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24.捕まえる僕

627.序章

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「ぐぬぬぬ……とりあえず予約を取らされた、取り付く島もなかったわい」


朝になって千代丸君が訪れて教えてくれたアキラの実家の電話は、お店のものだったらしく


『こちらは『辺境のやすらぎ』のお店の番号になります。
うちにアキラなどという従業員はおりませんし、電話で勤め先で深い知り合いと言われましても……お詫びに伺いたいっと言われましても私共からすれば、身に覚えのないことでございます。』


「……の一点張りじゃった!
ぐぬぬ、なんなんじゃ!あの馬鹿丁寧じゃが、一歩も引かない感のやつは」


とりあえずお店の予約を取り付けたから訪問はできるが…
果たしてアキラ君に会わせてもらえるかが怪しいとこれじゃ


「間違いなくバロンさんですね、アキラの教育役で総支配人、そしてあそこで最もアキラを可愛がってた人ですよ
そりゃバロンさんにしたら、あんな状態で逃げ帰ってきたアキラを、簡単に会わせるわけないですよね」


ダーク君は夕方からまた合流してくれるみたいじゃ、診療所を閉めるわけにいかないのですいませんっと謝られてしまったが
仕事柄しかないじゃろう、本当に真面目な子じゃ


「予約はどんな感じで取りましたか?
ママに会えたらアキラに通してもらえるかもしれません
ママはあそこの総責任者で、絶対的ドンなんですよ
アキラを……まぁ可愛がってはいたみたいですが
バロンさんよりは執着がないかと…
ただ最も恐ろしい人ではあります
確か以前は指名できたと思いますが、一見さんは無理かな?」

「なるほど、ダメ元でも後でかけ直して指名してみるわい!
とりあえず言われるがままにVIPコースで、指名なしにしといたが…」


千代丸君が苦苦しいすごい顔になっていく、何かまずかったかの?


「まぁ会長なら大丈夫ですよね?
それ相当な金額いきますよ…
あと誰を相手に着けられることやら、たぶんアキラを可愛がってたかなりの手練たちだろうな……カズマはまぁ発狂死かな?

アキラが説明をしてくれてたらいいけど、バロンさんがどこまで聞き入れるかなぁ」


ブツブツと言い出したが、金はこの際いいわい!
ワシのポケットマネーでなんとでもするが
あのエルフは…まぁ最悪は自己責任じゃし、しかたないが


「この際ジョン君は守りたいんじゃよ…、あの子やワシが何発か殴られるくらいは覚悟をしとるし、腕や足の一本や二本折られるくらいならしかたないと思っとる
じゃが、指を詰めろとか耳を落とせとかは……」

「あぁ!そんな感じの世界ではないですよ?
昔はどうか知りませんが、アキラが手を出すようになったら、かなり健全なリラクゼーション施設な感じです。
まぁ…最悪のシナリオなら、全員がママに殴り殺されるか皆で仲良く発狂死ですが…
ただママは話がわからない人じゃないし、筋を通せば案外すんなり返してくれるかもしれませんよ?」


その最悪のシナリオはどういう筋書きでなるんじゃ!
恐ろしすぎるわい
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