563 / 1,158
20.胸のホールを埋めてください 3
559.胸のホールが埋まるとき
しおりを挟む
シノダ教授の許可がでて、入室すると
ベッドの上で申し訳なさそうに笑ってるアキラがいて
「ジョン、いろいろとごめんね…、思い出したから
ちゃんて、僕は思い出せたから…
ジョン来てよ!」
呼ばれるままにアキラの広げた手の中に飛び込んで行った。
目から流れる涙が止められなくて、鼻水もグズグズ出てきて
でも手の中にアキラがいることが何よりも嬉しかった…
「ア"ギラぁ…ヴゥエェェ…あいだガッだぁ……ア"ギラァ…アギラァ」
ずっと考えていたごめんなさいも、今後のことも全部ふっ飛んで、泣きながら抱きしめて縋って頬刷りして撫で回しても
まだ実感も安心も得られなくて
「ごめんね、ジョン…
全部、思い出したからジョンのことも今までのことも全部思い出せたから…
ふふっそんなに泣かれたら、僕まで泣けてきちゃうよ」
アキラはクスクスっと笑いながら涙目で好きなようにさせてくれている。
おじいちゃん達もいて恥ずかしいとか、もうそんなこと考えられなくて
ただただ求めるままにアキラを抱きしめていた。
「アギラ……ごめんなざいぃ…僕、アキラに…
わからなかったんだ…どうしたらいいか、もう…わからなくなっちゃったんだよおぅ……」
「ジョンが謝ることじゃないよ?
僕がそう仕向けたんだ…
僕がジョンに謝らないといけないんだよ?騙したりごめんね…
でもこれしか、方法が見つけられなかった…」
確かめ合うように抱き合って、見つめ合って…ただただ気が済むまできつく抱き合って…
やっと落ち着いて、話ができるまで回復した。
「ははっジーザス、上手くいったってことでいいんじゃよな?
本当にさっきまでは落ち着いておったんじゃよ?
まぁ仕方ないがのう…」
おじいちゃんの声も少し震えている
きっと安心したんだ
「えぇ、希望的推測の通りになりましたよ!
はぁ、本当に今回は神経すり減らしたよ!剥げるかと思ったよ…
まぁ役得もたくさんあったからいいけどね!
ジョン君も忘れないでよ!アキラ君に何かしたら、俺はいつでもアキラ君をかっ攫う気満々だからね?」
シノダ教授の言葉にアキラを抱きしめる力が強まる
ヴェッッ!アキラの声に慌てて緩めると、苦笑いしてポンポンっとしてくれた。
「ロンさん、ありがとうございます。
大丈夫だよね?
ジョンは僕に酷いことなんかしないだろう?
ふふっどこまで話を聞いてるのかな?本当に悲しい思いたくさんさせちゃったね…
少し痩せたんじゃない?毛艶もあんまりよくないね?」
「いい…アキラが帰ってきてくれたからもういいの…
僕が頼りなかったから、僕には話せなかったんでしょ?
僕はまだアキラのパートナーとしては力不足だから…」
アキラが考えあぐねるように天井を見て、僕の抱きしめている手をなでる…
「ん~ちょっと違うかな?
それにあの時のジョンの行動は正解だったんだよ?
僕がね嫌だったんだよ、あのときはまだ多重人格かもしれない可能性がねあったから…
もしジョンに話すとなると、記憶を戻すことはあのときの僕を消すことになるでしょ?
それを冷静なジョンに選択させるのが耐えられなかった…
どっちを選ばれても辛くなってしまう
それなら、最初から勝てる見込みのない僕が消えればいいって…
だからあんな風にジョンに、憎まれるようにしたんだよ?
だからジョンは悪くないよ?
でも…あのとき僕は確実にジョンに振られてたからね
ロンさんを浮気相手なんて思わないでね…
あのときの僕たちを否定するのは、止めてほしいだよ」
アキラの言葉にグゥの音もでなかった…
ベッドの上で申し訳なさそうに笑ってるアキラがいて
「ジョン、いろいろとごめんね…、思い出したから
ちゃんて、僕は思い出せたから…
ジョン来てよ!」
呼ばれるままにアキラの広げた手の中に飛び込んで行った。
目から流れる涙が止められなくて、鼻水もグズグズ出てきて
でも手の中にアキラがいることが何よりも嬉しかった…
「ア"ギラぁ…ヴゥエェェ…あいだガッだぁ……ア"ギラァ…アギラァ」
ずっと考えていたごめんなさいも、今後のことも全部ふっ飛んで、泣きながら抱きしめて縋って頬刷りして撫で回しても
まだ実感も安心も得られなくて
「ごめんね、ジョン…
全部、思い出したからジョンのことも今までのことも全部思い出せたから…
ふふっそんなに泣かれたら、僕まで泣けてきちゃうよ」
アキラはクスクスっと笑いながら涙目で好きなようにさせてくれている。
おじいちゃん達もいて恥ずかしいとか、もうそんなこと考えられなくて
ただただ求めるままにアキラを抱きしめていた。
「アギラ……ごめんなざいぃ…僕、アキラに…
わからなかったんだ…どうしたらいいか、もう…わからなくなっちゃったんだよおぅ……」
「ジョンが謝ることじゃないよ?
僕がそう仕向けたんだ…
僕がジョンに謝らないといけないんだよ?騙したりごめんね…
でもこれしか、方法が見つけられなかった…」
確かめ合うように抱き合って、見つめ合って…ただただ気が済むまできつく抱き合って…
やっと落ち着いて、話ができるまで回復した。
「ははっジーザス、上手くいったってことでいいんじゃよな?
本当にさっきまでは落ち着いておったんじゃよ?
まぁ仕方ないがのう…」
おじいちゃんの声も少し震えている
きっと安心したんだ
「えぇ、希望的推測の通りになりましたよ!
はぁ、本当に今回は神経すり減らしたよ!剥げるかと思ったよ…
まぁ役得もたくさんあったからいいけどね!
ジョン君も忘れないでよ!アキラ君に何かしたら、俺はいつでもアキラ君をかっ攫う気満々だからね?」
シノダ教授の言葉にアキラを抱きしめる力が強まる
ヴェッッ!アキラの声に慌てて緩めると、苦笑いしてポンポンっとしてくれた。
「ロンさん、ありがとうございます。
大丈夫だよね?
ジョンは僕に酷いことなんかしないだろう?
ふふっどこまで話を聞いてるのかな?本当に悲しい思いたくさんさせちゃったね…
少し痩せたんじゃない?毛艶もあんまりよくないね?」
「いい…アキラが帰ってきてくれたからもういいの…
僕が頼りなかったから、僕には話せなかったんでしょ?
僕はまだアキラのパートナーとしては力不足だから…」
アキラが考えあぐねるように天井を見て、僕の抱きしめている手をなでる…
「ん~ちょっと違うかな?
それにあの時のジョンの行動は正解だったんだよ?
僕がね嫌だったんだよ、あのときはまだ多重人格かもしれない可能性がねあったから…
もしジョンに話すとなると、記憶を戻すことはあのときの僕を消すことになるでしょ?
それを冷静なジョンに選択させるのが耐えられなかった…
どっちを選ばれても辛くなってしまう
それなら、最初から勝てる見込みのない僕が消えればいいって…
だからあんな風にジョンに、憎まれるようにしたんだよ?
だからジョンは悪くないよ?
でも…あのとき僕は確実にジョンに振られてたからね
ロンさんを浮気相手なんて思わないでね…
あのときの僕たちを否定するのは、止めてほしいだよ」
アキラの言葉にグゥの音もでなかった…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
344
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる