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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ ネクタイ 表 §§

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今回の番外編は2部に分けました
表はノンエロですが
裏はかなりのエロの予定です
お楽しみいただければ幸いです

=================
僕はすごく気に入らない…
本当に、本当に、悪しき習慣だと思う…飲みニケーションなんて!



アキラがソファに座って頭を垂れながらあぁ~とかうぅ~とか唸りながら辛そうに唸っている
そしてその向かいには大変に楽しそうなマサトさんが…




「イヤァ~!今日はお疲れ様でした!!
さすがアキラさん、飲みの席でもしっかりと仕事なさるはぁ
カッコよかった!!
あの頑固そう社長を、アレヨアレヨと落とす姿はまさに…圧巻!!?」



「…………ウィッス」


「はぁ…それにしても知りませんでしたよ!
あの小さな潰れかけの小会社が知る人ぞ知るポーション製造会社だったなんて…
アキラさんが珍しく僕におねだりしてM&A子会社化してくれなんていいだすから、どんな会社かと思えば!
しかもアキラさんがかなりの値段提示するからびっくりでしたよ」


「………ウィッス」


「それもこれもあの社長を立てるためだったんですね!
いやぁ~~かっこよかった!!
『あなたの会社はこれだけの価値でも安いくらいです』からの『あなたの会社を失うリスクに比べたら、このくらいの金額…はした金ですよ』ですからね?
言い切るところがすごい!!金を用意したのうちの会社やっちゅーねん!」


「ハァ………それ以上の価値は確実にありますよ…
M&A子会社化の情報開示したあとの株価できっと証明できる………ハァ……気持ワル」


アキラは確実に飲みすぎだ…
しかもいつもみたいに楽しく飲んできたようには全然見えない
さっきからずっと怠そうに気持悪そうにしてる





「ジョン君ごめんね、アキラさんこんなまで飲ませちゃって…
でも本当にアキラさんが今回いい仕事してくださった…
おかげで円満にM&A子会社化ができてね!もうあの気難しい社長がねニコニコで帰ったからびっくりだよ!」


僕と一緒に台所でお水とお茶の用意を谷口さんが手伝ってくれる
谷口さんは飲んでないのかな?


「僕は運転しないといけないからね!
本当に…はぁ僕からみてもあの社長は古いタイプの社長だったな…
俺の酒が飲めんのか!タイプっていうの?
アキラさん何回も標的になっちゃって…見てて心苦しいかったよ…」



「………アァ………谷口さん気にしないでください
僕はあの社長とは旧知の仲ですから、久しぶりに僕と飲めて嬉しかったんでしょ?
酔いにくくなるポーション飲んでたんですけどね…
それにしても飲みすぎた…」


僕から水をありがとうっと受け取って苦笑いをする顔は見るからに疲労困憊だ




「はい、社長、それ飲んだらお暇しましょうね!
あまり長居してはアキラさんに申し訳無いですよ
早く寝たいでしょうに!

はい、ちゃっちゃと飲んでください!
ジョン君も僕達を気にせず寝る準備とかしてくださいね?
ごめんね、上がり込んじゃって」


うん!さすが出来る秘書谷口さん…
上がり込んだのもアキラが足に来ちゃって一人で歩けなかったからだけど…う~ん、気遣いが違う!
それに比べて酔っ払いマサトさんは…


「えぇ~まだアキラさんの武勇伝で語りたい!
あとアキラさんに今回の不満もぶつけたい!

なんかあの社長に媚び過ぎだと思う…後半なんて色気すら出てたし!
あの社長、鼻の下伸びまくりでしたよ!

なんであんなに上目遣いで『僕は社長とまだ一緒に仕事したいんですよぅ』なんてそこまで言う必要あります?

それにしもあの社長は…
手まで握りだして鼻息荒くして…
うちのアキラさんはお触り禁止やっちゅーねん!」


………それはちょっと嫌だぞ!
何してんだよ!アキラ!


「手まではお触りに入りませんよ!握手と一緒!
リッピサービスでことがいい感じに進むなら万々歳!
こちとら何年、個人で研究家やってると思ってます?あんな対応慣れてますよ…
語りたいなら後日にどうぞ…
僕はもう体力がEMPTYからっぽです!」



ほらほらっとマサトさんは谷口さんにいなされていった


さてと僕はアキラからお話聞こうかな?っと思ったら…
ソファの横をアキラがポンポンしてる
そこに座れという意味かな?


今日はきっちりと締めていた赤いネクタイを片手で緩めて楽にして、僕の膝にゴロリっと横になるうつ伏せで?


「あぁ…もぉ…あの社長は…………調子ノリやがって!
ちょっとは自分の現場わかってモノ言えよ!
あんたんとこ潰れかけだろうが?

その技術なくなったらポーション界でのどんだけの損失かわかっとんのかい?
腕だけいいのが腹立つ…!
あのクソエロオヤジが!
女将さんに絶対にいいつけてやるからな!?」


うん僕の股に向かって愚痴をぶつけないで欲しい…
僕の袋は堪忍袋じゃありませんよ…
あの落語は最後に袋の緖が切れちゃうよね?
僕の大事な袋の緖が切れたらどうするのよ…だだ漏れになるの?


「はぁ…スッキリした!
ジョンぅ…僕、頑張った…
すごく頑張った、褒めてよ~!
疲れた…動けない…お風呂入れて…ギューして!チューも!」


うん…愚痴モードから急に甘えモードになったな…
酔ってるから振り幅がすごい!


うつ伏せからコロンっとその場で転がって仰向けになると、撫でろと言わんばかりに僕の手を頭に乗せる


「はぁ…はいはい、偉かったね~頑張ったね~
何?僕と二人きりになるまで我慢してたの?
マサトさんや谷口さんはかなり愚痴ってたよ?」


「あの社長を紹介したのは僕なんだよ…だから僕が悪く言うわけにいかないの!
あの社長の技術が一級品なのも、もってる特許が魅力的なのも間違いないからね…」


そういうとナデナデしている手に更に嬉しそうに頭にをこすり付けてくる


「はぁ~癒やされる…
もう本当に早く帰ってきたかったぁ!
ジョンに癒やされたかった…
もうこうやってジョンに褒めてもらうために今日の仕事したって言っても過言じゃない!」


明らかに過言だよ…
僕のナデナデにどんだけの価値を見出してるのよ?



モゾモゾと息苦しいのか赤いネクタイをシュルッと完全に外すとローテーブルに投げ置いた


その赤い紐がずっとアキラを縛り付けていた気がして、少しだけ目障りに感じる…


「ふふっ…お疲れ様…
じゃあ僕が頑張ったアキラにご褒美いっぱいあげないとね?
お風呂入れてくるよ、一緒に入ろうね?
よしよしいっぱいしながら入れてあげるからね?」


へニョリっと口元を緩ませて嬉しそうに笑う姿は、いつもの可愛い僕のアキラで…


頬や首筋に優しい触れるだけのキスをして
お風呂にお湯を貯めるために向った
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