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18.胸のホールを埋めてください

403.君の勘違いを解いていく  (side会長)

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「アキラ君、おまえさんしっかり調べてきたか?
おまえさんのことだからいろいろな資料とか取ってあるじゃろう?
ちゃんと見てきたか?」


心外とばかりに眉間にシワを寄せている。


「もちろんですよ、僕は日誌を書くのが日課なんですよ。
ほら研究は記録することか基本ですから、だから毎日の事柄とかいろいろ書いてあって…

会長のことやシノダ教授のことも
すごくよくしてもらってたことも

それに何よりジョン君のことが、自分でも恥ずかしくなるくらいたくさ…」
「うん、わかった!
それはとりあえず後で聞く、心暖まるの…だが、今はそれどころじゃあないんじゃよ!」


話の腰を折られてめちゃくちゃムッとした顔をしているが、本当にそれどころじゃない…


「ジョン君の生い立ちは?わかっとるのか?」


深々と眉間にシワが寄る、心底の嫌悪感を滲み出すような表情をしている。


「…あの子はずっと虐待を受けとったんじゃよ…肉体的にも…性的にも!」


これ以上ないほど見開かれた目に、口元を隠すように手で抑えている。
嫌悪感で胃から込み上げてきたのか?

ふぅーっと何かを耐えるように息を吐き出している。


「それはどこにも…書いてありませんでした。だから、さっきあんなにジョン君は怒ってたんですね…」


「あぁ、そうじゃな…
きっとおまえさんもジョン君のことを考えて、記録に残すのを避けたんじゃろうな…」


アキラ君が忙しなく、目線を動かしている。何か考えているように…


「待ってください、ならどうやって僕はジョン君と付き合いだしたんですか?
僕はそんな…傷ついた状態のジョン君に…迫ったりしたんですか?」
「違う!よく聞きなさい…おまえさんはジョン君に迫ったりしてない!
それどころか、恋愛感情ひとつ見せなかった!
それは立派に隠し通しておったわい!

逆じゃ、ジョン君がおまえさんに迫って落としたんじゃよ!」


わしの言葉に面白いほどわかりやすく、真っ赤になって悶るアキラ君ができあがった…
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