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22.阻む君
598.怒るあなた
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アキラさんが呼んでいると言われて、アキラさんが寝ている部屋にジョン君を見ている田中さん以外が集まった。
「ロンさん……ジョンは?
大丈夫なんですか?
自傷行動とか、妄想とかはでてませんか?」
「はぁ……さすがだね、アキラ君
そんな状態なのにすぐにジョン君の心配かい?
大丈夫だよ…両方でてないからね
田中に見張るようにさせてる。
今のジョン君なら、田中でも抑え込めるだろ?」
よかったっと呟く声は潰れていていつものソプラノボイスとは程遠い掠れた声だ
顔色は死人のように青白く、顔を集中的に殴られたのか、腫れ上がって片目は開けていない
ポーションで傷口はほとんどが塞がれているだろうが、腫れや骨折…
それに多分あそこの傷にもポーションは使えない…
あそこはねん膜が近いから、使用するには適さないはずだ
そんな状態なのに、あなたはジョン君を気遣う
「アキラさんは大丈夫じゃないですよね?
内蔵系にはダメージなかったんですか?
俺…アキラさんを見つけたとき、もう駄目かと思いましたよ。」
自分の言葉に胸が締め付けられる
クソッ今日の俺はおかしいぃ…あんな姿のアキラさんをみたからか
本当にアキラさんを失うと思ったからか
「ありがとうございます、大丈夫ですよ、マサトさん達が駆け付けてくれて助かりました。
ボディには一発も入れられてないですから
ははっ、でもきっと酷い顔でしょうね?
顔を集中的にの殴られましたからね…
あとは右腕と右足と全体的な衝撃でダメージを蓄積されました。
たぶん数日は熱がでるだろうし……
絶対安静ですか?ロンさん?」
「それどころじゃないよ!
僕は例えモグリでも、回復士に見せるべきだとおもうよ
右手も右足も折れてるし…
それにその……肛門部の裂傷もかなりズタズタだったよ!
括約筋いかれてたら、それこそたれ流しだったんだからね!!
最低でも安静だからね…
本当は一刻も早く回復魔法をかけたいんだよ!」
気を使って言葉を選んでいたが…
途中で諦めたシノダ教授が、アキラさんに注意をしだす。
でもたぶん、今のアキラさんは……誰にも止められないことが、皆気づいている。
違う、普段のアキラさんとはまったく違う……
静かな怒りを感じる。
ジョン君を治す方法をアキラさんはきっとわかっているし、すでに遂行することを決めている。
「アキラ君……やったのは、あのカズマとかいうエルフでいいんじゃよな?
とりあえず、報復はワシが責任もって行うから、お前さんは体を…」
「駄目ですよ…ただ痛めつけるだけじゃ、ジョンは治らない
あいつから魔力の供給を止めなきゃいけない、たぶん自動的に流し込むみたいになってるから…
止めるならあいつを殺すしかないけど
あいつを殺すのは絶対に駄目ですからね!リスクがでかすぎます。
それに……………あいつは、自分でやらないと……僕の気が収まらない」
口元を酷く歪めて笑う顔は、僕が知っているアキラさんでは確実になくて
寝たきりで体も起こせないのに、その表情は冷酷で無慈悲で……その場にいる全員を凍らせた。
「とりあえず、ロンさん……安静は明日からでお願いします。
今晩は暴れさせてください……
あいつがジョンを、また奪いにきますよ、絶対にね……」
「ロンさん……ジョンは?
大丈夫なんですか?
自傷行動とか、妄想とかはでてませんか?」
「はぁ……さすがだね、アキラ君
そんな状態なのにすぐにジョン君の心配かい?
大丈夫だよ…両方でてないからね
田中に見張るようにさせてる。
今のジョン君なら、田中でも抑え込めるだろ?」
よかったっと呟く声は潰れていていつものソプラノボイスとは程遠い掠れた声だ
顔色は死人のように青白く、顔を集中的に殴られたのか、腫れ上がって片目は開けていない
ポーションで傷口はほとんどが塞がれているだろうが、腫れや骨折…
それに多分あそこの傷にもポーションは使えない…
あそこはねん膜が近いから、使用するには適さないはずだ
そんな状態なのに、あなたはジョン君を気遣う
「アキラさんは大丈夫じゃないですよね?
内蔵系にはダメージなかったんですか?
俺…アキラさんを見つけたとき、もう駄目かと思いましたよ。」
自分の言葉に胸が締め付けられる
クソッ今日の俺はおかしいぃ…あんな姿のアキラさんをみたからか
本当にアキラさんを失うと思ったからか
「ありがとうございます、大丈夫ですよ、マサトさん達が駆け付けてくれて助かりました。
ボディには一発も入れられてないですから
ははっ、でもきっと酷い顔でしょうね?
顔を集中的にの殴られましたからね…
あとは右腕と右足と全体的な衝撃でダメージを蓄積されました。
たぶん数日は熱がでるだろうし……
絶対安静ですか?ロンさん?」
「それどころじゃないよ!
僕は例えモグリでも、回復士に見せるべきだとおもうよ
右手も右足も折れてるし…
それにその……肛門部の裂傷もかなりズタズタだったよ!
括約筋いかれてたら、それこそたれ流しだったんだからね!!
最低でも安静だからね…
本当は一刻も早く回復魔法をかけたいんだよ!」
気を使って言葉を選んでいたが…
途中で諦めたシノダ教授が、アキラさんに注意をしだす。
でもたぶん、今のアキラさんは……誰にも止められないことが、皆気づいている。
違う、普段のアキラさんとはまったく違う……
静かな怒りを感じる。
ジョン君を治す方法をアキラさんはきっとわかっているし、すでに遂行することを決めている。
「アキラ君……やったのは、あのカズマとかいうエルフでいいんじゃよな?
とりあえず、報復はワシが責任もって行うから、お前さんは体を…」
「駄目ですよ…ただ痛めつけるだけじゃ、ジョンは治らない
あいつから魔力の供給を止めなきゃいけない、たぶん自動的に流し込むみたいになってるから…
止めるならあいつを殺すしかないけど
あいつを殺すのは絶対に駄目ですからね!リスクがでかすぎます。
それに……………あいつは、自分でやらないと……僕の気が収まらない」
口元を酷く歪めて笑う顔は、僕が知っているアキラさんでは確実になくて
寝たきりで体も起こせないのに、その表情は冷酷で無慈悲で……その場にいる全員を凍らせた。
「とりあえず、ロンさん……安静は明日からでお願いします。
今晩は暴れさせてください……
あいつがジョンを、また奪いにきますよ、絶対にね……」
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