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26.そして共に
671.アキラさん無双 (sideマサト)
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ひたすら無抵抗に殴られ、叩きつけられ、骨を折られていくアキラさん
叫び声も泣き声も助けを呼ぶ声すらあげずに
呻き声と耐えられなかった悲鳴だけを漏らして…
ただジョン君から目を逸して耐えに耐えているのがわかる。
「アイツは僕のパートナーに憑依を行いました。
僕のパートナーは魔法防御力が著しく低く、精神力体力からいってもアイツに勝てる見込みなんてありませんでした。
これは、僕に対しての暴行だけじゃない!
僕のパートナーに対しても、ひどい暴行を行っている証拠映像ですからね?」
『アギラ"?……な"に"?ごれはぁ……な"んで?……』
『ジョン……大丈夫だよ?これは夢だから、悪い夢だから…
だから今は目を閉じて、ゆっくりゆっくり息をして…』
映像の中のジョン君がなんとか正気に戻ろうと抗い、それをアキラさんが優しく、しかし必死に止めている
「ご存知ですよね?
精神同士が激しく衝突すれば、弱い方がどうなるか?
魔法界の権威であるあなたなら、わかってますよね?」
アキラさんが声を荒げていく、まるで映像のときの憤りをぶつけていくように
元学園長は映像から目を離すことなく、カタカタと震える唇はショックを隠し通せていなく、シワの刻まれた目には涙すら浮かべている。
映像のアキラさんが引きずられるように部屋から連れ出されていく
「このあと…何されたと思います?
完全に犯されましたよ!無理やり突っ込まれて揺すぶられて中に出されました。今思い出しても、吐き気がする!!
それだけじゃない、パートナーもそのままカズマに連れて行かれて、洗脳をかけられて性行為をさせられている。
そのあと暗示をかけられて…
僕を暴行したのが自分だと思って、本当にひどく苦しめられたんですよ!」
あぁ…やっと気づいた。ビジネスのこととか、会社の利益とか関係なく
アキラさんは怒っているのだ
この元学園長が自分との約束を守らなかったことで、ジョン君を傷つけられたことに対して、ひどく怒っているんだ
「申し訳ない!!
本当に私の孫がなんてことを……
私が逃げ出したから、君との約束を違えて、アイツを野放しにしたから…こんな愚行を……」
先程まで必死に耐えるように、なんとか動揺しないようにしていた元学園長が
涙を流してソファから崩れ落ちるようにして、床に頭を付けだした。
元学園長の肩書から一人の老人へとそのとき変貌したように感じられた。
確かに……この映像は……
俺でもクルものがある。必死に込み上げてくるものを、飲み込んで耐えているが、谷口も同じなのか、何度も小さなしゃっくり上げを行う音がする。
我々の怒りと悔しさを伝えていくようだ
部屋の全体に、悔しさと憤りと、そして悲壮感が漂っていた。
そんな俺達とは反対に、すぐに冷静さを取り戻したアキラさんは、机に淡々と書類を出していく。
「こちらが、その後の診断書です。
僕の主治医と治療に当たった回復士ダークが書いたものです。
その後はなんとか逃げ出した僕のパートナーを奪いにこちらの会長宅に押し入ってその時の交戦で、玄関ホールを半壊する羽目になりました。
修繕費とその半壊時の様子がこちらの写真です。
あとこれは我が家の修繕費です。映像通りかなり壊されましたし、犯されたときのベッドなど使いたくもありませんから、新調させていただきました。
それでは……今後の賠償と謝罪に関してお話いたします。
そんなところで頭を下げてないで、お座りください!
まだ話は終わっておりません!!」
ボロボロに倒れ伏すように泣きながら床に頭を着ける老人に、アキラさんは一喝する。
さすがアキラさん……容赦ないなぁ……
叫び声も泣き声も助けを呼ぶ声すらあげずに
呻き声と耐えられなかった悲鳴だけを漏らして…
ただジョン君から目を逸して耐えに耐えているのがわかる。
「アイツは僕のパートナーに憑依を行いました。
僕のパートナーは魔法防御力が著しく低く、精神力体力からいってもアイツに勝てる見込みなんてありませんでした。
これは、僕に対しての暴行だけじゃない!
僕のパートナーに対しても、ひどい暴行を行っている証拠映像ですからね?」
『アギラ"?……な"に"?ごれはぁ……な"んで?……』
『ジョン……大丈夫だよ?これは夢だから、悪い夢だから…
だから今は目を閉じて、ゆっくりゆっくり息をして…』
映像の中のジョン君がなんとか正気に戻ろうと抗い、それをアキラさんが優しく、しかし必死に止めている
「ご存知ですよね?
精神同士が激しく衝突すれば、弱い方がどうなるか?
魔法界の権威であるあなたなら、わかってますよね?」
アキラさんが声を荒げていく、まるで映像のときの憤りをぶつけていくように
元学園長は映像から目を離すことなく、カタカタと震える唇はショックを隠し通せていなく、シワの刻まれた目には涙すら浮かべている。
映像のアキラさんが引きずられるように部屋から連れ出されていく
「このあと…何されたと思います?
完全に犯されましたよ!無理やり突っ込まれて揺すぶられて中に出されました。今思い出しても、吐き気がする!!
それだけじゃない、パートナーもそのままカズマに連れて行かれて、洗脳をかけられて性行為をさせられている。
そのあと暗示をかけられて…
僕を暴行したのが自分だと思って、本当にひどく苦しめられたんですよ!」
あぁ…やっと気づいた。ビジネスのこととか、会社の利益とか関係なく
アキラさんは怒っているのだ
この元学園長が自分との約束を守らなかったことで、ジョン君を傷つけられたことに対して、ひどく怒っているんだ
「申し訳ない!!
本当に私の孫がなんてことを……
私が逃げ出したから、君との約束を違えて、アイツを野放しにしたから…こんな愚行を……」
先程まで必死に耐えるように、なんとか動揺しないようにしていた元学園長が
涙を流してソファから崩れ落ちるようにして、床に頭を付けだした。
元学園長の肩書から一人の老人へとそのとき変貌したように感じられた。
確かに……この映像は……
俺でもクルものがある。必死に込み上げてくるものを、飲み込んで耐えているが、谷口も同じなのか、何度も小さなしゃっくり上げを行う音がする。
我々の怒りと悔しさを伝えていくようだ
部屋の全体に、悔しさと憤りと、そして悲壮感が漂っていた。
そんな俺達とは反対に、すぐに冷静さを取り戻したアキラさんは、机に淡々と書類を出していく。
「こちらが、その後の診断書です。
僕の主治医と治療に当たった回復士ダークが書いたものです。
その後はなんとか逃げ出した僕のパートナーを奪いにこちらの会長宅に押し入ってその時の交戦で、玄関ホールを半壊する羽目になりました。
修繕費とその半壊時の様子がこちらの写真です。
あとこれは我が家の修繕費です。映像通りかなり壊されましたし、犯されたときのベッドなど使いたくもありませんから、新調させていただきました。
それでは……今後の賠償と謝罪に関してお話いたします。
そんなところで頭を下げてないで、お座りください!
まだ話は終わっておりません!!」
ボロボロに倒れ伏すように泣きながら床に頭を着ける老人に、アキラさんは一喝する。
さすがアキラさん……容赦ないなぁ……
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