞いたことがある。
「ソフィアが笑っている顔を見ているだけで、自分まで幸せな気持ちになるところだよ」
その時は「なんだそりゃ」っと笑い飛ばしたがウォーレンだったが、たしかにソフィアが笑っていると、自分も幸せな気持ちになる気がした。
歓迎の宴でも、気づけばソフィアを目で追っていた。レイモンドを見つめるソフィアの瞳はキラキラして美しい。
宴が盛り上がってきた頃、ソフィアが部屋を出て行ったきり戻ってこない。レイモンドを見ると、親戚のおば様達に捕まっているようだ。では代わりに様子を見てこようとウォーレンは外へ出た。
廊下では3人の令嬢が大きな声で噂話をしていた。それがソフィアの悪口だと分かると無性に腹が立った。
「コホン」
わざとらしく咳払いをすると、令嬢達はまずそうな顔をしながらさっさと退散していく。その後ろに隠れるようにして立つソフィアと目が合った。
無理して笑うソフィアに激しく胸が痛むのを感じた。
「そんなに悲しそうな顔をしないでください」
ウォーレンは自分でも気がつかないうちに、ソフィアを抱きしめていた。
あの時レイモンドが来てくれてよかった。そうでなければ自分はどうなっていたか分からない。
ソフィアにあんな顔をさせてしまった……
そのことに対する後悔と、それでも彼女を求める気持ちがウォーレンの胸の中を渦巻いている。
あんな風に自分が抑えられなかったのは初めてだ……
ウォーレンは自分がソフィアに好意を持っている事に気づいて絶句した。
よりによって、大切な友人の妻を好きになるなんて……
もちろんソフィアにもレイモンドにも、この気持ちを伝えるつもりはなかった。ウォーレンにとって、レイモンドは大切な友人だ。
大丈夫、うまく隠し通せる。絶対に隠し通してみせるさ。
その夜、ウォーレンとレイモンドは酒を酌み交わした。察しのいいレイモンドの事だ。ウォーレンの気持ちなんて全てお見通しかもしれない。それでもレイモンドは何も言わなかった。
気持ちを隠すのは楽ではなかったが、ソフィアを泣かすよりはいい。酔っ払った上の失敗だとソフィアに謝ると、ソフィアはいつものように可愛いらしい笑顔をくれた。それだけでウォーレンは救われるような気がしていた。
星花を見ながらも、ウォーレンの目はソフィアを追っていた。ソフィアがレイモンドと微笑みあっているのを見てホッとする。
やはりソフィアには泣き顔より笑顔が似合う。たとえその笑顔が自分に向けられたものではなくとも……
レイモンドがソフィアにキスをした。幸せそうな微笑みを浮かべるソフィアはとても美しい。レイモンドのことが本当に好きなのだと、その顔を見ただけでわかった。
せめてレイモンドより早くソフィアに出会えていたら……何かが変わっただろうか?
ウォーレンは自分の考えを否定するように静かに首を振った。
やっぱり何も変わらないだろう。自分にはレイモンドのように10年も片思いしつづける程のエネルギーはおそらくない。
別れの朝、ソフィアは皆に丁寧に挨拶してまわっている。
「お会いできて嬉しかったです」
あんな事があったのに、ソフィアが自分を避ける事なく笑顔で接してくれることがウォーレンは嬉しかった。
「こちらこそ。レイモンドとお幸せに」
にっこり笑うソフィアの手に、ウォーレンは始めて出会った時と同じように挨拶のキスをした。口には出せない愛をそのキスにこめて……
さようならソフィア……
もう二度と会うことはないだろう。
誰よりも幸せになっておくれ。
去って行く馬車が見えなくなるまで見送りながら、ウォーレンは初めての恋を心の奥底に封印した。
☆ ☆ ☆
泣き疲れたのか、ソフィアは眠ってしまった。その頬にはまだ涙のあとがついている。レイモンドはそっと手で涙のあと拭う。
目を離すべきではなかった……
親戚につかまっていたとはいえ、夜会でソフィアを一人にしたことが悔やまれた。
それにしてもソフィアに何があったのだろうか?
知るのが怖い気もするが、レイモンドは知らなくてはならなかった。
レイモンドにとってウォーレンは良き友人であり、良きライバルでもある。そのウォーレンが、ソフィアを傷つけるとはどうしても思えなかった。
部屋を訪ねると、ウォーレンは一人で飲んでいた。テーブルにつき、レイモンドも一緒に飲み始める。先に口を開いたのはウォーレンだった。
「さっきはすまなかった……奥さんは大丈夫だった?」
「ああ、今はぐっすり眠ってるよ」
「それはよかった……」
二人の間を苦しい沈黙が流れていく。重苦しさに潰されてしまいそうだ。
「何があったか話してくれないのか?」
耐えきれなくなったレイモンドが先に口を開いた。余程言いにくい事なのだろう。ウォーレンが顔を歪める。
「……すまない。お前の奥さんを抱きしめてしまった」
「……なっ!!」
「酔っ払ってたんだと思う。慰めるつもりでつい……」
令嬢に悪口を言われて泣きそうなソフィアを見たら、つい慰めたくなったのだとウォーレンは説明した。
「ただ酔っていただけで、お前の奥さんに特別な気持ちがあるわけじゃない」
相変わらず嘘が下手だな。
ウォーレンはただ酔っただけで女性を抱きしめるような男ではない。それにさっきからソフィアのことを奥さんと呼び、名前を呼ばないじゃないか。これではソフィアを意識しているのがバレバレだ。
ソフィアはとても可愛い。可愛すぎるくらい可愛いのだから、ソフィアの事を好きになる男が自分以外にいてもおかしくはない。
それがよりによって自分の友人とは……やりきれない気持ちで胸がいっぱいになる。
本当は一発ぶん殴ってやりたかった。自分の大切なソフィア抱きしめたウォーレンにレイモンドは怒っていた。
けれど何も言わなかった。ウォーレンの気持ちに気づかないふりをする。
「まったく……お前じゃなければ殴ってたところだ」
「すまない」
「まっ、酔っ払ってたんじゃ仕方ない。でももうやめてくれよ」
ウォーレンの嘘に騙されたフリは上手くできているだろうか?
その夜は何てことない話をしながら、二人で延々と飲み続けた。
次の日、ソフィアは皆に対して少しよそよそしかった。ウォーレンに抱きしめられたことを知られたくなかったのだろう。
それでもソフィアをうまく納得させられたと思う。ウォーレンがソフィアを想っているなんて、ソフィアに知られてはたまらない。ソフィアがそれを知ってしまったら……多少なりともウォーレンを意識してしまうだろう。
ソフィアの心の中に他の男が少しでも入り込むのは許しがたかった。ソフィアの心は全部自分のものだ!!
二人で星花を見つめる。舞あがる綿毛を見上げながらソフィアが「綺麗」っと呟いた。
綺麗なのはソフィアだ。
こんなに近くにいるのに、もっと近づきたくてたまらない。レイモンドはソフィアの肩をそっと抱き寄せた。
「レイ……私幸せよ。これからもずっと一緒にいてね」
ソフィアの言葉に胸がいっぱいになる。幸せなのは自分の方だ。目頭が熱くなってうまく言葉がでない。返事のかわりに可愛い唇にキスをした。
「ソフィー、愛してるよ」
ソフィアだけに聞こえる小さな声で囁いた。レイモンドを見上げるソフィアは本当に幸せそうに微笑んでいる。
本当に愛しているよ。
何度愛してると言っても、この想いを
全て伝えることはできないだろう。
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