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27.強くなるよ
732.波風のど真ん中 7 (sideバスター)
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背中に嫌な汗が伝う……
シバ…なんでお前は、このタイミングで……
昨日も昼がとうに過ぎたニ時頃にあいつらは現れて、絶対に仕事なんかしていなかったような
しっかりと寝ましたっという顔で現れてまた応接間で資料を出せ!
この数字はなんだ!っとやりだして…
恫喝のような三時間を耐えてからの、接待をさせられたのだ
そして今日も同じような時間に現れて、辟易しながらアキラさんと私、谷口さんと対応をしていたのだが…
バタンッと応接間の扉が開いて、シバが現れたのだ。
シバをすごく真剣な目をしながら、一束の書類を手に持って近づいてくる。
ちょっと待て!その書類はなんだ?
お前にまかせている書類は、冒険者の指導者リスト作りか、この施設へ入所する冒険者の選定だよな?
どっちにしろこいつらに見せていいようなものじゃない!
それこそこいつらが、揚げ足を取って自分たちのいいような人物をねじ込んでくるぞ!
「すいません、この書類も見ていただけますか?
これを見ていただければ、わかると思いますが……」
「シバさん、その書類ってバスターさんを通しました?
いけませんね、上司を越して役員に書類を持ってくるなんて…
はぁ、バスターさんダメですよ?ちゃんと指導していただかないと…」
固まったまま動けなかった私の代わりにアキラさんがシバの手からひったくるように書類を奪った。
「はぁ~、しかも字体も構成もひどいなぁ…谷口さん、こちらちょっと手直ししてきてもらえますか?」
「アキラさんよぅ…俺たちはそんなのは気にしないし、ぜひ見てみたい書類なんだが……」
「いえいえ、アブさんにお見せするにはこちらの書類はあまりにも……ねぇ?谷口さん、お願いします」
リーダーがアキラさんから書類を取り上げる前に、素早くに谷口さんは書類を受け取ると、悔しさからかアキラさんを睨みつけて歯を食いしばり涙目になっているシバの肩を叩く
それでも動くことのできないシバのワナワナっと震えている手を掴み、引きずるように退席していった。
「おぃ、あの書類はいつくるのかねぇ?見たら大変面白い内容だった気がするのだが……」
「あぁ…そうだっ!その時間まで、ぜひ僕の研究室を視察してみませんか?
私物ですがなかなかレアな素材とかもあるから、皆さんも興味深いと思いますよ?」
アキラさんの機転で、なんとか書類には目を通されなくて済んだが…
シバめ、何を考えてるんだ!
あんな単独行動をするようなヤツだったか?普段は仲間を常に気にかけることが得意なはずなのに…
なんでこの状況が理解できないんだ!!
しかし、その後がまた地獄のような時間だった…
あの三人の視察は、視察という名の荒らしのようなものだった。
「おぉ…こいつはいい、マンドラゴラのレア種じゃないか?
ちと参考のためにもらってくぜ」
「ははっ、アルミラージの足なんてのもあるなぁ?
これってちょっとしたプレゼントに受けがいいんだよなぁ、これももらってくわぁ」
「あの…俺も、俺も…何か……」
「ヌキはうるせぇ、だまってろ!」
もう強奪のようにアキラさんの素材を奪っていく!
そんな三人組の様子を、アキラさんはため息を小さく吐きながら
あの怒りの目線の笑顔のままで見つめている。
「おい、ここの扉の奥はどうなってるんだ?」
しかもあろうことか…奥の部屋までも……
シバ…なんでお前は、このタイミングで……
昨日も昼がとうに過ぎたニ時頃にあいつらは現れて、絶対に仕事なんかしていなかったような
しっかりと寝ましたっという顔で現れてまた応接間で資料を出せ!
この数字はなんだ!っとやりだして…
恫喝のような三時間を耐えてからの、接待をさせられたのだ
そして今日も同じような時間に現れて、辟易しながらアキラさんと私、谷口さんと対応をしていたのだが…
バタンッと応接間の扉が開いて、シバが現れたのだ。
シバをすごく真剣な目をしながら、一束の書類を手に持って近づいてくる。
ちょっと待て!その書類はなんだ?
お前にまかせている書類は、冒険者の指導者リスト作りか、この施設へ入所する冒険者の選定だよな?
どっちにしろこいつらに見せていいようなものじゃない!
それこそこいつらが、揚げ足を取って自分たちのいいような人物をねじ込んでくるぞ!
「すいません、この書類も見ていただけますか?
これを見ていただければ、わかると思いますが……」
「シバさん、その書類ってバスターさんを通しました?
いけませんね、上司を越して役員に書類を持ってくるなんて…
はぁ、バスターさんダメですよ?ちゃんと指導していただかないと…」
固まったまま動けなかった私の代わりにアキラさんがシバの手からひったくるように書類を奪った。
「はぁ~、しかも字体も構成もひどいなぁ…谷口さん、こちらちょっと手直ししてきてもらえますか?」
「アキラさんよぅ…俺たちはそんなのは気にしないし、ぜひ見てみたい書類なんだが……」
「いえいえ、アブさんにお見せするにはこちらの書類はあまりにも……ねぇ?谷口さん、お願いします」
リーダーがアキラさんから書類を取り上げる前に、素早くに谷口さんは書類を受け取ると、悔しさからかアキラさんを睨みつけて歯を食いしばり涙目になっているシバの肩を叩く
それでも動くことのできないシバのワナワナっと震えている手を掴み、引きずるように退席していった。
「おぃ、あの書類はいつくるのかねぇ?見たら大変面白い内容だった気がするのだが……」
「あぁ…そうだっ!その時間まで、ぜひ僕の研究室を視察してみませんか?
私物ですがなかなかレアな素材とかもあるから、皆さんも興味深いと思いますよ?」
アキラさんの機転で、なんとか書類には目を通されなくて済んだが…
シバめ、何を考えてるんだ!
あんな単独行動をするようなヤツだったか?普段は仲間を常に気にかけることが得意なはずなのに…
なんでこの状況が理解できないんだ!!
しかし、その後がまた地獄のような時間だった…
あの三人の視察は、視察という名の荒らしのようなものだった。
「おぉ…こいつはいい、マンドラゴラのレア種じゃないか?
ちと参考のためにもらってくぜ」
「ははっ、アルミラージの足なんてのもあるなぁ?
これってちょっとしたプレゼントに受けがいいんだよなぁ、これももらってくわぁ」
「あの…俺も、俺も…何か……」
「ヌキはうるせぇ、だまってろ!」
もう強奪のようにアキラさんの素材を奪っていく!
そんな三人組の様子を、アキラさんはため息を小さく吐きながら
あの怒りの目線の笑顔のままで見つめている。
「おい、ここの扉の奥はどうなってるんだ?」
しかもあろうことか…奥の部屋までも……
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