夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

文字の大きさ
1,091 / 1,164
✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ ネクタイ 裏12 微暴力表現有 (sideマサト) §§

しおりを挟む
暴力描写がややあります
苦手な方はスルー願います
番外編なのに長くなってすいません

===================


「ふざけるなよ…なんでうちの息子が…
そりゃ手を出したのはこちらからかもしれない

しかし、あなたはピンピンしていてあの子は顎を砕かれ、舌を切られベッドの上で飯も食えずに…
まともに喋られやしないのに…

なのにその上あの子との縁を切るならM&A子会社化を進めてもいいなんて条件

私達がのむわけがない!
あの子が可哀想過ぎる!!」



どの口がそんなことを言うのやら…
夫人と社長が一週間後に面談に訪れた
応接間に通されて、アキラさんが二人の対面のソファに座る

俺と谷口がすぐソファの横に待機する
最初こそ平身低頭だった



社長はアキラさんがあの豚との離縁をせまれば、化けの皮が剥がれて自分の子可愛さか、まったく後遺症もないアキラさんに不満をぶつける



「そのような条件ならM&A子会社化は行っていただかなくて結構だ!
私達は自分の子を捨ててまで会社を守ろうとは思わない!!」 



よくもまぁこんなに堂々と啖呵を切れるな
あぁそうか…この社長はあの現場を直接には見ちゃいないんだ

目の前で血濡れたアキラさんを見た夫人とは違う
そんな社長を軽蔑した眼差しで夫人が睨んでいる




「あなた…やめてください…
今回こちらに完璧に非があるのですよ!
その態度はないでしょう…」

「うるさい、お前だってあの後のあの子への態度はひどいものじゃないか…
看病どころか、慰めの言葉すら掛けない!あの子に近づきもしないじゃないか!
親としてあんまりな態度だろう?」



そりゃそうだ…
後手で縛って無抵抗のアキラさんに暴力を振るった上に犯そうとしてたんだ…女性なら嫌悪感がすごいだろうに

なんであの豚が舌を切られるはめになったのか、少し考えればわかるだろう?



「すいませんけど…社長……
僕、さっきから気になってるんですよねぇ
その親として・・・・私達は・・・

ねぇ?社長…女将さんは…アイツとは血は繋がってないでしょ?

何、親子ごっこを……強要してるんですか?」



アキラさんがヒヤリとさせるような冷たい視線を社長に送る
血がつながってない?実子じゃなかったのか?



「どうせアイツは社長が夜遊でこさえたんでしょ?
社長の夜遊癖は僕の耳にも入ってきてますからね…
だって僕が個人でそちらの会社に出入りしてるときは、アイツの影も形もなかった…

なのにいきなりあんな・・・のが現れたんだ」

アキラさんの言葉に顔を真っ赤にして社長が立ち上がる…
おい!あんたまでアキラさんになんかするのかよ…
いつでも飛びかかれるように一歩足を踏み出しておく




「僕はねぇ、先日女将さんだけに来てもらったときに打診したんですよ…
もしも社長がアイツを切れないなら
社長ごと切ったらどうですか?ってね

社長、あなたは確かに腕がいいでもそれだけだ…
あの会社を回しているのも従業員の教育から僕みたいな研究家への対応まですべて女将さんあってだ…
腕がいいだけなら他でも替えが効く

あそこの会社の名義は女将さんでしょ?たしか女将さんのお祖父様が立ち上げた会社のはずだ

ならあなたごと切るなら我が社は大手を広げて歓迎するってね」




社長は信じられないっとばかりに夫人を凝視する
その瞳には不安が過っているのが目に見えてわかる




「でも断られました…あなたから離れれないと、あなたが大事だそうです…

そんなあなたを想ってくれている女将さんに、何を…強要してるんですか?
女将さんはね…見てるんですよ?
あのアイツが僕に暴行した直後のシーンをね!

谷口さん、アレ見せてあげてくださいよ…そしたら社長の目だってさすがに覚めるでしょう?」






スクリーンロールにアキラさんと豚の例の映像が流れる
社長の目は驚愕に見開かれ
夫人の目は痛々しげに反らされる


『………アヘアヘ言ってる姿を撮影してやるよ…
ふふっあんたはそれでもう俺には逆らえない!!』

「ほらっ今言ってたでしょ?この映像はアイツが親切にも自ら残してくださってたものでね…」



どこか猫が虫を甚振るような残酷さが見え隠れした表情で、アキラさんが補足をする



無理やりに媚薬の瓶をアキラさんの口に捩じ込みむせ返しながら飲ませていく豚の醜い顔が映る



「アハハハ…僕の顔酷い
鼻からも出てる…めちゃ不細工
アハ…でもこれはダメですよね?
これ会社で製造してるものでしょ?
確実に契約違反だ…こんな犯罪に使うなんてね?」



社長の顔がどんどん青ざめていく
豚の愚行を見たからか?
アキラさんの指摘を受けてか?
まぁ両方か…



アキラさんへの暴行シーンに映像が進んでいく、豚が何度もアキラさんを殴り蹴り続ける姿に社長はブルブルと震えが止まらず
夫人は手で顔を覆い泣き崩れてしまった



アキラさんが夫人のソファの脇に立ち気遣うように手を伸ばす



「あぁ……ごめんなさい…
こんなことをされていたのね……
本当に本当にごめんなさい…」



縋り付くように夫人はアキラさんに許しを請い、アキラさんはそんな夫人の手を優しく撫でる
まるで慈悲をかけるような優しい手付きで




映像は無情にも進んでいく…
アキラさんは血の混じった吐瀉物で吐き、豚がアキラさんの額をかち割っていく……




映像は血と吐瀉物にまみれたアキラさんにニヤニヤと残忍な笑いを漏らす豚だ…




そして豚はアキラさんに舌を這わせだす

『……あっ…イヤだ、触らないで…』


アキラさんの悲痛な声が応接間に響く…





「やめてくれ…悪かった!完全に我々が悪かった!!だからもう止めてくれ!」


社長が耐えきれずに悲鳴のように懇願するが…




「ねぇ社長?僕はね…
別にこれを今更、誰に見られても痛くも痒くもないんですよ!

僕は女じゃないんだ…肌を見せることに羞恥心なんてないんですよ…
ねぇ?この映像を公開なんかしちゃったらどうなりますかね?」



社長の懇願をアキラさんは待ちわびていたとばかりに、追い打ちをかけていく
社長と夫人が信じられない者を見るようにアキラさんに目を向ける




「ほら…僕はそれなりに名前も顔も売れてるでしょ?
ワイドショーのトップニュースを総ナメとかにできそうじゃないですか?

ふふっうちの会社の会長が僕をエラく買ってくれててね…
くくっお怒りなんですよ…
再起不能までやってやれってね?

おたくの若社長がおたくの会社内で…この愚行…
ふふっおたくに仕事を卸すような会社も研究家もなくなるでしょうね?」




さも楽しそうに、残虐さを隠すのをやめ俺たちの女王様アキラさんが牙を剥き出した
はぁゾクゾクしてきたよ…


ギャアアア!!!?





豚の悲鳴が応接間に響きわたる…
今の社長の心を表すように




「あっ…あんたらの会社だって無傷ではいられんでしょう?
うっうちの息子にあんな大怪我を…」

「えっ?それ言います?
今のシーン見たでしょ?舌を噛み切ったのは確実に正当防衛だ!

あとはマサトさんが殴ったことなら、担当者の仕事は僕の護衛だ、職務の範囲内ですよ
警察が動いても過剰防衛くらいかな?
起訴までは難しいでしょうねぇ

何よりも……僕とマサトさんの関係は、週刊誌とかで見たことありませんか?」



アキラさんが俺に目線を送る大変意味深な!
本当にこの人は…調子に乗るとなんでも使うんだから…

俺は歩を進めて夫人の側に立つアキラさんの細い腰に手を回す
アキラさんも見せつけるように、俺にすり寄ってくる



「ねぇ?そうでしょう?マサトさん
会見でも開いてこう言ってくれたらいいんだよ…

『大切な恋人が殴られて血だらけにされて縛られて半裸にされていた…
とても力加減などできなかった』ってね?

ふふっ世間は恋人の危機に駆けつけた王子様で盛り上がるよ?

うちの株も値が上がったりして?」



う~ん、冗談じゃねぇ!
誰がそんな会見開くかい!?
俺は異性愛者なの!大っきいおっぱい大好きなんだよ!
ボン・キュッ・ボン!ボン・キュッ・ボン!だよ?
なんでどこもかしこもぺったんこな女王様の王子様にならないかんのじゃい!



アキラさんもわかってて大変楽しそうに俺を見つめてくる
まるで甘えるような口ぶりにイタズラを仕掛けている猫の目で…



そしてその目は細められ獲物を狙うような猛獣のものになり、社長に向けられる



「ねぇ?社長どうします?
うちの会長はね、服従か死かどちらかをお望みなんですよ…
ねぇ……社長……?

僕は社長とまだ一緒に仕事したいんですよぅ」

 

アキラさんも性格大概に悪いな…
あの接待で飲まされまくったの根に持ってたのか?
あのときと一緒の甘えを含んだような言い方が、今はひどく皮肉に聞こえる



「しかし、あの子は……あの息子は……」



「あなた、私はあなたに謝らなければいけないの……」


突然、夫人が社長に向き合うと一通の封筒を鞄から取り出した
しおりを挟む
感想 237

あなたにおすすめの小説

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

処理中です...