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18.胸のホールを埋めてください

383.ずっと続く幸せを夢に見て…

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ジョンが持ってきてくれた体温計で測ってみると37.4度



僕が平熱!っと言い切ったが
ジョンには微熱!っと言い切られた。
結局まともに動けないし…
二人でだらだらするのは変わらないのだが、ベッドとソファでは大違いだ…



「37.5度以下は平熱だよ!
さっきまで寝てたからちょっとは起きていたい
ジョンとDVDをだらだら見たい!
食べてすぐ寝たら牛になるんだよ、僕が牛になったら困るでしょ?」

「あきらかに微熱でしょ、寝てて!
昨日寝るの遅かったんだし、まだ寝れるでしょ?
ちゃんと横に添い寝してあげるから!
もし牛になったら、アキラのおっぱいちゅ~ちゅ~吸てアキラが出すあま~いミルクを直接飲んであげるからいいよ!
願ったり叶ったりだよ!」


ジョンのあまりに卑猥な言い方に顔が赤くなって言葉に詰まる。
はい、僕の勝ち!っと一瞬で抱きかかえられてしまった。



「あっ、ズルい!
勝ってない、全然勝ってないよ!」

「ん~…お願いだから今日は大人しくしててよ、昨日無理させたか心配なんだよ
元気になったらDVDでもゲームでも付き合うからさぁ
ねぇ…お願い」



抱き上げられておでこ同士をコツンとあてられる。
子供に言い含めるようにされると、自分がわがまま言っているみたいで少し恥ずかしくてとても言い返せない…



「むぅ~ちゃんと横にいてよ…ちょっとも離れたら駄目なんだからね!」

「はいはい…」

「寝るのは昼ご飯までだからね、昼ご飯食べたら一緒にDVD見ようね?
こんなに一緒にだらだらできるのに、寝るだけなんてもったいない…」

「だらだらにもったいないって何なのよ…熱下がってたらね」


もうこうなったら、わがまま言いまくってやる!っと開き直った。
ジョンもわかっているのか、話を流しながら寝室に向かっていく。


ベッドに降ろされて、ジョンもベッドに入り抱きしめられて横にされる。

「おやすみアキラ、早く元気なろうね?
ずっと抱きしめててあげるからね?」

ちょっと悔しいから、小さくため息を吐いてジョンの胸に顔をくっつけて寝ることにした。
ふわふわした毛が気持ちよくて、思いの外疲れがとれていなかったのか、すぐに目が閉じていった。

目が冷めたら、またジョンとの幸せな日々が続くと疑いもしないで…
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