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25.怯える君
656.エルフの正しい使い方 (sideマサト)
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「っっっ……アキラ、俺は頑張るから、ちゃんと最後まで今度こそやり切るさ!
そんな始める前から言わないでくれよ」
「ははっ、できるわけないじゃない、お前が、雑用だよ?
お茶くみするの?コピー取りするの?電話番するの?
自分よりスキルも低い偉い人に笑顔でペコペコできる?
飲みの席で酌して、お世辞いって、媚売れる?無理でしょ……
だから大学に居ろって言ってたんだよ!あそこならお前は守られてるから…最低でも前学園長の孫だから…
でもここは違う!お前を守るものなんてないし、忖度もされやしない!」
さすがとしか言いようがない返答をアキラさんはきっぱりとしてくれた。
俺もこのお坊っちゃまエルフには勤まらないと思っていた。
確かにスペックは高いだろうが、完全に実力主義の冒険者ならいざ知らず
内勤は周りとの調和も大切になってくる。
こんな悪影響しかなさそうなやつ雇っても職場全体としてはマイナスにしかならない!
おじいちゃんも何を考えてるんだか……
「それに……こいつに雑用をさせるなんて僕が許せない!
こいつのスペック知ってるでしょ?
溢れんばかりの魔力に魔力操作だってかなりの腕だ!
こんなやつが雑用なんて……勿体ないにも程がある!」
んっ……アキラさんの怒り方が変わってきたぞ?なんか勤め方怒ってない?
どこまでこのエルフのスペックを高く買ってるの?
「そんな勿体ない使い方するなら、僕が貰いますよ!
新しい研究室の助手でいいでしょ?
こいつなら助手としての腕は十分だし……」
「アキラああぁぁぁ!!?
いいの?本当にいいの??ふわあぁぁ!!」
うん、うるさい!!
絶叫して嬉ションしそうな勢いで喜ぶエルフをため息混じりに見ながら、アキラさんは苦笑を漏らした。
おじいちゃんもやれやれっといったように、手をヒラヒラとしている。
あぁ…最初からそのつもりだったんですね?
ただそうなってくると、一番の心配どころは……
ちらりっとジョン君を見ると、めちゃくちゃ渋い顔をしている。
渋柿を口いっぱいに詰め込んだみたいな顔になっているよ?
いや……でも、これってジョン君が最初に言い出したことだよね?
アキラさんにあのエルフが必要だからって、言い出したのジョン君だよね?
「あぁ…でも条件だしていいですか?こいつと二人きりには……」
「ジョン君、君のおかげだよ!!
ありがとう!またアキラのポーションに触れるなんて、夢みたいだ!!?」
エルフが感極まってジョン君に抱きつきにいった。
まぁアキラさんに抱きつかなかっただけ賢明な判断かな?
そんなんしたら、俺ですら引っ剥がして…ぶん殴って……
ん?アキラさんがめちゃくちゃ無表情でチーンな顔してるし、えっ?何?その顔初めて見た……
そのあとゆるりっと移動して、嫌がって暴れるジョン君に、なおも抱きついて奇声をあげるエルフの襟足を攫むと、膝裏を蹴って足カックンを決めると同時に、エルフを床に仰向けに叩きつけた。
そんな始める前から言わないでくれよ」
「ははっ、できるわけないじゃない、お前が、雑用だよ?
お茶くみするの?コピー取りするの?電話番するの?
自分よりスキルも低い偉い人に笑顔でペコペコできる?
飲みの席で酌して、お世辞いって、媚売れる?無理でしょ……
だから大学に居ろって言ってたんだよ!あそこならお前は守られてるから…最低でも前学園長の孫だから…
でもここは違う!お前を守るものなんてないし、忖度もされやしない!」
さすがとしか言いようがない返答をアキラさんはきっぱりとしてくれた。
俺もこのお坊っちゃまエルフには勤まらないと思っていた。
確かにスペックは高いだろうが、完全に実力主義の冒険者ならいざ知らず
内勤は周りとの調和も大切になってくる。
こんな悪影響しかなさそうなやつ雇っても職場全体としてはマイナスにしかならない!
おじいちゃんも何を考えてるんだか……
「それに……こいつに雑用をさせるなんて僕が許せない!
こいつのスペック知ってるでしょ?
溢れんばかりの魔力に魔力操作だってかなりの腕だ!
こんなやつが雑用なんて……勿体ないにも程がある!」
んっ……アキラさんの怒り方が変わってきたぞ?なんか勤め方怒ってない?
どこまでこのエルフのスペックを高く買ってるの?
「そんな勿体ない使い方するなら、僕が貰いますよ!
新しい研究室の助手でいいでしょ?
こいつなら助手としての腕は十分だし……」
「アキラああぁぁぁ!!?
いいの?本当にいいの??ふわあぁぁ!!」
うん、うるさい!!
絶叫して嬉ションしそうな勢いで喜ぶエルフをため息混じりに見ながら、アキラさんは苦笑を漏らした。
おじいちゃんもやれやれっといったように、手をヒラヒラとしている。
あぁ…最初からそのつもりだったんですね?
ただそうなってくると、一番の心配どころは……
ちらりっとジョン君を見ると、めちゃくちゃ渋い顔をしている。
渋柿を口いっぱいに詰め込んだみたいな顔になっているよ?
いや……でも、これってジョン君が最初に言い出したことだよね?
アキラさんにあのエルフが必要だからって、言い出したのジョン君だよね?
「あぁ…でも条件だしていいですか?こいつと二人きりには……」
「ジョン君、君のおかげだよ!!
ありがとう!またアキラのポーションに触れるなんて、夢みたいだ!!?」
エルフが感極まってジョン君に抱きつきにいった。
まぁアキラさんに抱きつかなかっただけ賢明な判断かな?
そんなんしたら、俺ですら引っ剥がして…ぶん殴って……
ん?アキラさんがめちゃくちゃ無表情でチーンな顔してるし、えっ?何?その顔初めて見た……
そのあとゆるりっと移動して、嫌がって暴れるジョン君に、なおも抱きついて奇声をあげるエルフの襟足を攫むと、膝裏を蹴って足カックンを決めると同時に、エルフを床に仰向けに叩きつけた。
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