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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ ネクタイ 裏9 §§
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「なんなんですか!この『豚を殺処分する計画書』って!!
この豚ってあの会社の若社長のことでしょ?
何いい大人が集まって、本気で殺人計画を練ってるんですか!
この会社は頭おかしい人しかいないの?こんなん容認できるわけないでしょ!」
あれから丸っと1日寝ていたアキラが目が覚めたから、早々に仕上げてきた谷口さんの計画書を見せたら
めちゃくちゃ憤っている
「会長、あなたが率先してなにしてるんですか!
止めなきゃだめでしょ!!
人殺しは絶対割りに合わない犯罪ですよ?
何一つ生み出さない上に地位もイメージも地に落ちる!どんな大義名分があってもね…
こんな計画性バリバリのなんて絶対に駄目です
それにあなたはジョンの後見人でしょう?
こんな人の命を軽んじるようなこと教えないでいただきたい!
こればかりは僕の教育方針に反しますからね!」
うわっ!めちゃくちゃ久しぶりにでた…保護者発言!
おじいちゃんもぐぅの音もでない顔してるなぁ
「いいですか?やり返すなら犯罪ギリギリでやめてください
あえて言うなら僕はもう後遺症もありませんし、やられたことも豚男の舌を噛みちぎったことでチャラだと思っています
もうこの証拠を警察に提出して然るべき罰を受ければいいとしか思っていませんよ?」
「それじゃあワシらの気が治まらんのじゃよ!
悪いがあの映像みてしまったからな?殺すか、それに準ずる苦痛を味わわせんとワシらは納得せんぞ?」
心底に苦苦しい顔をして、チッとアキラが舌打ちをした…
ここまで不快感を僕たちに向けるアキラも珍しい
「悪いですが、殺人を犯すというなら僕はこの会社を去りますからね!
もう二度とあなた達とも関係を持ちません!
あなたをジョンの後見人とも認めない!!
その覚悟があるならお好きにしてください」
その条件を突きつけられたら僕達が引くしかあり得ないのに…
「じゃが、ワシらは諦めんからな!舌を噛みちぎったくらいで許せるか!
あんな一方的な暴力受けて
下手すりゃ犯されとっ…」
「そんなことされませんよ!
そんなことされるくらいだったら僕がぶっ殺してる!!
例えこの命をかけようともね?」
アキラが真っ赤な顔をして、ベッドから飛び起きんばかりの勢いでおじいちゃんに食って掛かるが…
シノダ教授が間に入ってアキラの肩に手を置いた
「とりあえず今日はこれくらいにしてください
アキラ君はやっと目が覚めたばかりだし、熱だって下がってない、これ以上興奮させるのも良くないです
医者として言います
今日はアキラ君は安静にしてください!」
ふぅ~ふぅ~っと興奮して肩で息をするアキラなんて僕はほとんど見たことがない
「会長!ジョンを僕が助け出すためにあなたと対峙したときを思い出してください
僕にとって法は最大の盾であり武器なんですよ!弱い僕はこれでずっと戦ってきたんだ…
なのにそんな僕のためにあなた達が犯罪を犯すなんて許せない
先程言った言葉は本気ですからね!」
アキラは啖呵を切ると…もう話すことはないっとばかりにフィっと顔を背けた
「……一人にしてください、今は誰とも話したくもない、ジョンも出てって!」
「悪いけど、俺は残るよ
まだ君の容態を見ていないからね
ギルマス…今は引いてください」
シノダ教授だけを残し僕たち誰も話すことなく部屋を退出するしかなかった
あんな風に拒絶されるなんて思ってもいなかった…
「すまんかった…
怒りであの子の性格のこと忘れとったわい
確かにこの計画じゃあアキラ君は納得するわけないわな…
今回はワシの失策じゃ
計画練り直すぞ…」
おじいちゃんの言葉に消沈していた僕たちは顔をあげて再度会議を始めた
(sideシノダ教授)
「…アキラ君、そういえば君って過敏なほど法を気にしてるとこがあったね…
僕達は良くも悪くも冒険者あがりなんだよ
一歩ダンジョンに入ってしまえば死と隣合わせだ…
実力だけが物を言う世界で法なんてものはそこにはない
ギルマスはそれが体に染み付いてるような人なんだよ…
だから命を軽んじてるわけではなくて死が近すぎる人なんだよ
頼むから、今回のことで嫌ってあげないでくれないかな」
握りしめたままの手を見つめて口を一文字に耐えるような表情をしている
目には零れ落ちそうな涙が溜まっていて…
「嫌いになんかなりませんよ…
そういう人だってのもわかってます
ただ僕はその考え方は相容れない…
その考え方持ち出されると、僕は生きていけないから
それが腹立たしくて…悔しいんですよ!
それにここは法治国家ですよ
その考え方は法が及ばないダンジョンや領地外だけにしてもらいたい
じゃないと僕みたいなのに、いつか足元すくわれますよ!
僕なんかのために、そんな危険を犯すなんて…馬鹿馬鹿しい」
君みたいな頭のキレる子はなかなかいないと思うけど…
アキラ君もギルマスを大事に思っていることが痛いほど伝わってきて
お互いを大事に思い合ってるのに、決して相容れない二人は、同じくらい頑固で困ったものだっと笑いすら湧いてくる
「ふぅ…とりあえず診断終わったら電話したいところあるんですけど
僕の携帯どこですか?
あと早急に会いたい方もいるので、今日の午後からとか外出していいですか?」
「……君は安静って言葉を知らないのかい?
いいわけないでしょ!
おとなしく寝てなさい!!」
「えぇ!せめて電話だけ…電話だけでもさせてください
ほら…映像見たならわかるでしょ?
あの助けてくれた女性が不遇な扱いを受けてないか知りたいんですよ!
女将さんにだけ!一本だけお願いしますよ~」
さっきまでの勇ましさはどこにやら、必死に頼む姿はいつもの可愛いアキラ君で…
このアキラ君に弱い自分も困ったものだっとため息がでた
「ワシらのこと頭がおかしい言っとったが、お前さんも大概におかしいぞ!
あんなことされて、まだあの会社のこと諦めとらんのか?
M&Aは白紙じゃ!
あそこは徹底的に潰したるわい…
再起なんざできんほどにな!」
「ちょっと待ってくださいよ!
あの会社は潰すには惜しすぎる…
僕にやられたことぐらいであの技術がなくなるのは!!
第一会長持ってきたこの新しい計画書なんなんですか!生きてりゃいいってもんでもないですからね?
どこの恐ろしい史実の悪女のパクリですか?
怖すぎますよ!!」
「ぐらいってなんじゃぐらいって!
お前さんは我が社の金の卵じゃろうが!
もっと大事に扱え!お前さんでも許さんぞ!!?
パクリじゃないオマージュじゃ!」
『豚の四肢を切断して本物の豚として飼育する計画』
VS
『殴られようが蹴られようが気にせずM&Aしたるぞ計画』
次の日にお互い一歩も譲らない口論が行われた
こう言ったら悪いけどお互いに大概に非常識な計画だと思う
結局アキラ君の体力が続かずにまた僕のドクターストップがかけられて物別れに終わりそうだったが…
「………わかりましたよ、まったく、仕返しをやるなとは言いませんよ
ただ犯罪はやめてください
いいですか?犯罪になるかならないかのギリギリを狙うんですよ!!
やり方教えますよ…僕にもその計画を考えるの手伝わせてください
ただし、僕の方も手伝ってくださいよ!!」
アキラ君が最後に折れて歩み寄った…
この豚ってあの会社の若社長のことでしょ?
何いい大人が集まって、本気で殺人計画を練ってるんですか!
この会社は頭おかしい人しかいないの?こんなん容認できるわけないでしょ!」
あれから丸っと1日寝ていたアキラが目が覚めたから、早々に仕上げてきた谷口さんの計画書を見せたら
めちゃくちゃ憤っている
「会長、あなたが率先してなにしてるんですか!
止めなきゃだめでしょ!!
人殺しは絶対割りに合わない犯罪ですよ?
何一つ生み出さない上に地位もイメージも地に落ちる!どんな大義名分があってもね…
こんな計画性バリバリのなんて絶対に駄目です
それにあなたはジョンの後見人でしょう?
こんな人の命を軽んじるようなこと教えないでいただきたい!
こればかりは僕の教育方針に反しますからね!」
うわっ!めちゃくちゃ久しぶりにでた…保護者発言!
おじいちゃんもぐぅの音もでない顔してるなぁ
「いいですか?やり返すなら犯罪ギリギリでやめてください
あえて言うなら僕はもう後遺症もありませんし、やられたことも豚男の舌を噛みちぎったことでチャラだと思っています
もうこの証拠を警察に提出して然るべき罰を受ければいいとしか思っていませんよ?」
「それじゃあワシらの気が治まらんのじゃよ!
悪いがあの映像みてしまったからな?殺すか、それに準ずる苦痛を味わわせんとワシらは納得せんぞ?」
心底に苦苦しい顔をして、チッとアキラが舌打ちをした…
ここまで不快感を僕たちに向けるアキラも珍しい
「悪いですが、殺人を犯すというなら僕はこの会社を去りますからね!
もう二度とあなた達とも関係を持ちません!
あなたをジョンの後見人とも認めない!!
その覚悟があるならお好きにしてください」
その条件を突きつけられたら僕達が引くしかあり得ないのに…
「じゃが、ワシらは諦めんからな!舌を噛みちぎったくらいで許せるか!
あんな一方的な暴力受けて
下手すりゃ犯されとっ…」
「そんなことされませんよ!
そんなことされるくらいだったら僕がぶっ殺してる!!
例えこの命をかけようともね?」
アキラが真っ赤な顔をして、ベッドから飛び起きんばかりの勢いでおじいちゃんに食って掛かるが…
シノダ教授が間に入ってアキラの肩に手を置いた
「とりあえず今日はこれくらいにしてください
アキラ君はやっと目が覚めたばかりだし、熱だって下がってない、これ以上興奮させるのも良くないです
医者として言います
今日はアキラ君は安静にしてください!」
ふぅ~ふぅ~っと興奮して肩で息をするアキラなんて僕はほとんど見たことがない
「会長!ジョンを僕が助け出すためにあなたと対峙したときを思い出してください
僕にとって法は最大の盾であり武器なんですよ!弱い僕はこれでずっと戦ってきたんだ…
なのにそんな僕のためにあなた達が犯罪を犯すなんて許せない
先程言った言葉は本気ですからね!」
アキラは啖呵を切ると…もう話すことはないっとばかりにフィっと顔を背けた
「……一人にしてください、今は誰とも話したくもない、ジョンも出てって!」
「悪いけど、俺は残るよ
まだ君の容態を見ていないからね
ギルマス…今は引いてください」
シノダ教授だけを残し僕たち誰も話すことなく部屋を退出するしかなかった
あんな風に拒絶されるなんて思ってもいなかった…
「すまんかった…
怒りであの子の性格のこと忘れとったわい
確かにこの計画じゃあアキラ君は納得するわけないわな…
今回はワシの失策じゃ
計画練り直すぞ…」
おじいちゃんの言葉に消沈していた僕たちは顔をあげて再度会議を始めた
(sideシノダ教授)
「…アキラ君、そういえば君って過敏なほど法を気にしてるとこがあったね…
僕達は良くも悪くも冒険者あがりなんだよ
一歩ダンジョンに入ってしまえば死と隣合わせだ…
実力だけが物を言う世界で法なんてものはそこにはない
ギルマスはそれが体に染み付いてるような人なんだよ…
だから命を軽んじてるわけではなくて死が近すぎる人なんだよ
頼むから、今回のことで嫌ってあげないでくれないかな」
握りしめたままの手を見つめて口を一文字に耐えるような表情をしている
目には零れ落ちそうな涙が溜まっていて…
「嫌いになんかなりませんよ…
そういう人だってのもわかってます
ただ僕はその考え方は相容れない…
その考え方持ち出されると、僕は生きていけないから
それが腹立たしくて…悔しいんですよ!
それにここは法治国家ですよ
その考え方は法が及ばないダンジョンや領地外だけにしてもらいたい
じゃないと僕みたいなのに、いつか足元すくわれますよ!
僕なんかのために、そんな危険を犯すなんて…馬鹿馬鹿しい」
君みたいな頭のキレる子はなかなかいないと思うけど…
アキラ君もギルマスを大事に思っていることが痛いほど伝わってきて
お互いを大事に思い合ってるのに、決して相容れない二人は、同じくらい頑固で困ったものだっと笑いすら湧いてくる
「ふぅ…とりあえず診断終わったら電話したいところあるんですけど
僕の携帯どこですか?
あと早急に会いたい方もいるので、今日の午後からとか外出していいですか?」
「……君は安静って言葉を知らないのかい?
いいわけないでしょ!
おとなしく寝てなさい!!」
「えぇ!せめて電話だけ…電話だけでもさせてください
ほら…映像見たならわかるでしょ?
あの助けてくれた女性が不遇な扱いを受けてないか知りたいんですよ!
女将さんにだけ!一本だけお願いしますよ~」
さっきまでの勇ましさはどこにやら、必死に頼む姿はいつもの可愛いアキラ君で…
このアキラ君に弱い自分も困ったものだっとため息がでた
「ワシらのこと頭がおかしい言っとったが、お前さんも大概におかしいぞ!
あんなことされて、まだあの会社のこと諦めとらんのか?
M&Aは白紙じゃ!
あそこは徹底的に潰したるわい…
再起なんざできんほどにな!」
「ちょっと待ってくださいよ!
あの会社は潰すには惜しすぎる…
僕にやられたことぐらいであの技術がなくなるのは!!
第一会長持ってきたこの新しい計画書なんなんですか!生きてりゃいいってもんでもないですからね?
どこの恐ろしい史実の悪女のパクリですか?
怖すぎますよ!!」
「ぐらいってなんじゃぐらいって!
お前さんは我が社の金の卵じゃろうが!
もっと大事に扱え!お前さんでも許さんぞ!!?
パクリじゃないオマージュじゃ!」
『豚の四肢を切断して本物の豚として飼育する計画』
VS
『殴られようが蹴られようが気にせずM&Aしたるぞ計画』
次の日にお互い一歩も譲らない口論が行われた
こう言ったら悪いけどお互いに大概に非常識な計画だと思う
結局アキラ君の体力が続かずにまた僕のドクターストップがかけられて物別れに終わりそうだったが…
「………わかりましたよ、まったく、仕返しをやるなとは言いませんよ
ただ犯罪はやめてください
いいですか?犯罪になるかならないかのギリギリを狙うんですよ!!
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ただし、僕の方も手伝ってくださいよ!!」
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