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20.胸のホールを埋めてください 3
549.全ての真相を (side会長)
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アキラ君が意識を失ってしばらくが経つが、ジーザスはアキラ君の手を握りなかなか動くことができないでいた…
ワシの誓約魔法は解けていたから、施術は終了したのだろう
ただまだアキラ君の防御壁で二人には近づくことができないでいる
大きな深いため息の後……やっとジーザスがワシ等の方に歩み寄り両手をあげて無抵抗の意思を表した
「こっちの声は聞こえてますか?
とりあえずいきなり殴りかかるとかはやめてくださいね!
しっかりと経緯とこれからの推測を説明しますから…防御壁から出ますからね?
ジョン君は、拘束魔法はたぶんアキラ君の魔法が切れる時間がくれば、なくなるからね?
その顔やめてくれると有り難いな…
めちゃくちゃ怖い!
それまでに誤解を解いておかないと、喰い殺されそうだよなぁ……」
しっかりと同意の意思をジェスチャーで伝えると、堅い表情のままジーザスが防御壁から出てきた
その足でソファに倒れるように座りと、大変疲れたようなぐったりとした顔でワシを見ると……
「はぁ…若い子との恋愛は大変だ……体力がもたねぇわ……」
「うるさいわい!なんの愚痴じゃ!!
さっさと経緯と今後について教えんかい!
あのアキラ君はどうなるんじゃ?
消えるのか?意識下に沈められるのか?
なんとかならんのか?あの子の人格を犠牲にするしか方法はなかったのか?」
ワシの言葉に、ひたすらジーザスを威嚇する顔をしていたジョン君の息を飲む音がした…
「まず俺達が出した結論から言うと…
アキラ君は多重人格じゃない!
あの子の人格はひとつですよ…
さっきまでのアキラ君も、記憶があるときのアキラ君も同一の人格です。
だから人格が消えるとか犠牲になるとかはありえません!
ただし…アキラ君は一種の脳障害なんですよ!」
「はっ??多重人格じゃないのか?
脳障害って……大丈夫なのか?この子?」
根本から覆すジーザスの言葉に目を剥く、多重人格と言っていたのはアキラ君じゃぞ?
「とりあえず今後の推測を聞いてください、このままアキラ君が目を覚ませば記憶を取り戻しているはずです。
さっきまでの人格にジョン君との記憶が戻っている状態です。
それが俺達が目指したゴールです。」
なるほど、確かに当初からワシ等が一番望んでいた状態じゃ…
だったら何で二人はこんなに遠回しな、ワシ等と対峙するような方法を選んだんじゃ?
「ただし…これは希望的推測に過ぎません!
もしかしたら、多重人格でさっきまでのアキラ君が消えて記憶があるときのアキラ君と入れ替わる可能性もあります。
最悪な場合は…人格同士が衝突して廃人になる場合だって考えられる……
アキラ君はあのとき、ジョン君を試したんだよ…今のアキラ君と君のアキラ君どちらかを選ばせたんだ
君は迷わず君のアキラ君を選んだだろう?
だからそのリスクを背負ってでもアキラ君はこの施術に挑んだんだよ…」
ジーザスが恨みがましいような、責めるような目でジョン君を睨み
「アキラ君はどこまでも…君を愛していたよ!
君に投げ飛ばされて、締め上げられて、憎まれても…
変わらず君を愛していた!!
憎らしいほどにね……」
ワシの誓約魔法は解けていたから、施術は終了したのだろう
ただまだアキラ君の防御壁で二人には近づくことができないでいる
大きな深いため息の後……やっとジーザスがワシ等の方に歩み寄り両手をあげて無抵抗の意思を表した
「こっちの声は聞こえてますか?
とりあえずいきなり殴りかかるとかはやめてくださいね!
しっかりと経緯とこれからの推測を説明しますから…防御壁から出ますからね?
ジョン君は、拘束魔法はたぶんアキラ君の魔法が切れる時間がくれば、なくなるからね?
その顔やめてくれると有り難いな…
めちゃくちゃ怖い!
それまでに誤解を解いておかないと、喰い殺されそうだよなぁ……」
しっかりと同意の意思をジェスチャーで伝えると、堅い表情のままジーザスが防御壁から出てきた
その足でソファに倒れるように座りと、大変疲れたようなぐったりとした顔でワシを見ると……
「はぁ…若い子との恋愛は大変だ……体力がもたねぇわ……」
「うるさいわい!なんの愚痴じゃ!!
さっさと経緯と今後について教えんかい!
あのアキラ君はどうなるんじゃ?
消えるのか?意識下に沈められるのか?
なんとかならんのか?あの子の人格を犠牲にするしか方法はなかったのか?」
ワシの言葉に、ひたすらジーザスを威嚇する顔をしていたジョン君の息を飲む音がした…
「まず俺達が出した結論から言うと…
アキラ君は多重人格じゃない!
あの子の人格はひとつですよ…
さっきまでのアキラ君も、記憶があるときのアキラ君も同一の人格です。
だから人格が消えるとか犠牲になるとかはありえません!
ただし…アキラ君は一種の脳障害なんですよ!」
「はっ??多重人格じゃないのか?
脳障害って……大丈夫なのか?この子?」
根本から覆すジーザスの言葉に目を剥く、多重人格と言っていたのはアキラ君じゃぞ?
「とりあえず今後の推測を聞いてください、このままアキラ君が目を覚ませば記憶を取り戻しているはずです。
さっきまでの人格にジョン君との記憶が戻っている状態です。
それが俺達が目指したゴールです。」
なるほど、確かに当初からワシ等が一番望んでいた状態じゃ…
だったら何で二人はこんなに遠回しな、ワシ等と対峙するような方法を選んだんじゃ?
「ただし…これは希望的推測に過ぎません!
もしかしたら、多重人格でさっきまでのアキラ君が消えて記憶があるときのアキラ君と入れ替わる可能性もあります。
最悪な場合は…人格同士が衝突して廃人になる場合だって考えられる……
アキラ君はあのとき、ジョン君を試したんだよ…今のアキラ君と君のアキラ君どちらかを選ばせたんだ
君は迷わず君のアキラ君を選んだだろう?
だからそのリスクを背負ってでもアキラ君はこの施術に挑んだんだよ…」
ジーザスが恨みがましいような、責めるような目でジョン君を睨み
「アキラ君はどこまでも…君を愛していたよ!
君に投げ飛ばされて、締め上げられて、憎まれても…
変わらず君を愛していた!!
憎らしいほどにね……」
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