夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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25.怯える君

650.後遺症が治りました

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「その顔は、よかったですよ
同一化の後遺症もすっかり抜けましたね?
まぁ…こいつと同一化してるのなんて到底無理でしょうけどね?あはははっ」


ダークさんが爆笑しながら、グズグズ泣くカズマさんを見下げている。
同一化ってなんですか?
僕は何かの後遺症だったの?


「あぁ、そういうことか
ジョン君がやけに優しいなって思ってたんだよ
悪いけど僕が玄関マットになりたいのは、アキラだけだよって
もう少し優しくされたら忠告しようと思ってた。」

「安心してください、あなたには足の裏ですら触れたくありません
僕は何を怒っていたんだろう?
この人って………もしかして、アキラが道を示してあげないとクズ人間なんじゃないですか?」


後から来た千代丸さんとダークさんが僕の言葉に腹を抱えて笑い出した。
おじいちゃんは二人の後ろで複雑そうな顔をしている。


「まさにその通りだよ!
こいつは社会性が著しく欠如したやつでね?
ギャンブルや風俗はもちろん、借金から女性関係まで酷いやつなんだよ!
何度それでアキラに蹴られて踏まれたか…」

「しかもプライドとスキルは無駄に高いから、アキラ以外の言葉は聞きやしないんですよ
だからアキラはお前の祖父にお前を任せてたのに…
前学園長はどうしたんですか?」

「あぁ…お店のお姉ちゃんを数人持ち帰って乱交ドラッグパーティーしてたら
泣きながら『もう嫌じゃぁぁ』って出てった」


うわぁ………もうそのエピソードだけで引いちゃうし……
実のおじいちゃん泣かせちゃうとか、ないわぁ……
アキラがこの人の未来を縛ってるんじゃなくて、示してあげてたんだ!
じゃなきゃ、この人はきっとゴミクズ人間なんだな……


「はぁ…あいかわらずな感じだね?
ジョン君何か納得した顔をしてますが、いいんですか?
あの不安定な状態に、あなたに怒鳴られて意気消沈中のアキラが、シノダ教授と二人きりですよ?
シノダ教授って……あなたの恋敵でしょ?」


もう声にならない悲鳴をあげながら、ダッシュで部屋に戻った!
扉を勢いよく開ければ……


目に飛び込んできたのは、シノダ教授に抱きしめられて肩に顔を押し当てているアキラで
優しくアキラの頭をポンポンっと叩きながら、もう片方の手は背中にしっかり回されて優しく撫でていて
シノダ教授の表情は最高に優しくて、愛しそうに目を細めてて
……僕は一気に血の気が引いていく。


そして僕と目があった瞬間に、へって勝ち誇った顔で笑ったから!
ムキッーってなったよ!本当にムキッーって!!!
でもすぐに苦笑になって、口の前で指を一本立てて、静かにのハンドサインをする。


よく見ると、アキラはシノダ教授の肩で泣き疲れて寝ていた。
腫れた目元も、まだ少し赤い顔も、荒い息遣いも僕の胸を苦しくさせる。
アキラの体調は全然よくなる兆しもなくて…



シノダ教授がゆっくりとアキラをベッドに寝かしていくのを手伝って、とりあえず歯を向いて威嚇するだけにしといた!
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