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17.可愛いだけじゃいられないよ

374.君に無理をさせた代償

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胡座をかいたジョンの上に寝かされて、ササッとボディソープで洗われてワシャワシャっと髪も洗われて湯舟に浮かばされている。
すごく手際がいいよなぁっと関心してしまう。



浮力でなんとか体制が取れていて、ラッコになった気分で半分浮かんでいる感じだ。
ユラユラしていてとにかく眠い…


すごく早いワシャワシャした音がする。たぶんジョンが体を洗ってる?
めちゃ急いでない?


「アキラ!寝ないでね!もうちょっと待ってよ!」


ジョンの声がする…でも目が開かない…眠い


「ほらっ来たよ!後ろに入れさせてね?
本当にお風呂に入れるとすぐ寝ちゃうんだから…
でももう大丈夫だよ、あとは僕が全部してあげるからね?寝ちゃっても…

………ん?なんかアキラ熱くない?」


背中から抱きしめられて、安心する。
やっと安定して寝れるっと思ったら、ジョンがおでこや首筋を忙しなく触ってくるので、くすぐったくて寝れない。


「アキラ、なんか熱ない?大丈夫?
ちょっと出よう…ひどくしすぎたからかな?」


もう少し浸かっていたかった…気持ちよく寝れそうだったのに…
少し残念に思いながら、お姫様抱っこでタオルにくるまれてソファに寝かされる。



ボムボムとタオルで拭かれながら、下着とパジャマを着せられていく。

このお風呂のあとの介助のスキルはすごいなぁ…
執事とかになれそうだよなぁ、もしくは介護施設の職員にもいいかもしれないっと介助されながら考えていると…


「はい!体温計だよ、計ろうね?」


脇に体温計を挟まれる。
おでこには冷えピタが貼られて、パタパタと冷蔵庫にジョンが向かってしまう。


ピピピッと電子音がして見ると38.1度と表示がある。
久しぶりに発熱したなぁとぼんやりと見てしまう。


「はいっ冷たいミネラルウォーターだよ?スポーツ飲料の方がよかったかな?
どうだった?やっぱり熱あった?」


体温計を渡すと目を見開き、すごく困った顔をしている。
そういえば、ジョンが来てから僕が熱を出したの初めてだな


「大丈夫だよ…一日寝たら治るから」


安心してほしくて、呟けば泣きそうな顔をされてしまった。
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