夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

15.二人が一緒に歩むため

295.全ての元凶が許しを乞うとき

「なんなんじゃ？何があったか説明してくれ！
なんでアキラ君が意識なくしてここで寝かされとるんじゃ？

何がどうなって、任意の取調からの緊急搬送なんじゃ？」


会長はかなりイライラした様子でマサトに質問してくる。

病院のベッドには気を失ったままのアキラが横になっている。
医者の見立てでは打撲と頸動脈圧迫による意識損失で寝かせていれば治るとのこてだが…


「いやっそれが僕もよくわからなくて…
まぁアキラさんをこのような状態にしたのば100%僕なんですけどね？」

ジョンはアキラの横で心配そうにずっとアキラを見つめている。

ガチャリっと部屋にヒロシと蛇塚が入ってきた。
マサトは蛇塚の方を鋭く睨みつけて身を構える

蛇塚はマサトと会長の前に真剣な顔のまま歩をすすめると、深々と頭を下げた


「申し訳ありませんでした。
今回は俺が一人で突っ走ったばかりに、ご迷惑をおかけしました。
すべてが俺の責任です。」

身構えていたマサトは、肩の力がぬけてしまった。

蛇塚はただサキュバスの女性を助けたかったという。