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21.進む僕

568.君は前へ  (side会長)

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「あと、できたらポーションに魔力付与ができる人を一人配属していただけたら助かります。
僕のトレーニングに付き合っていただきたいんですけど、経費で落ちないなら私費でもいいんで…
できれば魔法操作が上手な方をお願いしたいんですけど、ハイポーション作ろうと思うんですよ」


またアキラ君がとんでもないことを言い出した。
ハイポーションでトレーニングっとは聞いたことがない!


「ハイポーションって…そんなに簡単にできるもんなのか?
かなり高いじゃろ!アレは…
それこそ国内でも作れる会社は限られているし、作れる職人も限られてるはずじゃぞ?
そんなトレーニングでほいほい作るようなものじゃないじゃろう?」


「そんなことないですよ?
決められたものを決められた手順で作るだけですからね?
ただその配合とかタイミングで品質がかなり変わるのと、販売許可がない会社が作っると海賊版になって売れないだけで…

たぶん普通のポーション学者なら作れると思いますよ?
ハイポーションチャレンジって競技があるんですけどね、それがトレーニングに丁度いいんですよ

ただ最後に魔力付与が必須なんで…
できたハイポーションは許可がないから売れないので、訓練施設で配るなりすれば無駄にならないでしょ?」


そりゃ喜ばれるじゃろうさ!
普通の冒険者はハイポーションなんざ使わないし、D級くらいの冒険者なんてあれ一本で給料ぶっ飛ぶじゃろうし!


「転売対策も取りますからね?
僕が作るのは所詮海賊版ですから、身内が使うって体で配ればいいでしょ?」


どんだけの量を作る気なんじゃ?この子は……恐ろしい子じゃな


「わかったわい!腕のいい魔法使いを用意しとくわい…」


嬉しそうに礼を言うアキラ君に頬が緩んでいく
本当にこの子はポーションの話になると嬉しそうに話す。
いい顔じゃ……


「僕は、ここ数年、諦めて生きてきたから
できなくなってくことを諦めて、やりたいことを諦めて…
でも今からはやりたいことを、目指して努力できるから!
だから今、すごく楽しいです!!」


そんなことを溢れるような笑顔で言ってこられては、もうこっちも協力しないわけにはいくまい!!


「アキラさんポーションの材料も魔法付与する方の費用も十分経費で落ちますから、これからのアキラさんの作るポーションの糧になるならきっちり落とさせますから!
しかも訓練施設でハイポーション配るなんて、贅沢な福利厚生だなぁ…
聞いたことがない

他には何か要望はありますか?
やりたいこと、どんどん言ってくださいよ!」


谷口も目をキラキラさせておる…
新しいプロジェクトにやる気に満ちとるのう
いいことじゃ!



「ああぁぁ…これは時期尚早かな?
でも目指すところはそこだし…
時期的に行っとかないと、今しか獲れないしなぁ

……この中で冒険者としての攻撃力って誰が強いんですか?
できたら手伝っていただきたい事があって」


ん?なんじゃ?なんか狩りに行きたいのか?
自分達で用意しないといけないような、レア素材が必要なのかの?
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