夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

17.可愛いだけじゃいられないよ

365.ちょっと大事な話をしようか？

「ジョン、ちょっと話し合いたいからコレとってもらっていい？
いろいろと決めたいことがあるんだよ…」


アキラに言われてまだ手枷がつけたままだったことを思い出した。
真剣な話しをするようなので、手枷を外してアキラをしっかりみる。
いつまでも情けない顔はしてられない…



「あぁそんなにかしこまられても困るけど…
あのさぁ、さっき言ってたけど、僕のこともっと×3グチャグチャにしたいって…
つまりジョンは満たされてなかったんだよね？僕とのHで…」



アキラの言葉に氷のように体が固まる。これは返答を間違えればやばいのではないだろうか…
下手をしたらアキラの気持ちを傷つけてしまう。また自分が下手だからとか悩み出しかねない…

自分が感情のままに放った言葉がブーメランのように刺さってきている。
頭をフル回転して言葉を選びながら話す。



「あのっ……アキラとのHが駄目とか、気持ちよくないとかじゃなくて…
えっと…もっとアキラを求めちゃう時があるみたいな…

いつもとかじゃないんだよ。
全然！前言ったみたいに、出さなくても満足できたりとかもするんだよ普段はね！

でも今日みたいな…その気分が高まっちゃったときとかで…
本当はもっとグチャグチャにしたいみたいな、もっとアキラを壊しちゃいたいみたいなっ………ごめんなさい」


「うん、ジョンが僕とのHが不満がないのはわかってるから大丈夫！
すごく楽しそうに抱いてくれるし、やった後は僕も幸せだから

そうじゃなくて、どれくらいしたらジョンは満たされる？
僕はどこまで保ちそう？がっつり付き合ったらやばい感じ？」



別に怒った様子も悩んでいる様子もないアキラに戸惑いながら、自分の気持を吐露する。



「たぶん…本当にやばいときは僕が満足するまでやったら、アキラをやり殺す自信しかない…本当に…」



アキラの肩がびくっと跳ねた。



「………それはちょっと怖ぃ」

んんぅ～っと悩みながらちらりっと僕の方をみてため息を吐いた。呆れられたようで頭がまっ白くなる。



「あの…っいいんだよ…そんな僕は…そんな満たされなくても…」
「いや駄目でしょ！っというか僕が駄目だから…」

間髪入れずに、ビシッと切って捨てられてしまった。
じゃあどうすればいいのか、もうわからなかった…