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21.進む僕

579.アキラ君の友人達  (side会長)

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「ごちそうさまでした
またいつでもご連絡ください!
アキラのポーション作りとかでしたら、僕も手伝えることあるでしょうから」


「本当にごちそうさまでした。
うちとも、ご贔屓くださいね?
マサトさん、今度の打ち合わせもよろしくお願いしますね?
こちらもしっかりと準備して来させてもらいますから」


なんじゃ?千代丸君とマサトはもうなにか打ち合わせのアポを取っとるのか?
商魂逞しくて結構じゃ!



最初に来たタクシーにダーク君を乗せて送り出す。
ダーク君は五つ子の赤子がいて、あまり遅くまで出歩くのは控えてるらしい
しかもその上には三つ子の幼児がいるらしい
すごいの、さすが人狼じゃの…繁殖力が違う!


「会長さん…ダークには気をつけてくださいね?
ダークはあんなこと言ってたけど、あんまりアキラに近づけすぎない方がいいてすからね…」


ダーク君がいなくなると、千代丸君がボソリっと忠告するように呟いてきた


「ダークは俺が知る限り、アキラの最も激しい狂信者です。
アキラが望めば自分の全てを躊躇なく捧げますよ……地位も名誉も、奥さんや子供ですら捧げますよ…アイツは!

あとダークは単なる小さな診療所の医者じゃないですからね?
あいつは族長候補ですよ…会長ならわかりますよね?それがどんなことか…」


人狼の族長候補って!
……さすがアキラ君の親友だけあるのう、かなりヤバい奴じゃな


あの優しくアキラ君に笑いかけるダーク君の見方がガラリっと変わった
ド級の狂信者というわけか……


「アキラが本当に害されたなんてなったら……戦争をお越しかねない奴ですからね?
まぁ普段は良識人だし、めちゃくちゃいい奴ですけどね
付き合い方を気をつけてやってくださいね?」


「お前さんはどうなんじゃ?
自分はダーク君とは違うっといった感じの言い方じゃが…
狂信者じゃないってことかのう?」


千代丸君に睨みを聞かせて、呟き返せば…両肩を上げてヤレヤレっといったアクションをしてくる
小生意気な坊主じゃな……


「俺はアイツに比べたら可愛いものですよ?
アイツが結婚して子供をバンバカ産む理由がね…
アキラがダークの子供が見たいって言ったからなんですよ?
『自分はたぶん子供を作れない体だから、ダークの子供ならきっと可愛いだろうな』って一言で
即効に見合いしてからの子沢山ですからね?
人生の捧げ方が違う…ははっ
まあ俺が捧げれるものなんて、うちの会社の未来くらいですかね?」


それでも十分じゃろうが……
あの全国チェーンのドラッグストアを変な動かされ方されたら、経済に影響でること間違いなしじゃろうが


「あと、カズマには本当に気をつけてください…
会長さんも気づいてるでしょうが、あいつは強い!魔力量がハンパないんですよ…
あいつに本気でこられたら俺とダークじゃ、太刀打ちできないんです。

あいつがアキラを諦めてるとは思えない!
会長さん達の強さなら大丈夫だとは思いますけど…あいつも冒険者ってわけじゃないから
何かあったらすぐに連絡してください!
飛んできますからね?
本当にやばいときはダークより先ず俺にくださいね?」


なるほど……この千代丸君は実は苦労人なんじゃろうな
あやつらの調節役っといったところか

「わかったわい、アキラ君の家のセキュリティを強化しとくよ…
これからもよろしく頼むの!」





まさか早々に千代丸君の助言に助けられるとも知らずに、酒の入ったなかなかいい気分で千代丸君のタクシーを見送った。
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