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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ ネクタイ 裏11 §§
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「………うん、大丈夫…だよ…
ジョンの気持もわかるし
そりゃ…もしジョンが同じことされれば、僕だって見てる…
でも、見たことをせめて伝えないでほしかった…かな」
アキラの呟きが僕の胸を締め付ける
アキラは顔をあげて、まだ瞳には涙が溜まっているけど
「ジョン、今日はずっとギューしてて…僕から絶対離れちゃダメだよ?
後でお風呂も入りたいから入れてね
それに僕がチューしてって言ったら、すぐにして!
そしたら許してあげるよ」
アキラは仕方ないなぁって顔をしてまた優しく笑ってくれる、いつも僕を許してくれる
そんないつもの些細な要求で
「わかった……ありがとう
いつもごめんね、僕はすぐに失敗してしまう
なんで…すぐに………アキラを傷つけるんだろう」
「いいよ…ジョンが僕を思ってくれてるのは伝わってるからね
……馬鹿なジョン…なんでジョンが泣くんだよ…」
気づいたら抱きしめながらボロボロ涙が溢れて、アキラのパジャマを濡らしてた
「ジョン…チューして、ほらっチュー
ふふっ僕はジョンのものなんでしょ?
泣かないでよ…
ジョンだけは僕を好きにしていいんだからね?
傷つけても、殺しても、喰ちゃってもかまわないんだよ…
なんだって許してあげるよ
ただお願いだから僕を捨てないで…ずっと側にいてよ…」
うん、うん…って頷くことしかできなくて、傷つけたのは僕なのに
傷ついたのはアキラなのに
アキラがずっと僕を抱きしめて涙が止まるまで慰めてくれた
請われるままにキスをして、抱きしめて背中を優しく撫でられる手に僕の罪悪感もわだかまりもすべて溶けていく気がした
(sideマサト)
「馬鹿なんですか?
俺達をそんなに僻地に飛ばしたいんですか?そんなもんOKするわけないでしょ!
何で二人だけで話そうとするかな?
また間違いがあったらどうするんですか?
今のあなたは俺だったら指一本でも倒せるくらいヘロヘロなんですよ!
あの夫人だけだからって許せませんよ!
刃物でも持ってきてたらどうするんですか?」
「そんなわけないでしょ!あの人は立場上あの豚男を庇っているけど、内心では確実に嫌悪している
…そういう人なんですよ!
僕はあの人の人となりをそれなりに知っている!
僕を害するような人じゃないです
そんなに心配なら会長にお願いして盗聴音声でも裏で聞いててください
応接間なら確実にあの人ならやってるでしょ?
僕と二人でしか話せないような話もあるんですからね!」
翌日になりアキラさんが社長夫人と二人だけで話させろっと要求してきたのだ
こっちからしたら同じ轍を踏みたくはない、アキラさんをこれ以上傷つけられて堪るかっと思うが…
この人は一度言い出したら聞かないし、そして人の気持を汲み取るのにめちゃくちゃ長けてるのだ…
アキラさんの選択はたぶん正しい
「わかりましたよ、ただし、部屋の前で待機させてもらいます
これ以上は譲歩できませんよ!!
何かあったら大声をだしてくださいよ!」
そんな俺の心配も社長夫人が迎えの車から降りて姿を表した瞬間に消え失せていった
美しくまとめられていた髪は艶がなくパサツイてうまくまとまっていない
目は落ちくぼみ生気が感じられない
キッチリとよく似合っていたオールドタイプのスーツはなぜか古臭いくたびれた印象を与える
ほんの数日で10歳は年をとったような姿に驚愕しかなかった
出迎えたアキラさんの姿が目に入ると、崩れるように膝を付くのをアキラさんが駆け寄って止めていた
まだ起き上がるのだって苦労する身なのに…まったく、この人は…
「………やめてください、あなたのそんな姿は見たくない
あなたは何も悪くないじゃないですか
もっと早く話を聞いておけばよかった
僕はあなたを助けたいんです」
「アキラ君……本当に…本当に…ごめんなさい……なんであなた、私達はこんなにあなたを傷つけたのに…」
泣きながら詫びる姿は憐れとしか思えずに、俺はアキラさんを立たせるために手を伸ばす
「奥様、そのようなところではなく中にお入りください…
温かいとはいえ、まだ地面は冷えますよ?
アキラさん…お手をどうぞ……」
掴まれた手を引きながら腰を支える
歩けるまでは回復したが
まだ腹筋に力を入れるのがキツイらしい
今までジョン君がさり気なくフェローをしていて気づかなかった
さすがジョン君だ…アキラさんの面倒をみるに掛けては右に出る者はいない…
そんな様子を申し訳無さそうに夫人は下を俯く
確かにこの様子ならアキラさんに危害など加えるわけもないだろう
応接間に入り、ソファにアキラさんを座らせると谷口がお茶を持ってくる
「さてと…女将さん…単刀直入言わせていただきます
このままでは残念ですが、M&Aは進めれそうにありません
僕はぜひ行いたいんですけど…
周りが納得しそうにない…
マサトさんなんてはうちの社長だ、納得しなけりゃ僕はお手上げです…」
「わかっております
このようなことを我が社の…
しかも私共の息子が行ってしまったのです
弁明のしようもない…
もう我が社は私の代で潰します
でもどうか…こんなこともお願いできる立場ではないことば重々承知ですが、できることなら従業員だけでも…受け入れていただきたい……」
深々と頭を下げる姿は正に上に立つものの責任を真っ当しようとする姿で
なるほど、あの社長よりもこの人が最高責任者だと気付かされる
「う~ん……少しお話をしましょう?女将さん…これからあなたには選択をしてもらわないといけない
あなたは抱え込みすぎですよ…
全てを守ろうとしすぎです
人間なんて守れるものなんて、限られたものだけですよ?」
そういうと俺と谷口に目配せをする
これみよがしにため息を一つ吐いて二人で扉から外にでた
「本当に困ったもんだよなぁ
アキラさんは…俺僻地になんて行きたくないんだけど…」
「本当ですよね、僕だって単身赴任なんて御免被りますよ!
家だってローン残ってるのに…」
扉の前で谷口と一通りの愚痴をこぼし合い
この鬱憤は数カ月後には訪れる予定の豚の搬送にぶつけることを心に決めあったところで
夫人が扉を開けて出てきた
真っ青な顔で目の焦点があっていない…
えっ?アキラさん何したの?
「それでは女将さん、次回は社長とお越し下さいね?
楽しみにお待ちしてますからね…
マサトさん谷口さん、すいませんが女将さんをお送りしてください」
奥のソファには不敵な笑みを浮かべるアキラさん………いやいや怖い
夫人を見送った後にアキラさんに尋ねてみれば
「あぁ…ちょっと疑惑の種を植えてみたんですよ
女将さんの心にね…
うまく花が咲くといいんだけどなぁ…」
イタズラを仕掛けたとでもいうニュアンスで、めちゃくちゃ悪い顔で笑うアキラさんに寒気がした
ジョンの気持もわかるし
そりゃ…もしジョンが同じことされれば、僕だって見てる…
でも、見たことをせめて伝えないでほしかった…かな」
アキラの呟きが僕の胸を締め付ける
アキラは顔をあげて、まだ瞳には涙が溜まっているけど
「ジョン、今日はずっとギューしてて…僕から絶対離れちゃダメだよ?
後でお風呂も入りたいから入れてね
それに僕がチューしてって言ったら、すぐにして!
そしたら許してあげるよ」
アキラは仕方ないなぁって顔をしてまた優しく笑ってくれる、いつも僕を許してくれる
そんないつもの些細な要求で
「わかった……ありがとう
いつもごめんね、僕はすぐに失敗してしまう
なんで…すぐに………アキラを傷つけるんだろう」
「いいよ…ジョンが僕を思ってくれてるのは伝わってるからね
……馬鹿なジョン…なんでジョンが泣くんだよ…」
気づいたら抱きしめながらボロボロ涙が溢れて、アキラのパジャマを濡らしてた
「ジョン…チューして、ほらっチュー
ふふっ僕はジョンのものなんでしょ?
泣かないでよ…
ジョンだけは僕を好きにしていいんだからね?
傷つけても、殺しても、喰ちゃってもかまわないんだよ…
なんだって許してあげるよ
ただお願いだから僕を捨てないで…ずっと側にいてよ…」
うん、うん…って頷くことしかできなくて、傷つけたのは僕なのに
傷ついたのはアキラなのに
アキラがずっと僕を抱きしめて涙が止まるまで慰めてくれた
請われるままにキスをして、抱きしめて背中を優しく撫でられる手に僕の罪悪感もわだかまりもすべて溶けていく気がした
(sideマサト)
「馬鹿なんですか?
俺達をそんなに僻地に飛ばしたいんですか?そんなもんOKするわけないでしょ!
何で二人だけで話そうとするかな?
また間違いがあったらどうするんですか?
今のあなたは俺だったら指一本でも倒せるくらいヘロヘロなんですよ!
あの夫人だけだからって許せませんよ!
刃物でも持ってきてたらどうするんですか?」
「そんなわけないでしょ!あの人は立場上あの豚男を庇っているけど、内心では確実に嫌悪している
…そういう人なんですよ!
僕はあの人の人となりをそれなりに知っている!
僕を害するような人じゃないです
そんなに心配なら会長にお願いして盗聴音声でも裏で聞いててください
応接間なら確実にあの人ならやってるでしょ?
僕と二人でしか話せないような話もあるんですからね!」
翌日になりアキラさんが社長夫人と二人だけで話させろっと要求してきたのだ
こっちからしたら同じ轍を踏みたくはない、アキラさんをこれ以上傷つけられて堪るかっと思うが…
この人は一度言い出したら聞かないし、そして人の気持を汲み取るのにめちゃくちゃ長けてるのだ…
アキラさんの選択はたぶん正しい
「わかりましたよ、ただし、部屋の前で待機させてもらいます
これ以上は譲歩できませんよ!!
何かあったら大声をだしてくださいよ!」
そんな俺の心配も社長夫人が迎えの車から降りて姿を表した瞬間に消え失せていった
美しくまとめられていた髪は艶がなくパサツイてうまくまとまっていない
目は落ちくぼみ生気が感じられない
キッチリとよく似合っていたオールドタイプのスーツはなぜか古臭いくたびれた印象を与える
ほんの数日で10歳は年をとったような姿に驚愕しかなかった
出迎えたアキラさんの姿が目に入ると、崩れるように膝を付くのをアキラさんが駆け寄って止めていた
まだ起き上がるのだって苦労する身なのに…まったく、この人は…
「………やめてください、あなたのそんな姿は見たくない
あなたは何も悪くないじゃないですか
もっと早く話を聞いておけばよかった
僕はあなたを助けたいんです」
「アキラ君……本当に…本当に…ごめんなさい……なんであなた、私達はこんなにあなたを傷つけたのに…」
泣きながら詫びる姿は憐れとしか思えずに、俺はアキラさんを立たせるために手を伸ばす
「奥様、そのようなところではなく中にお入りください…
温かいとはいえ、まだ地面は冷えますよ?
アキラさん…お手をどうぞ……」
掴まれた手を引きながら腰を支える
歩けるまでは回復したが
まだ腹筋に力を入れるのがキツイらしい
今までジョン君がさり気なくフェローをしていて気づかなかった
さすがジョン君だ…アキラさんの面倒をみるに掛けては右に出る者はいない…
そんな様子を申し訳無さそうに夫人は下を俯く
確かにこの様子ならアキラさんに危害など加えるわけもないだろう
応接間に入り、ソファにアキラさんを座らせると谷口がお茶を持ってくる
「さてと…女将さん…単刀直入言わせていただきます
このままでは残念ですが、M&Aは進めれそうにありません
僕はぜひ行いたいんですけど…
周りが納得しそうにない…
マサトさんなんてはうちの社長だ、納得しなけりゃ僕はお手上げです…」
「わかっております
このようなことを我が社の…
しかも私共の息子が行ってしまったのです
弁明のしようもない…
もう我が社は私の代で潰します
でもどうか…こんなこともお願いできる立場ではないことば重々承知ですが、できることなら従業員だけでも…受け入れていただきたい……」
深々と頭を下げる姿は正に上に立つものの責任を真っ当しようとする姿で
なるほど、あの社長よりもこの人が最高責任者だと気付かされる
「う~ん……少しお話をしましょう?女将さん…これからあなたには選択をしてもらわないといけない
あなたは抱え込みすぎですよ…
全てを守ろうとしすぎです
人間なんて守れるものなんて、限られたものだけですよ?」
そういうと俺と谷口に目配せをする
これみよがしにため息を一つ吐いて二人で扉から外にでた
「本当に困ったもんだよなぁ
アキラさんは…俺僻地になんて行きたくないんだけど…」
「本当ですよね、僕だって単身赴任なんて御免被りますよ!
家だってローン残ってるのに…」
扉の前で谷口と一通りの愚痴をこぼし合い
この鬱憤は数カ月後には訪れる予定の豚の搬送にぶつけることを心に決めあったところで
夫人が扉を開けて出てきた
真っ青な顔で目の焦点があっていない…
えっ?アキラさん何したの?
「それでは女将さん、次回は社長とお越し下さいね?
楽しみにお待ちしてますからね…
マサトさん谷口さん、すいませんが女将さんをお送りしてください」
奥のソファには不敵な笑みを浮かべるアキラさん………いやいや怖い
夫人を見送った後にアキラさんに尋ねてみれば
「あぁ…ちょっと疑惑の種を植えてみたんですよ
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